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とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

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新装備と新スキルのお披露目



 四人はそれから楽園の泉に来ていた。

「この辺でいいかな」


 闘技場を出た美紀とエリカと七瀬は蓮見から今の内に見せたい物があると言われて大人しく付いていくことで満場一致した。

 蓮見がこう言うと言う事はもう何か理由があるとしか思えなかったからだ。


 美紀と七瀬も新装備についてはエリカから事前に聞いていたのでそんなに驚く事はなく、何か動きやすい装備になったなぐらいの感覚だった。


「じゃ、とりあえず軽く行きますか。スキル『猛毒の捌き』!」

 蓮見の後ろに出現した紫色の魔法陣。

 直径は三メートル程とまぁまぁの大きさである。

 魔法陣が光輝くと同時に、紫色の矢が30本連続で放たれる。


 それだけでなく。

 魔法陣から放たれた矢は空を飛び、慌てて逃げ回る30匹のガーゴイルを追尾し命中する。


「「「……えっ?」」」


「あれ……外れた……」

 27本がKillヒットしただけでもとても凄いことなのだが、どうやら蓮見は納得していないように見える。

 三人は白い目で蓮見を見る。機械少女が使っていた魔法陣を使った攻撃を蓮見が手に入れるだけでなく追尾性能まで持った攻撃を手に入れるとは思いもしなかったからだ。

 それに見た感じ毒の効果もあるらしく運よく生き残ったガーゴイルも数秒後には空中で光の粒子となり消えていく。


「なに……そのスキル?」


「追尾性能付き、エクストラスキル『猛毒の捌き』。一日の上限は五回まで。あとは完全毒耐性を除いた毒耐性関係なく攻撃を受けたプレイヤー、モンスターのHPを一秒毎に一削るおまけ付き」


 三人がお互いの顔を見て困った顔をする。

 つまり蓮見は追尾性能付きの自動攻撃スキルを手に入れただけでなく、その攻撃を使い弓を構えずともKillヒットやテクニカルヒットを起こせるようになったのだ。

 その間自身は動く事も、攻撃する事も可能なので、相手は反撃するにしてもそう簡単な事ではない。


 仮に近づいてもエリカが渡した新装備はAGIに特化させているので、攻撃を当てるだけでも追い込めば追い込むほど逆に難しくなる。


 装備 俊足シリーズ(スロット3)


 頭【深紅のヘアピン】 移動速度+15

 体【深紅のコート】 移動速度+10、クリティカル+10

 右手 【メイン:【深紅の矢】サブ:【鏡面の短剣】『複製Ⅰ(別名 模倣Ⅰ)』】

 左手【深紅の弓:『領域加速ゾーンアクセル』】

 足【赤紫の足】移動速度+15、知力+10

 脚【赤紫の靴】移動速度+10、クリティカル+5

 装備品【紅の指輪】

    【黒茨ベルト】

    【龍脈の指輪】(HPとMP+5&毒、麻痺耐性【大】)



「ちなみに今HP満タンの状態でAGIどれくらいあるの?」


「何もなしで100弱かな。多分HPが3割切れば200ぐらい。後は『領域加速ゾーンアクセル』の効果が付与されればそこから回避率50%アップ」


「「そっかぁ……」」


(めっちゃ速いんだけど……紅君いつか戦いを放棄して逃げ出しそう……いつか【走る天災】とか言われる日が来るのかな……)


(なにそのボス使用……。そう言えば噂ですぐに走って逃げるって聞いた記憶があるのは気のせいだっけ……うん……気のせいだよね!? ……だよね!?)

 エリカと七瀬は心の中で静かに呟いた。


「私ですら『加速』使っても150いかないのに……」

(もうこの【天災】の成長を超えた進化は誰にも止められない気がする)


 美紀とエリカは早くも表情を取り戻し始めていたが、まだ蓮見の進化の速度について来れていない七瀬はしばらく口をポカーンと開けていた。

 これではさっきの綾香との一戦はただのお遊びにしか見えなかった。

 双剣のスキルを使えただけでも驚きなのに、まさかこんな奥の手まで用意していた蓮見に正直言葉を失っていた。


「私このギルドで良かったかも……こんなの普通に考えて相手にしたくない」

 ようやく七瀬の口から出てきた言葉は驚きに溢れていた。


 ――本当によかった、紅に変な事言わなくて



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