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とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

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悪魔アリステイン


「私がこの世に生を受けて千年と二百五年。眷属共は人間によって滅ぼされた」


「…………」


「だけど誰も私とアステロンだけは殺せなかったわ」

 蓮見の直感が警告する。

 少女は強いと。

 どうやら七瀬と瑠香も何かを感じ取ったらしい。


「だけど貴方はアステロンを殺した。そして私はその褒美として貴方に力を与えた」

 アリステインはゆっくりと息をすう。


「そして新しい力を得た貴方が今度は私を殺しに来てくれると信じていた。そして貴方は来た。だけど本当は来てほしくなかった。だって今の貴方はまだ弱い。これから一人寂しく生きていく私を止めるにはまだ力不足。それでも貴方は私を殺すと言うのかしら?」


「あぁ。今から助けてやるから少し待ってろ!」

 蓮見が戦闘態勢に入るとアリステインのHPゲージとMPゲージが出現する。

 天使となった母親だけじゃなく、また彼女自身も助けを求めているのだと蓮見は感じた。

 ならば、天使の母親とアリステインの願いを叶える以外に選択肢はなかった。


「来い! アリステイン!」


「ルナ、前衛で紅を護って。二人の援護は私がする」


「わかった。紅さん、お姉ちゃん、援護はお願いします」

 三人が戦闘態勢に入った瞬間。

 アリステインが椅子から立ち上がり地上に下りてくると同時に地面から溢れるマグマが龍に姿を変え襲ってきた。

 その数は六。


「スキル『導きの盾』!」

 七瀬が発動した『導きの盾』に衝突した龍がマグマの形に戻るが、その時生じた風圧で蓮見と七瀬が後方に吹き飛ばされる。瑠香は自力で回避すると同時にアリステインに向かって突撃する。


「覚悟!」

 重心移動をしっかりと行い一突き一突きにキレがあり威力がある攻撃をしていく瑠香。アリステインはそれを後ろに後退しながら、お尻から生えた尻尾を使い反撃するが当たらない。


「スキル『水手裏剣』!」

 七瀬は蓮見の安全を確認してからルナの援護に入る。


「紅! 私とルナが限界までアリステインを引き付けてサポートする。紅は攻撃に集中して」

 緊張で瑠香の勢いにあっとうされていた蓮見の心の中に七瀬の言葉が響き渡る。


「紅さん! 足は引っ張りません! 私に構わず攻撃してください」

 次に瑠香の言葉が蓮見を後押しする。

 視線を前に向ければ必死に戦う瑠香がいた。


 蓮見の心臓がドクン、ドクン、ドクン……と何かを訴えるかのように鼓動が強くなる。


 ――ゴクリ。


 一回小さく深呼吸をして、

「行きます!」

 と、叫ぶ。


 今まで蓮見の強さは一人だけの時に発揮されており、誰かと一緒の時は何処か半減していた。それは蓮見が仲間に気を遣っているからだ。それは信用であり、本当のチームワークではない。



「スキル『連続射撃3』!」

 矢から放たれた五本の矢がアリステインを襲う。それと同時に蓮見も矢と一緒に突撃する。弓使いの最大のアドバンテージを自ら捨てる蓮見。


「紅、走って! 援護はするわ。スキル『サンダーブレイク』!」

 蓮見の突撃に気が付いたアリステインの注意を逸らす為に七瀬が援護する。

 杖から放たれた雷撃がアリステインの放った魔法を迎撃する。

 だがまだ二つある。


「お姉ちゃん後は私が! スキル『水龍』!」

 地面に出現した青色の魔法陣から水の龍が、アリステインのマグマを媒体にした龍の首をかみ砕き粉砕する。


「スキル『虚像の発火』!」

 綾香との一戦で蓮見は自分の弱点に気が付いていた。それは圧倒的なPSプレイヤースキル不足。弓のアドバンテージがなくなった時に、自分がかなり弱いと知った。それを克服するという意味でも今はこれがベストだと思った。


 ――克服すれば美紀や綾香さんに少しは追いつけるかもしれない


「機械少女なら間違いなく……中距離レンジでも対処できるはずだ。それなら俺にも……」

 試しに毒の矢で撃ってみた虚像の発火は、アリステインには発火と毒は効かなかった。与えたダメージは虚像の発火の純粋なダメージのみでKillヒットとなるはずの矢は尻尾によって防がれた。


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