招待状
プスッ!
「……出来た? 出来た! 出来た出来た出来ましたよ、リー!」
リーこと、リーデルに暗殺技術を教わりはじめ、早4日。
やっと2000m先にある的にナイフを当てられるようになった。2000m先にある……。
視力、上がったな。
「出来たねー、おつかれローゼ様」
リーデルが頭を撫でてくれる。
ちなみにリーデルのローゼリリー様は初日にやめさせました。なんか、落ち着かないもんね。私は、リーって呼んでるんだけど。
「それにしても、4日で半分くらい覚えちゃうなんて、天才だよ」
「ふふっ、まだリーには、及ばないですよっ!」
リーは褒め過ぎだけど、確かに私は天才だろう。4日って。いや、4日。たったそれだけの時間に死神の技術、半分くらい吸収したから。
いや、2000mだよ? 2キロだよ? 見えるのがすごいのに、その上、ナイフも当てられちゃうんだよ? 耳もすっごい良くなったし。銃も弓も使える。凄くない? リリたん天才。
「さてと。あとはしばらく練習繰り返して、危なさがなくなったら、次の段階ね。ローゼ様はこれから忙しくなるだろうから」
「 ? 」
忙しくなる? なんの予定もないはずだけど?
「ん、そろそろ帰りな。晩御飯食べてく?」
「ううん、平気。ナギララとカミュとエリクによろしくお願いします!」
了解と頷いた青年ーーーー少年かな? 15歳だから、少年? どうでもいいかーーーーを見ながら、エメラにはもうあってんのかなー。と考える。
ゲーム通りならリーがエメラを殺すのは、5年後だ。
私はその時生きているか、わからない。
勇者の旅立ちが、7年後。
カインが16歳で、アルくんが14歳。
……リーは、22か。
どうか、その時まで生きていられますように。
瞬間移動の為、軽く目を閉じる。
『クーウェリーヴァ』
☆★☆
夜会の招待状。
あの父から来たそれの前で、私は頭を抱えていた。
「リーが言ってたのはこういう事だったんですね……いや、ドレスとかないし。護衛を連れて来いって。無理だよ……」
でも、参加しなかったらしなかったで、この街に何かしそう。
「どうしよう……」




