緑魔法
二日空いてしまいすみません。
「んんぅぅ……」
体を起こして、額の汗を拭う。
ふにふにの肌には、汗が浮かんでいる。
嫌な夢、見たな……。
アルくん。
私と約束してくれた、優しい男の子。
なんで、忘れてたんだろう。
ゲームのアルベール様のことと言い、最近色々忘れすぎだ。
「……記憶の容量超えちゃったのかな」
前世の記憶を思い出してから、記憶がごちゃごちゃしてきた。
だから、忘れてたんだろう。
それで終わらせ、立ち上がる。
アルくんのことが気になるが、気にしすぎても、私にはなにもできないのだ。
瞬間移動でもアルくんのとこには行けないし。
……役に立てない自分がどうにも、腹立たしい。
今私に、出来るのは魔法を磨いて、アルくんと会う日まで、生き延びること。
ただそれだけだ。
「「ローゼリリーさま!」」
シャーリア街に足を踏み入れると、ナギとララが顔を輝かせて、駆け寄ってくる。
ナギは、今、6歳らしい。ララは5歳。とても、そうは見えないが。
栄養不足、なんだろう。とりあえず、パンケーキ等の作り方を伝授した。
「……このまま、無事に育ってくれるといいんだけどね」
「「 ? 」」
何か言いましたか、と首を傾げるナギ達に何でもないよと答えながら、私は街を見渡す。
「結構、綺麗になったね」
私がここに来てから、街の整備を進めていた。
家に見えない物達を作り直したり、井戸を作ったり。
木も植えたりした。道は整備中。
「あ、そーだ! お昼ご飯召し上がりません?」
まふぃんなんですが、と目をキラキラさせながら言うララに頷く。
この街の人たちは、お昼ご飯がみんな一緒だ。
というか、もう4日くらいお菓子続きじゃない? いや好きだから、いいんだけど。
「神様に感謝していただきます」
この世界のいただきますを言ってから、一口マフィンを頬張る。おいしい。
前世のやつより美味しい気がする。ちなみに小麦等は私産である。魔法で作った。砂糖もね。
緑魔法が便利すぎる!
最後まで読んでいただきありがとうございます!




