表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/27

転生したら推しキャラだったんですが?


新連載です。

ゲーム転生は書きたかったので……。


「は、は、はああぁぁぁっっっ⁉︎」

「どうなさいましたか⁉︎ローゼリリーお嬢様!」



ローゼリリー。やっぱりだ。



今世の私は死亡率100%の勇者の初恋の人。

前世の私の推し。



ローゼリリー・コーデリアに転生したんだ!





ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*





ローゼリリー・コーデリア。


『アーヴェル国勇者物語』の主人公にして、勇者と崇められる、カイン・ラシーの従兄弟、勇者パーティの魔法使いアベルの双子の妹。


その子が私は物凄く好きだった。


見た目も設定も。

さらりと揺れる腰に届く長い若葉色の髪。空のように綺麗な蒼い瞳。


勇者と同い年で幼馴染の天使。


そして、勇者が覚醒するきっかけとなるのは。


そんなローゼリリー……初恋の人の死。


勇者が勇者になる為に必要な犠牲。

そんな哀しい美少女。


それが、死亡率100%な今世の私。


って。


えええっっっ!!!! 嘘でしょ⁉︎


私、あの天使に転生したの⁉︎ あの、天使に!

見た目が良すぎる&すぐ死んじゃう事から、天使と呼ばれていた、リリたんに! 前世の私の推しに!


……よし、落ち着こう。


どうやら私が、ローゼリリー……リリたんに転生したのは、間違いなさそうだ。私にはこの世界9年生きた記憶がある。この世界の勇者カインの事も知っている。ずっと昔から持っていた記憶を思い出しただけ。


私は、リリたん。コーデリア公爵の長女だ。


3年後に死んじゃう。OK。

いや、OKではないけれど。リリたんは、何にもしてないのにシナリオで死ぬ。

前世の私はリリたんが死んだ時、特に何も思わなかった。あー、このキャラ死ぬのかーくらい。でもゲームを進めるにつれて出てくる、勇者の回想シーン&兄アベルの8歳までのリリたんとの思い出の数々。


それだけでリリたんを好きになるには充分過ぎた。ほんと、尊かったー!


ちなみに何故8歳までなのかと言うと、私とカイン、アベルが最後に会ったのは8歳の時だったから。


私のお母様は去年に病気で亡くなった。

父親は私のお母様と政略結婚だったらしく、私とお母様のことを嫌っており、お母様が死んだ途端に、私を兄と引き離し、メイド1人をつけて辺境に追いやった。(兄のことは好きらしいよ。謎。)


そこまでが私が経験した人生。




その先はストーリーだけでみたものだけど。


そのメイドはある日突然、リリたんを置いて消える。 そして、そのあと1人で生活していたリリたんは、屋敷で魔獣に襲われ亡くなってしまう。


それを王都で知ったカイン。

彼は激しく自分を責め、もう大事な人を失わない為に修行を重ねる。その過程で勇者の力が発現するのだ。


……可哀想。リリたんもカインも。


そして鬼か。なんで、リリたん殺すの? 怪我させるとかじゃダメなの?……鬼じゃん。



そして、今世の私はその死亡率100%の勇者の幼馴染。ローゼリリー。




……つまりこの先の運命を変えて、リリたんが幸せになれるルートに辿り着けるかもしれない!





最後まで読んでいただきありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ