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とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

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緊急警報――神災返しにご注意ください。


 ルンルン気分で後先考えずに本能の赴くままに暴れようとする蓮見の視界の先では見たことがある巨大な魔法陣がありそこに吸い込まれていく矢はとても見覚えのあるものだった。


 巨大な魔法陣は突然出現した。

 太陽の光を遮る巨大なキノコ雲の隙間から眩しい光を放つソレは決して味方の物じゃない。なぜなら蓮見の味方でソレが使えるのは現状七瀬しかいないからだ。その七瀬は既にスキルを使ったとするなら考えられることはただ一つ。


「なっ!? マジかよ……俺様の超全力シリーズをパクるだけじゃなく三倍返しとかマジふざけんなよ!」


 まだ対面すらしていない敵との遠距離攻撃合戦は高火力で簡単に対処できない二次被害付きの攻防を意味していた。今まで蓮見だけが使っていたオンリーワンの攻撃がまさかこのような形でやり返されることになるとは夢にも思っていなかった男は舌打ちをする。


「こうなったらやることはただ一つ! 進化した俺様シリーズ全力で全速ダッシュ!」


 低空姿勢のまま全力で走り始めた蓮見は一メートルでも敵の攻撃から遠くに逃げるため北方向から飛んでくる攻撃に対し東方向に向かって逃げ始めた。後方にあたる南方向はイベント開始地点でありまだ全然進んでいないことから逃げるには距離が殆どないため不向き。そして蓮見は走りながら東方向に皆が来るように救援メッセージを入れる。こうなった以上不用意に近づけば近づく程命が幾らあっても足りなくなることは蓮見が一番わかっていた。弓使いでありながら接近戦に長けた広範囲攻撃はどうしても技の性質上爆発の中心部に近くなるほど破壊力があがるし、相手が俺様全力シリーズを幾つ使えるのかわからない以上敵に近づくなら仲間との連携は必須になるからだ。それに一人が近づき他の仲間が餌食になっては意味がない。既に森が燃え地面に積り始めた灰を巻き上げながら蓮見は炎の海の中を駆け、感覚的にこの辺なら安全だろうしすぐには敵に見つからないだろうと思い皆に送った座標地点を目指して走り続ける。


「まぁいいや。向こうが俺様シリーズをコピーしてくるならこっちにも考えがある」


 ふとっ思い出しては。

 やれやれと首を横に振る。

 ここまでされたらいやでも美紀の予想が当たってしまったと言わざるを得ないからだ。

 できることなら外れて欲しかった予想は――。


「多分だけど……あの姉妹は俺より速いように調整されているかもだっけ……里美が昨日寝る前に言ってた仮定の話じゃ」


『紅装備の蓮見が幾ら速くても向こうが本気になれば純粋なスピード勝負でも追いつけない可能性があるわ。今回はいつもと違ってなんとなくだけど運営さんの親会社の傾向から予測するにだけど運営は全プレイヤーに試練を与えるように調整してくると思うの』


「ん? 俺に理解できるように要約すると?」


『えっと……蓮見より速くて攻撃の手数も多くてって感じ。そんでもって私たちには絶対に勝てないと思われているプロを用意してぶつけるって言ったら少しは理解できる?』


 ――と、言う一連の会話があった。


「と、なるとやっぱり俺が頑張るしかないよな。お母さんと戦いたいのは本音だけど……」


 目を閉じて思い出す。

 このイベントに全てを掛けて今こうして戦場にいる一分一秒に魂を奮わせているであろう仲間の姿を。

 だから仲間のためにまず――。


「後十分ちょっとでガス欠になるかもしれないが全ての巫女を俺が追い込み足止めもし可能なら倒すしかねぇな。里美だけじゃない、今日集まったメンバーはエリカさん以外夢の一歩のためでエリカさんはそんな皆を俺と一緒にフォローするために集まったんだ。だったら今日ぐらい俺が全力で皆のフォローに周っていつも助けてくれる皆に恩返しをする番。だからさ……世界、俺の力を受け止めてしっかりと証明してくれよな。三人が幾ら速くて強くてもな、俺の進化する究極全力シリーズからは逃れられないってな!!!」


 自分が犠牲になるのではなく――。

 ――竹林の森を更に再構築することにした。きっと世界の声は『え!?!?!?』だろう。それでも灰すら残すことを許されない世界を創造する気なのか? と観客席で試合展開を見守るプレイヤーたちが身の危険を早くも感じ始める。やっていることは世界の破壊と創造だとするなら神の名《眼》を持つ蓮見を止めれるのはやはり同じ神の名《眼》を持つ者しかいない。と言いたいがそもそも世界が四人のフルパワーを受け止められるかと言う問題だが蓮見にはそんな《《小さい》》ことは関係ない。世界が滅びようが蓮見は自分の信念にいつどんな時も真っ直ぐに突き進む。だからだろう神災教ではない一部の観客席プレイヤーが「頼む……小百合、全力で俺たちを守ってくれ」と蓮見の応援から小百合シリーズの応援へと切り替え始めた。

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― 新着の感想 ―
[一言] 神災教と小百合。 いや、神災教だったら世界が滅んでも神災を応援し続けるのか?
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