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とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

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竹林の森イベント 当日の朝


 イベント当日。

 ついにこの日がやってきた。

 むしろやってきてしまったと表現する方が正しいのかもしれない。

 そうだ――ある意味世界の命運をかけた日が訪れたのだ。

 イベントの度に進化する神災。

 その神災に前回悲鳴を上げたサーバー。

 何度目かの正直で二度同じ轍は踏まぬと気合いを入れ対策万全の運営陣。

 そんな運営陣が今まで振り回され殆どの休日を返上しゲーム運営に力を入れてきたことは最早言うまでもない。そんな運営陣が自身の平和な日常《休日》を手に入れるため、今まで多くのプレイヤーがしようとして失敗してきたソレ(神災)をついに我が手中に収め制御しこれからは自分たちだけがイベントやゲーム全体の主導権を握ろうと立ち上がったことで開催されることになった竹林の森イベント。


 それは蓮見率いる勇気あるプレイヤーが運営が用意したNPCに勝利すれば勝ちと言うシンプルなイベント。のはずだったのだが、巷ではYFMラスボス対cowラスボス対決などと変な噂が立ちその噂がまた別の噂を……と結構評判が良く多くのゲーマが興味を示すイベントとして確立されていた。

 そのため、公式サイトにログインして見ることができるイベントのライブ中継の観客数は過去最高でゲーム内の特別イベント観客席も既に満員と朝から多くのプレイヤーが集まっていた。特別イベント観客席は竹林の森を上空から見渡せる空中ステージで運営自称ではあるが破壊不能で観客の安全は保障されている。特別保護結解と言う名の新しいなにかが観客を護ると言ってもそのなにかが百パーセント安全かと言えば神災相手には少し微妙と既に世間の目は過去の例を見るに甘く仮にミスがあっても許されるレベルになっている。そう結解と書いて気持ちの結解と多くの者が解釈したのだ。



 そんな感じで運営の信用問題や残業や休日返上問題を無意識に量産する男は今日も皆の注目を早速浴びていた。

 太陽の日差しが照らす大地にその男は一人忍者衣装を身に纏っている。

 弓使いでありながら忍者。

 なんとも言えない姿ではあるが誰も細かいことは聞こうとしない。

 なぜならこの男だけは世間の常識の定規では何一つ測れないことを知っているから。


「へへっ。今日の俺は朝からテンションアゲアゲだぜ」


 大きく背伸びをした蓮見の周りにはいつものメンバーと今回のイベントの参加者が集まっている。


「いつになく気合いが入っているわね、紅」


「おう!」


「でもその気持ちわかる。私も今日は特別いつも以上に気合いが入っているもの」


 美紀の言葉はここに集まった多くのプレイヤーたちの言葉を代弁した物と言っても過言ではなかった。今回のイベントで活躍し実力が認められれば美紀たちが憧れるcowの参加券が手に入るからだ。美紀や七瀬に瑠香を始めとした者たちにとっては夢のような話。

 


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