警備長
希美と共に結界のある部屋へと入り
たわいもない雑談をしていると
陽の光が部屋へと差し込んでくる
今日は来客の予定があるため、巡回の時間を一時的に休止させる
本日、来客するのは、、、、、
「警備長だ」
希に来賓し、建物が損壊していないか確認を行う
来賓の時期は不定期でいつ訪れるかはこちらでは予測不可能だ
それにしても
なぜ今日、、、、
なんだよ、、、、
今月の頭に来たばかりで来たとしても来月だと予想をたてていたのだが
最悪だ。
昨晩に祝言を唱え、まる焦げになってしまった
この部屋をどう誤魔化すか、、、、
おはよう〜
どうかしたの?
希美が目を擦りながら、こちらの方へとやってきた
今日の午前中に警備長が来賓されるようだ
え?!!
それやばいじゃん!
ここまでまる焦げになってるのを見られたら、大問題になるわよ、、、、
うっ、、、、
やっぱヤンキー達が火遊びしたってことにしよう
、、、、、、
うんそれしかない
正直に話したら?
私の手には負えなかったわけだし、どのみちこうなってたって説明すれば理解してくるわよ
あの堅物にいくら説明したって無駄だって
あのおっさんとの付き合いは長いからな
おーーーーい!
佐藤どこにいるーーー?!
あっ
どうやら来てしまったようだ
やばい!
優ちゃん先に行ってて!
私、まだ化粧してないから後で行くわ!
わかったよ。
俺は院内の入り口へと足を運ぶ
こっちから声が聞こえたと思ったんだけどな、、
警備長の姿が見えない
「佐藤」
そう呼ばれ振り返ると警備長が立っていた
おかしいなすれ違った覚えはないんだが
それに
気配も話しかけられるまで全く気づかなかった
警備長はこの道のプロでいくつもの修羅場を生き抜いてきた人間だ
害級もいくつか始末した実績を持っており
実力は計り知れない
警備長/お疲れ様です!
あぁぁ
元気にやっているようで私も安心したよ
何か変わったことはあったか?
いいいいいいいいいいいいい、、、、いえ
何もありませ
いや、ちょっとボヤ騒ぎがありまして
部屋がほ、、ほんの少し
/
いやだいぶ焦げてしまったことがあったくらいですかね、、、、、
またお前は!!
これで何度目だ!