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とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

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第一ラウンド開始


「スキル『加速』!」

 ボスのリザードマンが油断している隙に、一気に相手のふところまで駆ける美紀。

 そして。


「スキル『連撃』!」

 美紀の持っている槍が白いエフェクトを放ちボスの身体を目掛けて襲い掛かるが、ボスは後ろに大きくジャンプする事で躱す。


「スキル『水手裏剣』!」

 七瀬の後方に直径二メートル程の水色の魔法陣が出現し、そこから水で出来た縦横六センチの手裏剣が五枚飛んでいく。


 カンカン


 ボスは飛んでくる水手裏剣を手に持っていた槍で叩き落としていく。その間に美紀が横から迂回しボスに近づく。七瀬はボスの注意を引くためにもう一度スキルを使い水手裏剣を放つ。十枚の水手裏剣が叩き落とされたタイミングでようやく美紀がボスの真横まで移動する。


「スキル『連撃の舞』!」

 蓮見が春休みの宿題を終わらせテスト勉強に励んでいる間に内緒で修得したスキルを美紀が使う。


 スキル『連撃の舞』

 効果:最大攻撃回数14連撃。使用者が頭でイメージした攻撃がシステム補助で強化され放たれる。

 獲得条件:一度の戦闘で10連撃を通常攻撃だけで決める。


 これにより美紀の頭でイメージした14連撃がシステム補助によって強化され繰り出される。これはPSプレイヤースキルが高い程強力になるスキル。イメージが具体的な程イメージが強化され強くなるからだ。鋭い突きと回転切りを組み合わせたコンボ攻撃にボスの防御が間に合わなくなる。


 そのまま最後の一撃を決めた美紀は槍を振り回してボスを壁まで吹き飛ばす。


「ミズナ!」


「任せて! スキル『サンダーブレイク』!」

 壁に激突したボスに向かって今度は七瀬の杖から放たれた雷がバチバチと音を立てながら襲い掛かる。


 悲鳴をあげて苦しむボス。


 だが美紀と七瀬は深追いをすることを止めて一旦態勢を立て直す為に合流する。第二層からはNPCモンスターが強力になっておりHP減少をスイッチとして急激に強くなったり、攻撃パターンが変わっている事が多い。下手に攻めて状況が悪くなるより余裕を残した戦い方の方が得策だと二人の経験が警告する。それでもHPの三割を今ので削っており、二人がまだ無傷なのを考えればかなり優勢だと言える。


「やっぱりそう来たか……」


 ボスが首をポキポキと鳴らし、目の赤い光が強くなる。


 次の瞬間。


 美紀とボスが同時に動き、両者の距離が一瞬で縮まる。


「スキル『加速』『連撃』!」


 その時、ボスのもう片方の手にもう一本槍が出現する。

 最初持っていた槍が赤色なのに対し二本目は青色、そしてボスが笑みを見せた直後美紀の身体が後ろに吹き飛ばされる。ボスが美紀の攻撃が触れる直前に加速し美紀を蹴り飛ばしたのだ。そのまま二本の槍を投げてくる。

 七瀬が慌てて美紀の前に立つ。


「スキル『導きの盾』!」

 薄い緑色の盾が七瀬の前に出現し、二人を二本の槍から護り粉砕される。

 槍はそのままボスの両手に戻っていく。


「大丈夫? コイツ速くなっただけじゃない。攻撃力も高くなったみたい」


「いてて。護ってくれてありがとう。多分ダメージの通りから見て防御力が低い分、攻撃力が高くて移動速度が速いんだと思う」


「それで、いける?」


「当然。第二ラウンドの開始よ!」


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