偶然?
いやお前が来たところで
倒せる相手では無かった
あの爺さんはかなり強い霊力を保持していて
よほどこの世に強い恨みがあったんだろうな
あのまま放っておけば、この建物を害する存在になると判断し、早期に消滅させた
霊にもいくつか段階があり
低級霊であればそこまで害はないのだが
上級の更に上に位置する害級になれば
人や建物へ霊力を行使することが可能となる
俺はあまり遭遇したことがないが、害級霊を駆除できずに放置した結果、警備対象の建物が半壊させられたと聞いている
何よそれ
私が弱いって言いたいの?
違うよ
人には限界があるんだ仕方ないだろ
あんたはいいわよね。
昔から強いから、、、、
私と同時期に修行し始めて
やっと私が霊を視認できるようになった頃には
あんたは霊を消滅させてしまうぐらいの力を持っていたもんね
後先考えずに祝言を唱えるから
辺り一帯を更地にして
破壊神とか呼ばれていたよね
うるさい
思い出すだけでトラウマなんだ
おかげ様で借金地獄なんだよ
転職でもしようかな
じゃ私も転職するわ
移動先教えて
嫌だよ
希美とは
幼い頃から小、中、高と一緒で仕事まで同じ
いや正確に言うと俺が選んだ職をこいつが追いかけてきたんだ
本人はたまたまだと言っていたが、偶然がそこまで重なるものなのだろうか?
俺が転職したらその先までついてくるのか?
当たり前でしょ
あんたバカなんだからどうせ霊を祓うこと以外
取り柄がないじゃない!
結界の技術においては私の方が断然に上だからサポートしてあげる!
好きにしろ