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とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

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仲間への告知 

 何も考えずに歩いた男はそのままなにも考えずに部屋に戻り中に入ると、美紀、エリカ、七瀬、瑠香の視線がある一点に集中し始める。


「よいしょ、と」


 そのまま近くのベッドの端に腰を下ろす。

 隣には蓮見に引っ張られる形で当たり前のようにすぐ隣に座る朱音。

 それはそうだ。

 なぜなら今二人の手は繋がっている。

 そのため離れようにも離れられないのだ。

 そんなことは百も承知。

 問題はなぜ二人が手を繋いでいるのか。

 それが気になってしょうがない四人の疑念の眼差しに一息ついてようやく気付いた蓮見は「あっ……」と声を漏らす。


「ん? ちょっと待てよ、、、あれ?なんで俺手繋いでんだっけ?」


 惚けてるのではない。

 本当に蓮見は手を繋いだ理由がわからないのだ。

 ここに来てようやく脳が少し動くようになってきてようやく気が付いた蓮見。

 なんとなくで繋いだ記憶はあってもその理由が明確にはわからない。


「そう言えばなんで俺たち手を繋いでるんでしたっけ?」


「なんでってダーリンが私と手を繋ぎたいって言ったからじゃない?」


 クスッと笑いながら蓮見をからかう朱音。

 その手には力が入っており逃げようとするも捕まって逃げれない蓮見。


「蓮見? これはどういうことかしら?」


 満面の笑みで問いかける美紀に冷や汗が止まらなくなる蓮見は慌てて誤解を解こうとするが自分でもよくわかっていない事態に再び頭がパンクして上手く言葉が出ない。

それを隣で見て楽しむ朱音と仲良くする二人に強い嫉妬を感じて唇を噛み締める美紀。


「朱音さん! これはどういうことかちゃんと説明してください! それと蓮見! なにさっきからイチャイチャしてるのよ! 嫌ならはっきり言って離れなさい!」


 美紀の言葉を聞いて朱音から蓮見を取り返そうとエリカが続く。


「そうよ! 蓮見君には私がいるじゃない!」


「そうですよ。見てくださいこの揉む果実を!そんな貧相なまな板の人より抱き心地良くてぽよぽよのエリカさんの方にきたほうが蓮見さん的にバッチグーですよ」


 どさくさに紛れてエリカの背後に移動して胸を両手で鷲掴みにし堪能しながらもその光景を蓮見に見せつける瑠香と今しかないと便乗する七瀬は美紀の胸を揉む。


「今がチャンス! やっぱり美紀のは柔らか‥‥‥‥」


 ドンッ!!


 七瀬の頭に美紀の鉄拳が落ち続いて瑠香の頭にも落ちる。


「最近大人しくしてると思ったらいい加減にしなさい!」


「「はい‥‥‥‥」」


 頭部を抑えて母親の悪戯を利用して欲を満たそうとした妹とどうせいつものお母さんの悪戯だし大丈夫でしょ、それより今は自分の欲を満たそうとした姉は仲良く怒られこれ以上美紀の怒りを買わないようにしばらく大人しくしておくことにする。


「それで二人がそうしてる理由はなんですか?」


「ふふっ。知りたいの?」


「‥‥‥‥まぁ気になりますし」


 朱音が美紀にベランダでのことを語り始める。

 その話を真剣に聞く美紀を見て蓮見は心の中で密かに思う。

 結局のところ、後は俺次第なんだよな~、と。

 そのまま話は進んでいく。


「ってなわけでダーリンが私と決別するのは嫌だから恋人になって!って告白してきたから初心なダーリンを私がリードしてあげてるわけよ♪納得できたかしら?うふふっ」


「できません!なんで敵対した矢先急展開でそうなるのかまず理解できない!」


「そもそも私とダーリンに美紀ちゃんの常識は通じないと思うわよ?」


「一般的に考えて普通はあり得ませんから!」


「そんなに熱くなって珍しいわね。もしかして嫉妬でもしてるの?」


朱音にもて遊ばれてるとわかった美紀が唇を噛み締めて涙目になる。

何を言っても朱音の方が一枚上手だからだ。


「でも美紀ちゃんはダーリンに特別な感情はないって前言ってたし‥‥‥‥もしかして私に嫉妬してるの? 全く可愛いわね。ほらいいのよ、美紀ちゃんも私に甘えて」


「ち、ちがっ‥‥‥‥ッ!?」


 蓮見から手を離しては美紀の手を取り自分の方に引き寄せて抱きしめながら頭を撫で始める朱音に美紀が顔を赤くして照れ始める。


「ちょ!? は、離してください」


「なになに? もしかして照れてるの?」


「あ、あ、あ、あ当たり前じゃないですか!!! 蓮見が見てるんですよ!? 蓮見が!!!」


「あらいいじゃない。本当は甘えん坊なのに変に意識してるのか普段なら絶対に見られない甘えん坊で可愛い美紀ちゃんを沢山見てもらえば」


 離れようと抵抗する美紀と離さない朱音。

 そして。


「なんならエリカちゃんもヨシヨシしてあげようか?」


 と、満更でもない朱音にエリカは、


「い、いえ、、、私は遠慮しておきます」


 と、答える。

 この後も終始朱音のペースで話が進み、最後は最恐から最強への挑戦状は全員に認知されその結果次第で今後どうなるか決まることとなった。

 

 

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