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とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

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揉まれたら揉み返せ


 美紀の顔が真っ赤になり、胸を背後から抱き着いて揉んでくる七瀬の両腕を強引に振りほどく。そして、勢いよく後ろを振り返り怒る。


「ちょっと、いきなり何するのよ!? 後、胸触るなって言ったでしょ!」


「まぁまぁ、今は二人きりだしそれに女同士じゃない~」

 七瀬は表情一つ変えず落ち着いた態度で言う。

 それは美紀が本気で怒っているのではなく、恥ずかしさのあまり照れてそれを誤魔化す事に必死な事を知っているかのように。


「それに私と背丈も体重も殆ど変わらないのにそんないやらしい胸を私に自慢するかのように見せつけてくる里美が悪いのよ」


「だから話しながら、私の胸をさりげなく触るな!」

 隙あらばすぐに胸を触ってくる七瀬に美紀の顔が更に赤くなる。

 それはもう、真っ赤なリンゴのように耳まで。


「どっ同性同士でも、セクハラはセクハラよ!?」


「なら紅君とか言う子だったらいいの?」


「……それは、それは……ダメかな」

 さっきまでお腹の底から声を上げていた美紀が急にモジモジとして小声でポツリと呟く。

 美紀と七瀬は二年前『World phantom』で約一年と半年遊んでた仲でとても仲良しだったこともありお互いにかなり気を許している。当時は瑠香と言う妹も一緒だった。

 七瀬は一見美紀をすぐにからかうが、美紀が困っている時は実の姉のようにいつも話しを聞いてくれて励ましてくれた。時には力を貸してくれたことだってある。だからこそ美紀の事は何でも知っている。そう性格までも。だからどうせバレるならと美紀の中では割と素直になれる大事な人物の一人でもあるのだ。


「へぇ~」


「な、なによ?」


「べつに~。普段男にはツンツンしてるあの里美……しつれい美紀様が……むぅぅぅ!?」

 恥ずかしさに限界が来た美紀が慌てて七瀬の口を両手で力一杯塞ぐ。


「わかった、わかったからもう恥ずかしいから言わないで。そうよ。私は今も昔も紅が好きよ! これでいい?」

 本当に恥ずかしいのか美紀の両手に更に力が入る。

 その為七瀬は口を開く事すら出来なくなり、その場で首を何度も縦に動かす。


 そう息が苦しいのだ。

 美紀の両手を動かそうにも態勢が悪く、上手く身体に力入らない。


「もう、私をからかわない?」


「んふぅふ」

 返事をしてコクコクと頷く。

 

「絶対?」


「…………」

 とうとう息ができなくなった七瀬が苦しさのあまり涙目で頷く。

 すると美紀がようやく両手を口から離すと同時に七瀬は急いで口から酸素を取り入れる。

 そんな弱った七瀬を見て美紀が悪い顔をする。


 世の中にはこんな言葉があるのを皆さんご存知だろうか?

 ――やられたらやり返す!


 そして美紀が七瀬の背後に周り両手を美紀と比べると一回り小さい二つの膨らみに手を当て揉む。するのは大好きだがやられるのは苦手な七瀬。

 直後本日二度目の悲鳴が、女二人だけとなったボス部屋響いた。


「キャァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


 なんでも本人達曰く、なんだかんだ似た者同士らしい。

 その後平常心を取り戻してから二人はボス部屋に出現した魔法陣に乗り、街まで転送された。


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