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第2学年第1回定期テスト②

第10話です!

よろしくお願いします!

学校に着くと、テストの座席に座り静かに開始を待った。


1時間目は数学、2時間目は物理、3時間目は生物、そして4時間目が薬学というスケジュールらしい。


よくよく考えてみるとこの世界の教科はあまりにも理系すぎる。


(この世界に文理選択とかいう文化はないのかな )


前世のことを色々と思い出してニヤニヤしていると、テストが開始された。


(よ〜し満点とっちゃいますか )



数学は多項式の展開がずらっと並んでいて、物理は初歩的な運動の単元、生物は生態系についてだった。


やはり予想していた通り最初の三教科は内容が簡単だったのですんなりと解き終わった。


そして問題の薬学のテスト時間になった。


どうやらマリンとノエルはとても張りきっているようで目に輝きがあるのが遠目からでもわかった。



テストの形は部屋の外で生徒は待機させられ、1人ずつ試験が行われる部屋に入っていくという流れらしい。


俺は初めての教科なのでかなり緊張していたが、ついに順番が来てしまった。


(コンコンコン...... )


「失礼します 」


俺は慎重に部屋に入ると、そこには10個の壺が並べられていた。


(やっぱりマリンが言っていた通りだ )


俺が部屋の様子を確認していると、椅子に座っている3人の教師のうちの1人が要項を話し始めた。


「この10個の壺の中には強さの違う毒物が入っています。

あなたはこの毒物をこれまで習った薬学の知識を用いて、強さ順に見極めこの解答用紙に記入してください

い 」


「分かりました 」


(さあ、俺の異能力がどこまで通用するかやるしかない!! )


俺はまず1番左の壺の上に手を移動させピリピリするかを確認した。


すると、予想通り手のひらからは痛みを感じた。


(よし! これはいけるぞ!! )


俺は全ての壺でその作業を行い、解答用紙への記入が終わった。


痛みの強さを感じ分けるのはかなり苦戦したが、回答にはかなり自信がある。


俺はゆっくりと試験室を後にした。



部屋を出ると試験が終わった生徒たちが集まっていた。


その中にノエルとマリンもいたので、俺は感想を聞きに2人の元へ向かった。


「2人とも今回の試験はどうだった? 」


俺がノエルたちに聞くと、2人とも複雑な顔をしていた。


「今回のテスト、過去1難しかったかも 」


ノエルが悔しそうに答えた。


すると、マリンもすかさず喋りだした。


「今までは種類が違う毒物だったんだけど、今回は同じ種類の毒物で、濃度が変えられてた 」


2人ともとても悔しそうにするので、俺は反応に困った。


(前回までのテストを知らないのでなんとも言えないな)


「まあまあ、終わったものは仕方ないし切り替えようぜ! 」


落ち込んでいる友達を見るのは好きでは無いので、この話題は終わることにしよう。


少し気まずい空気になっていると、テストが終わったジンクルも合流した。


「それより今日の放課後、4人で打ち上げ行こうぜ 」


俺はいつもの4人に提案した。


「もちろん! 」


ジンクルが威勢よく答えた。


(前世ではこんな経験出来なかったからな。

しっかり満喫するぞー! )


俺たちはいつも行くカフェで騒いだ後、それぞれの家に帰った。


(結果発表が楽しみだな)


俺はそんなことを考えながら眠りについた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

続く

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