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モーニングルーティン〜トイレの花子さん編〜

作者: 糸の色

 …あれ?こ、これって始まってます?

あっ!始まってる!!

それは失礼いたしました!



 ご、ご覧の皆様こんばんは。…間違えた!

おは、おはようございます!

トイレの花子と申します。

すみません…。朝にちょっと不慣れなもんで…。



 今日は、私のモーニングルーティンをご紹介…と言うとおこがましい気もするのですが…、せっかく頂戴した機会ですので少しご覧いただきたいと思います。



 えー、基本的に、午前5時あたりで業務終了とさせてもらってますので、

同じく業務を終えた《モナ・リザさん》だったり、《人体模型さん》にまずは「お疲れ様でした。」とご挨拶させていただくところから始まるかと思いますね。



 …えっ?モナ・リザさんですか?

あっ、あの方には常日頃からお世話になっておりまして、はい、良く今後のご相談であったり、させてもらっておりますね。

 えっ?人体模型さんは?

人体模型さんはですねー、本当に素晴らしい方ですね。長年ご一緒させていただいておりますが、お人柄の良さは変わらないですね〜。



 あっ!話がずいぶんと逸れてしまいました…。申し訳ありません!



 だいたい午前6時あたりから、校内の身周りを始めますねー。

えっ?あっ、私一応幽霊をやらせていただいているんで、フワフワっと行けちゃうんですよね。はい。

たまにゴミ拾いなんかもやらせてもらってます…。先生方も忙しいですし。



 午前8時くらいなると、元気な子供達が登校して来るんでね。

実はひっそりと校長先生の隣に立って、校門のあたりで一緒に挨拶なんかしてますね。

 …あっ、それは大丈夫です!

私、幽霊なんで消えることできるんで…。

朝から幽霊なんて見たら、子供達、学校に来れなくなっちゃいますからね!



 午前9時あたりから授業が始まりますんで、

私はフワフワと授業の様子を見させてもらっていますね〜。

何年経っても、学ぶことがあるんですよね。

いや〜、楽しいですよ〜。



 なんだかんだ、あっという間にお昼頃になっちゃいますんで。

給食が始まった頃に、ちょっと私も3番目のトイレに戻りまして、ひと休憩する感じですね〜。

ひと休憩と言っても、別に疲れてはいないんですけどね。私、幽霊なんでね。



 …あっ、そういうご心配はないのでね。

あの〜、特にストレスは感じていないので。

はい、大丈夫ですよ。ご心配いただきありがとうございます。



 まぁ…こんな感じのモーニングルーティンなんですが…、だ、大丈夫ですかね?

モナ・リザさんとかの方が良かったんじゃないかな?って少し思うんですが…。



大変恐縮です…。

以上、トイレの花子のモーニングルーティンでした。

ご覧いただきありがとうございました。

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