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5話 今と昔の違い


今日は1月1日。

いわゆる元日だ。


今は元日の朝6時、今日は朝風呂に入りたい気分だったので、風呂を沸かせて一人で入っている最中。

やっぱり、朝に入るとスッキリするなぁ〜。と一人で風呂に入りながら感じる。

肩まで浸かり、風呂の窓の小さな隙間から空を見つめる。


隙間から入ってきた空気が俺の顔に当たる。

常時空気を入れ替えているからか、長時間入っていても苦にはならない。


隣の家の木の先にとまって鳥を見ながら、先日の冬野さんお誘いの件について考える。

もちろん俺は、行きたい。しかし、女子の部屋にまともに入ったことがない俺にはハードルが高すぎる。


とこの部屋すら見たことも入ったこともない俺は、なんだか自分が情けないと思い始める。

風呂に浮かぶアヒルに目を移し、アヒルに問いかける。


「お前もいい案ないか?」


もちろん返答はない。

ファンタジーの世界なら答えを言ってくれるはずなんだけどなぁ、、、。

ラノベ中毒者の俺はそんな考えしか頭にはなかった。


そんなことを考えているうちに、時間が流れ続け、時刻は7時半になり、なんだかリビングが騒がしい。

元日から騒がしい家は俺の家限定だと思う。

むしろ、あったら見てみたい。


「みかんさん、、、!流石にダメですって、、、!」


とこが洗面所で何か叫んでいる。

それに対して、どうやらとこに逆らう人間がいるようだ。


「私は朝、入らないと落ち着かないんだよ!」


何に、、、?と、主語が抜けている文章を完読しようと必死な俺に答えが降ってきた。

洗面台→騒ぐ→大問題→風呂、、、?


え、、、?俺、今入ってるんですけど?

バンッ!

勢いよくドアが開き、誰かが入ってくる。


言わずともわかると思うが、大きな胸に、くびれている腹。みかんだ。


「入っても、、、いい、、、?」

「ダメに決まってるだろ!!!!!!」


体にはタオルが巻いてあり、大事なところはしっかりと隠されている。

俺が風呂から勢いよく上がり、風呂のドアを押さえる。


反対側から、ものすごい力を感じる。


「しゅんくん反抗はいけないなぁ〜」


俺は一瞬で押し負け、みかんが風呂に入ってきた。

みかんは妙にニヤニヤしている気がした。


「一緒にお風呂なんていつぶりかなぁ〜?」

「小学校以来だよ、、、!」


俺はみかんから顔を背けながら話す。

今、正面を見たら、犯罪者になる、、、!と確信し行動に起こした。


「今と昔は違うだろ!」


俺は全力でツッコミ、それに大爆笑するみかん。

不安と苛立ちを抱きながら、俺は風呂からあがった。



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