第2学年第1回定期テスト③
第11話です!
よろしくお願いします!
テストが終わった3日後、結果発表の日になった。
俺が家を出ると、3人はもう集まっていた。
「よし、行こうか 」
俺がみんなに声をかけ、歩き出した。
「ところでジンクルはテストどうだったの?? 」
俺はジンクルにテストの感想を聞いていなかったことを思い出し尋ねてみた。
するとジンクルはあまりに浮かない顔をして答えた。
「まぁまぁかな。
俺元々あんまり勉強好きじゃないし 」
俺は出来があんまり良くなかったのかと思い、深く聞くのを辞めた。
「結果俺にも教えてくれよ! 」
俺はジンクルにそう言うと、ジンクルも同じように言ってきた。
「もちろんよ!
メルトも教えてくれよー! 」
(なんか前世のテストを思い出すな)
俺の前世での学校は定期テストがとても大きな存在で、失敗しないように死にものぐるいになって勉強していた。
それに比べると今は負担が減ったな。
そんなことを考えているうちに学校に着いた。
自分の席まで行くと、廊下に大きな人だかりが出来ているのが分かった。
(結果が張り出されているのかな )
俺の前世の学校だと一人一人に成績表が配られていたので、張り出されているテスト結果を見るのはかなり憧れていた。
(ドラマみたいな感じで1度は経験したかったんだよなー )
俺も結果を見るために廊下に行くと、そこにはマリンとノエルそしてジンクルの姿があった。
「おーい、みんなは結果どうだった?? 」
俺が3人に尋ねるとみんなもまだ見てないらしく微妙な反応だった。
(そりゃそうだよな、一緒に登校してきたんだから )
そう話しているうちにジングルが俺に言ってきた。
「メルト!!
お前1位じゃねぇかよ!!
すげぇな! 」
「え、まじ? 」
俺も確認してみると確かに1位のところに俺の名前がある。
しかも全教科満点だ。
ノエルとマリンに結果を聞こうとして2人の方を見ると、マリンが悔しそうな表情で俺を見ている。
そうだ、俺は薬学でも1位(マリンと同率)だ。
自分以外に満点がいるのが嫌なのか、それだけ勝負熱心なんだ。
俺はマリンの方に行くと、俺に話しかけてきた。
「メルトはなんでそんなに薬学が得意になったの? 」
どういう意図で聞いたのかは分からないが、ぽいことを答えなければ。
「テストの日に言っただろ?
俺は満点以外取れる気しないって
そのぐらいいっぱい勉強してきたんだよ 」
俺がそう話すと、マリンも納得したようで少し落ち着いた。
結果を見終わり席に戻ると、一人心の中で喜んでいた。
(よっしゃー!!
人生で1度は取ってみたかった学年1位、嬉しすぎる!)
一人でガッツポーズをしていると、後ろからある人物が話しかけてきた。
「君が今回のテスト学年1位のメルトくんかい? 」
「!!!」
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続く
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