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とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

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究極の超新星爆発爆誕しちゃった(笑)


「スキル『ゴッドフェニックス』!」


 上位召喚獣のみが取得できる『ミラースキル』|《11話ほど前》をここで使用する。

 炎の魔法陣から力を受け取った蓮見の形態が再び変わる。

 今の蓮見はプレイヤーでありメールの力も受けており召喚獣としても認知されている。空を飛ぶための巨大な羽が伸縮しそれに合わせて胴体や頭部が適切な大きさに形態変化。


「こいつまだ変わるのか? ふざけるのもいい加減にしろ! スキル『バスターブレイド』!」


 大きな大剣の一振りから放たれた一撃が蓮見を襲うがゴッドフェニックスとなった蓮見が両翼を力強く動かして躱す。

 朱雀ほど見た目神秘な感じはないが、神災竜の時や神災狐の時のように黒い身体に纏わ付く炎は深紅色で人の目を惹きつけるような綺麗な炎なのは間違いない。

 既にゴッドフェニックスの効果でHPゲージは自動回復に入っている。

 せっかくのアドバンテージを自ら手放した蓮見の姿にルフランとソフィの警戒心が最大級の物へと切り替わる。


「止めろリューク! 下手にスキルを使うな」


 ソフィの一言に「……すまん」と言いたいことを理解したリュークが謝る。


「これこそが俺様の究極の一撃。エリカさんのあの言葉に嘘がなければ地面の下にはアレがあるはずだからな」


「アレだと?」


「YES! ってことでGOだぜ俺様!!!」


 最後の聖水瓶Ver2を空へばら撒きながら水の中へ向かって急降下。

 蓮見の最高速が速すぎるために、ルフラン、ソフィ、リュークの三人が『アクセル』を使い後を追うも距離は縮まるどころか開いていく。

 普通のプレイヤーなら誰も思いつきもしない。

 いや、思いついても絶対にしない。

 だって痛いし不可能だと思ってしまうから。

 だけど蓮見は違った。


 誰もしないなら、俺がやる!

 と言わんばかりに躊躇いなくゴッドフェニックス状態となった蓮見は綾香との対決時に作った地響きだらけの地面の下に向かって突撃。

 ミサイルのように水をかき分けただ一直線に飛んでいく。


「見えた! 行くぜ、俺様究極全力シリーズ究極《海底》超新星爆発っうううううう!!!!」


 ドンッ!!!


 地殻に対して全力で突撃。

 真究極大爆発パレードの為、アイテムを使い無作為に穴を掘り進めたり大爆発を起こしたりで元々緩んでいたこともあってか蓮見の与えた振動がきっかけとなり海底の底から巨大なマグマが勢いよく噴出し始める。

 間欠泉の発生からその温度を頭で理解するのではなく直感でなんとなく察した蓮見の読みは正しかった。


 海底噴火が起きたのだ。

 水中の噴火なら地上よりも被害が小さい?

 そうとは一概に言えない。

 マグマと海水が接触することによりガラス質の火山灰が大量発生するからだ。

 噴火の衝撃により津波が起こるなど甚大な被害を及ぼしたり、比較的浅い場所で噴火した場合は、海水の圧《抑制》が上手く機能せず陸上火山と同規模の噴火を起こすこともある。

 地面、空の両方で”俺”の存在を示すように大爆発を起こし続けた男は今度は地下からの大爆発を成し遂げる。

 誰もが想像していなかった。

 今までと違うアプローチによる一撃はやはり一発がかなり重く敵味方関係なく巻き込む巨大な爆発となり出現する。


「あらぶれええええええ俺様の桃源郷わぁーるどぉ~~~~ロードォォォォ♪♪♪」



 ■■■


 運営室では、本日二度目の大爆発の音に負けない大きな悲鳴が響き渡っていた。


「まさか!? 馬鹿野郎! それはな、野外温泉施設用の物だぁ!! そこに攻撃は絶対にするな!! 再現の為にどんだけキャパ喰ってるか考えろォォォォ!!!」



 ■■■


 遅かった。

 運営室と同様沢山の悲鳴は水中に移動した時点で蓮見には聞こえていない。


 水の圧力に押しつぶされることなく全てを払いのけながらの大爆発は蓮見が想像した以上となり、蓮見自身を巻き込みすぐに後を追って水の上で様子を見ていたルフランたちを呑み込む。


 この世界に訪れるノイズ。

 壊れかけのテレビのようなノイズ。

 もう全員が見慣れたと思いたい。

 だが神災《時代》は時間経過と共に進化していくようだ。

 距離関係など最早あってないようなもの。

 突如襲う轟音と暴風、巨大な津波の数々。

 渦巻く暴力的な力の暴走と破壊は衰えることを知らず巨大化していく。

 今まで多くの修羅場をくぐってきたルフランや美紀それ以上に死地を経験し乗り越えてきた朱音ですら経験したことがない事象は最強中の最強すら恐怖のどん底へと容赦なく突き落とす破壊の一撃。

 どんな防御系統のスキルでも防げない。

 既にサーバーは爆発の再現に尋常じゃないキャパを喰われており、後から入力された他のプレイヤーたちのスキルを発動させ処理する余力はなくなっている。

 天地を揺るがす力で、強引に世界を従わせ、作り変え、抗うことすら許されず全てを無へと戻す(強制デリート)と錯覚してしまうほど。


「…………」


「…………」


「…………」


「…………」


 三強ギルドと仲間を全て倒してしまった蓮見は遠のく意識の中で『××××』と呟く。

 これが俺様究極シリーズ――究極《海底》超新星爆発の力。

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