始動
申し訳ございませんでした。
蓮見が蓮心になっていました。
数日前に普段使っていたパソコンがレッドスクリーン?とかいう物になってしまい別の昔使っていたパソコンやスマホなどで執筆していたら予測変換が……見ではなく心になっていたことに気づきませんでした。今は修正して正しい表記になっているはずですが、もし見落としていたらその時は教えて頂けると嬉しく思います。
「つまりまた会いに行くね、ってこと?」
「みたいだな」
「あの人がここまで人に興味を向けるなんて信じられない」
そう言って美紀が信じられない物を見るようにして蓮見を見る。
そう言われても、、、、、と困り顔の蓮見。
二人には朱音の行動原理がいまいちわからない。
もっと言えばこれが本気なのか冗談なのかもわからない。
なので、無言の頷きでお互いにこの件に関しては深く考えない方向で一致した。
「話変わるけど、今日泊まっていい?」
「えっ?な、なんで???」
蓮見の背中に冷や汗が流れる。
脳裏で甦る、地獄。
それは忘れることのできない悪夢。
テスト前最後の追い込みと言ってある少女たちが見張り込みで蓮見の部屋に泊まり込み勉強を強制されられたあの日々をもう一度だなんて蓮見は受け入れられないし考えたくもない。
ゴクリ。
息を呑み込んで覚悟を決める蓮見に向かって美紀が言う。
「なんでって別に深い理由なんてないけど?」
「本当に?」
どうしても疑心暗鬼になってしまう心はトラウマ思い出したために臆病になっている。
「うん」
「一応確認だが」
「なに?」
「これで勉強とか言うオチはないよな?」
「え? 別に私はそれでもいいけどしたいの?」
美紀の問いかけに大きく首を振って全否定する蓮見。
叶うならもう二度と勉強なんてしたくない。
だって楽しくないから。
そんな思いが通じたのかクスッと笑って、
「ただ蓮見といたいだけ。それならいいでしょ?」
と、どこか嬉しそうに笑みを見せる。
「それなら別に構わないが」
ただ蓮見の心は臆病なままでいつ手のひら返しをされるのかと不安を拭えない。
それだけ蓮見にとって勉強は苦痛なのだ。
頭が良く要領のいい人はなにをそんなにと思うかもしれない。だがそうじゃない人間からすればやはりそれは一見他者からみれば普通でもそうじゃない人からすれば苦労するものなのだ。人間には向き不向きがある以上蓮見の感性は間違ってるとは言えない。むしろ自分の心の声に正直な分、自分の心の声に耳を傾けているとも言える。
そんな警戒心を知ってか知らずか美紀が提案する。
「ねぇ、久しぶりに二人でゲームしない?」
「おっ?それなら大賛成だぜ!」
「なら決まりね。ちょっと鞄直して持ってくるから待ってて」
「おう!」
その後、二人は久しぶりに揃ってゲームにログインした。
しばらくの間更新の際、文量が減ると思います。
次章以降のプロットを変更することになり、その分の時間を確保したいためです。




