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とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

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思惑

 ゲームにログインした二人。

 だけど具体的になにをするかなどは決めていなかった。

 そのため、二人はログインしてしばらくぶらぶらと歩き、気が向くままフィールドを歩く。

 だけど世間から神災として恐れられる蓮見の成長は周りが興味本心で敵対していたことが大きな要因なのかとても速く今ではフィールドに出てくる普通のNPCモンスターなどは敵ではなかった。

 これには道中出くわしたモンスターと戦闘する蓮見を見て安堵の美紀。


 それに今は蓮見にも余裕があるのか前に比べると表情にも余裕が見て取れる。

 よって今はまだ未開拓の東エリアにある『大自然の恵みを感じられる川辺』と呼ばれる場所にある芝生の上に座って二人はくつろぐいた。

 名前の通り穏やかな河川沿いに作られた芝生の休憩スペースは適度な風が吹き空気も新鮮で美味しい。少し視線を上に向ければ眩しい太陽の日差しが目に入るぐらいに雲一つない綺麗な水色の大空は試験で疲れ果てた心を開放的にしてくれる。


「うぅ~」


 大きく背伸びをする蓮見。

 戦闘と言ってもいつもに比べると大したことはなかったが、対人戦闘には慣れていても対モンスターにはまだ不慣れなため身体に余計な負荷をかけたことは間違いなかった。


「やっぱりプレイヤー相手とは結構感覚が違うんだな」


「そうね。まぁこれも慣れである程度毎日やってればすぐに慣れるわよ」


「里美は人間とモンスターどっちの方が戦いやすいとかあるのか?」


「そうね~」


 そう言って少し考える仕草を見せる美紀がしばらくするとニコッと微笑む。


「どっちかと言えばある程度プレイヤーと大型モンスターなら好都合で小型モンスターとかはちょっと面倒とは感じるかな」


「なんで?」


「ある程度大きな相手って思考があって理性があることが多いのよ。だからその思考を読める相手だと戦いやすいし、そうじゃない相手だと相手の行動に対して先読みが難しくて攻撃しにくいし的が小さくなればなるほど攻撃が当たりにくくなるからかな」


 さっきまでリラックスして柔らかかった蓮見の表情が怪しくなる。

 少し頭を使い美紀の言ったことを言葉通り受け取れば解決するのだが、相手が大きくても小さくても辺り一面吹き飛ばしてしまえば例えどんなに相手が小さくアリのような大きさでも倒せるのではないかと、ここ最近《合宿中》暴れまくっていた男の脳は素直に相手の言葉を受けとめ理解できないでいた。

 そんな蓮見を見て、クスッと笑う美紀が言う。


「そんなに難しく考えないで。もっと単純に思考が読める相手はどっちかと言うと楽、読めない読みにくい相手はそうじゃないって思ってもらえばいいわ」


 その言葉を聞いて理解に苦労していた脳がようやく理解できたのか表情が柔らかい物へと戻っていく。


「なんだ、そういうことか」


「うん」


 たまには激しい戦いのないゲームも悪くないと思い始めた二人。

 だけどそれが勘違いだと気づく。

 此処に来た時はどこか穏やかに流れていた河川の水の流れが少し慌ただしい物へと変わっている。

 疑問に思う二人の背後から聞こえる懐かしい声。


「探しましたよ。イベント第一位のギルド長紅さん」


 それは蓮見と美紀にとってどこか聞き覚えのある声であり、見た目以上に強い相手である。

 だから二人は声が聞こえた瞬間、後ろを振り返ることなく誰が自分たちに話かけてきたのかわかった。

 蓮見と同じ眼を持ち、蓮見と同じく多くのプレイヤーをただ一人で葬り去る力を持った神の眼を持つ巫女。

 もし今の蓮見の通り名に合わせるなら、


『神災の巫女』


 と呼んでも違和感がない相手でもある。

 それは人型であり人ではなく、ある意味モンスターでありモンスターでもない存在。

 また思考があるも思考が中々読めない存在でもあった。

 そんな嫌な予感を胸に抱えて振り向く二人の視界に入って来た人物は二人の予想通りの相手だった。



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