シャーリアの死神
最近、不定期ですみません。
その記憶は突然だった。
『私の姉さんを殺したのは貴方ですか!
シャーリアの死神!』
シャーリアの死神こと、暗殺者リーデル。
魔術師ヘレンの姉を殺し、後々魔王に体を乗っ取られる貧民街シャーリアの青年。
シャーリア、の。
リーデル。リーデル……。
知り合いじゃん! この記憶を思い出したのは、そのリーデルと花壇の前で話している時。
《暗殺者リーデル》
《シャーリアの死神と呼ばれる暗殺者。
魔族四天王を倒す際アイテムを使わないか、その戦いの前の分岐点で魔術師ヘレンを見捨てれば、仲間になる。それ以外では、魔王に体を乗っ取られる。元々、隣国の王家に雇われていたものの8年ほど前に仲間の死がきっかけで引退。
ヘレンの姉エメラと恋仲だったが、2年前、とある事故がきっかけでエメラを殺してしまう。》
パッ、と脳内に浮かんだその情報に私は、割とマジでびっくりした。顔には出してないが。
彼が、暗殺者。隣国の。
「どういたしました? ローゼ様?」
「……暗殺者……リーデルが……なんで……」
「は?」
………………。
や、や、ややややっ、やっちまったーーーー!!!
え、漏れてた? え、今の独り言全部言っちゃった? 聞こえてた? 思考操作……する⁉︎
「ローゼ様……? 今なにか聞こえた気がしたので、あちらでお話ししません?」
ニコォ、と笑ったリーデルに指差されたのは建物の路地裏。
無理無理無理無理無理無理っっっっっ!!!!!
やだ! 死にたくない! 死亡フラグ死亡フラグがぁ〜〜〜!!!!
周りを見るが、誰もいない。
助けてーーーーっっ!!!!
☆★☆
「えぇっと、誰かから聞いたんですか?」
え? 物陰で1番に言われたのは、その言葉。
……誰かに? あ! シャーリアの人間は、全員職業などが知られてる〜みたいな事、ナギが言ってたような。
「はい、あの……エリクに」
エリクは、リーデルの友人だ。良い人で親しみやすい。よく話しかけてくれるし、手伝ってくれる。
「そう、ですか。すみません、動揺してしまって」
「いえ、私の方こそ勝手に聞いてしまい……」
謝りあいながら、ふと思い付いた。
暗殺者……。暗殺技術。
「あ、あの、リーデル。お願いがあるのですが」
「はい? なんです?」
元いたところに戻ろうと背を向けた彼に思い切って声を掛ける。
「わ、私にっ、暗殺技術を教えてくださいっ!」
やっと出せました、死神。死神病と若干被ってますが、気にしないでください。




