瞬間移動と目覚め
4日空いてしまい、すみません。
「ここが……」
地面が揺れるような感覚の後、目を開けるとそこは崖の上だった。下には、綺麗な街並みが広がっている。
街灯が魔術具しかなくて、高いから真っ暗なんだけどね。リーに鍛えられた私なら、見える。
この世界の科学はあまり進歩してない。
医学とかも。食事も。字が読めるのも80%くらいの人だけで、たまに読めない人がいる。
冷蔵庫も、コンロもないから私は暖炉の上に鉄板を置いて料理している。
学園なんて、貴族しか入れないし。
学園……ゲームのリリたん10歳からなのに、入ってなかったよね? 王族を除いた身分的には、一番上の公爵家なのに……。
私はどうするかと考えていた私にリーが声を掛ける。
「ローゼ様……。かなり魔力上がってるね! 正直、街21個も離れたとこなんて無理だと思ってた」
街21個?
……おい、公爵!
どんだけ辺境にリリたん置いてんの⁉︎ そんな距離取りたかった⁉︎
道理でゲームのリリたんが出られなかったはずだわ!
街21個って、馬車でも数ヶ月かかるんだが!
ってか、カーシャ割と近くだと思ってた!
遠すぎでしょ! リー、なんてとこに……。
「ローゼ様、明日には着くと思う。今晩はちょっと街の方に行こう」
脳内でワーワー言っていると、リーに突然抱きかかえられる。ふわりと体が地面から離れたのに驚き、リーの方を見ると笑われた。
!?
「ちょっと飛ばすから、口閉じてな」
「ちょまっ、飛ばすってどこにですっ、?」
嫌な予感がして声を上げると、案の定、リーは飛び降りた。崖から。
「っっーーーーーー!!!」
必死で悲鳴を押し殺すと、落ちながら息を吐く。
ふぅ、突然でびっくりしたが、そこまでの高さじゃなかった。
よかったーー!
いや、高いけど。500mはあるけど。
慣れたからな……。転生して1ヶ月程度で頑張ったよ。
「ほい、ついたー!」
今までのことを思い返していると、リーが止まった。……早い。
「あの、リー。今日はどうするつもりですか?」
「ちょっと待ってね。あそこ。宿だから」
どうやら、今日はあそこに泊まるらしい。
☆★☆
「んむぅ……」
目の前が明るくなって、目を覚ました。
……温かい。もうちょっとねてたいなぁ。
……温かい? 家のベットじゃない。
だったら、ここは……。
私は、ゆるゆると目を開けた。
「っっ⁉︎」
一気に目が覚めた。
叫び出さなかった私を誰か褒めて欲しい。
超絶至近距離に、リーの顔があった。
……わー、すごっく綺麗な顔。
「……ん、起きた?」
リーが目を開けた。
そうだ、昨晩、一部屋しか空いてないからって……。
……貴族令嬢として、アウトでは? いや、なにもしてないし。9歳だから。大丈夫、大丈夫。
昨日、リーがナイフの手入れしてたから、先に寝たんだよ。
だから、私のせいじゃない。
……それにしても。
朝から、心臓に悪すぎる。




