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とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
新章 新しい神災伝説の爆誕だZE☆彡

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第3話 捧げよ、信念を。捧げよ、愛を。


 ――昨日コピペ


 母親が再婚し義理のお姉ちゃんとの同居生活が始まる前日に偶然美紀と付き合うことになった蓮見。


「はすみくん♪ そろそろ一緒にお風呂入ろうか♪ お姉さんが身体洗ってあげるわ」


「はい!」


 瞬間、元気の良い返事をした弟が床に倒れた。

 暴力が蓮見の体を襲ったからだ。

 その光景に急いで駆け寄る昨日義理の姉となったエリカ。


「ちょっと人様の恋人の前でイチャイチャ……以前になんでアンタが同居してるのよ! 今すぐ元居た家に帰れ! この泥棒女ぁ!」


 普段本気で怒鳴ることがなかった美紀の怒りが大爆発した。


「私の家はここよ。帰えるならソッチが帰れば?」


「そうはいかないわ! お母様と師匠には今月はお泊りしていいって許可もらってるんだから!」


「私だけの蓮見君(弟)にこれ以上近づかせないで! なんですぐに私に甘えようとする可愛い蓮見君に対していつも暴力で解決しようとするのよ、この暴力女ぁ!」


 こちらはこちらで姑の嫉妬ではないが似たような物が積もりに積もっていたのか怒りが大爆発していた。


 両者――急激に今まで以上に親しく特別な関係になった。

 それもあって二人が抱える焦りや怒りは何処か似ており、心に余裕がなかった。

 そのためその状況を生んでいる元凶たる男が二人の間に入り仲裁すればそれが一番良いのだが残念ながらこんな時まで寝てい……強制的に意識を狩り取られているため儚い和解の希望はこの瞬間亡く()なった。


「二人とも、深夜に煩い! 痴話喧嘩するなら時間を考えなさい!」


「「お(義)母様……!?」」


「あとアンタは呑気に一人寝てないでこの二人を止めなさい!」


 床で寝ていると勘違いした母親によって強制的に意識を戻された蓮見は頭部に鉄拳制裁を受けていた。

 それを見てどこか気まずくなった美紀とエリカが黙ったことで蓮見の身を犠牲に二人の口喧嘩は大きな物に発展する前に鎮静化が成功という結果を迎えた。


「二人とも謝りなさい。それで仲直り、いいわね?」


「「ごめん……」」


「よし。あとアンタはこっちにおいで。少し話があるから」


「えっ? おれぇ!?」


 どうやら美紀とエリカの戦いはこれから――新章が始まるようだ。

 そして蓮見は母親に別の部屋へと連れて行かれた。廊下から聞こえる「意味わからない説教はいやだぁー」と言う嘆きの声に少女たちは相手が相手なだけに助け舟を出すことができなかった。


 ■■■


 ――次の日。

 青いロングヘアーが特徴的。恋には一直線で一途。

 豊かな胸は異性を魅了しスタイルも全体的に細い。

 そんな美人の類に入るエリカの部屋では。


 蓮見の母親が仕事に行くと同時に恋バトルのリングが鳴るのであった。


 カーン、カーン、カーン!!


「美紀、邪魔よ!」


「それはこっちの台詞よ!」


「今日は私と遊ぶの!」


「黙れ! 毎日毎日義姉の分際で隙あらばイチャイチャしようとしないで!」


「余計なお世話よ! これは運命なの! 私と蓮見君が結ばれる運命なのよ!」


 まだ隣の部屋で爆睡している義理の弟を起こしに行こうとするのを止める女の子が居た。その女の子は赤みのある紫色の髪で腰下まで伸びた髪が印象的。身長は少し小さく百五十センチ、体重は約四十キロと小柄で童顔。なのだが顔に見合わず女性らしさを強調させるかのように胸部は大きく膨れている。

 エリカと蓮見は親の再婚相手が偶然二人の親同士で同じ屋根の下に住む関係になったわけだが、『YOUR FANTASY MEMORY』で独特な戦い方で周りを魅了しいつも楽しそうにしている蓮見に気づけば恋心を抱いたエリカにとっては今回のリアル一大イベントは正に神イベントとなったわけだ。

 そんな一大イベントは蓮見の幼馴染にして十年以上の片想いが先日実り晴れて恋人の関係になれた美紀にとってもそうだったわけだが、ここで両者予定外のことが起きていた。それは最大の恋のライバルと差を付け、このままゴールイン予定だったことが狂ったことだ。二人同時に訪れたリアル神イベントがよりにもよってこんな結果を迎えるとは誰も予想すらしていなかった。なので二人は恋の争いを継続していた。


 バチバチと真剣な眼差しで想い人を渡さない意思をぶつけ合う二人に水を差したのは。


 コンコン。


 扉の外から聞こえた「エリカさーん、部屋入ってもいいですかー?」という普段ならお昼過ぎまで寝ているはずの蓮見の声だった。頭が悪く高校時代は何度も追試を受け、容姿も平凡で黒髪短髪で身長も平均的と一見モテる要素が一切ない平凡な男の声でもあった。


「えっ!? あっ、はい。どうぞ!」


「はしゅみ!?」


 予想外のことに二人は慌てて掴んでいたお互いの髪を離しては可能な限り最速ではだけた衣服を元に戻し何事もなかったかのように蓮見を出迎えた。流石にノーブラで一部のボタンが外れ豊かな果実が露出したパジャマ姿の状態を見られるのは恥ずかしいようだ。

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