蓮見VS三強ギルド長 両者苦戦!?
あけましておめでとうございます。
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蓮見の放った破壊光線がエクスカリバーの光と灼熱の炎が融合した一撃に衝突する。
ゴゴゴゴゴゴゴッッッッッッ!!!!!
巨大なエネルギーは激しく衝突し、凄まじい衝撃波を生み出す。
偶然にも近くで戦っていた骸骨兵とプレイヤーたちを勢いよく吹き飛ばすと眩しい光を放ち大爆発を引き起こす。
拮抗する力が反発して生まれた大爆発は蓮見と敵対していた三人も呑み込んだ。
戦いながらも異変を感知しその様子をチラチラと見ていた【深紅の美】ギルドメンバーは黙ってこの程度なら内心多分大丈夫だろうと目の前の敵を警戒しながらも静かに見守る。
三強ギルドメンバーは不安を隠しきれていない。
「な、なんだ!? 今の大爆発は!? 何が起きた!?」
「ソフィ様どうかご無事でいてください」
最初に不安を口にした者は【雷撃の閃光】メンバーだった。
「リュークさまああああああ!!!!」
次に【灰燼の焔】ギルドメンバー。
「ルフラン様!?」
最後は【ラグナロク】ギルドメンバー。
だけど他の二ギルドは違いこちらは徹底的に統率され信頼されているのか蓮見相手でも少しばかり落ち着いている様子が他のメンバーからも見て取れる。
「多分生きているわね……私の目に狂いがなければ」
七瀬がボソッと呟く。
なにをそんなに慌てる必要があるのかと言いたげに。
それは味方に対してではない。
「あ~あ~最恐が本当の最恐になっちゃったね」
ニヤッと笑い瑠香が続いた。
その言葉は確信から来ていた。
もっと言えば敵に対する警告。
もう私たちですら今の弱った姿でもそう簡単には止められない姿になるぞ、と。
二人は見ていたのだ。
事の一部始終を。
爆発に巻き込まれる直前。
下手したら力負けすると危機察知した蓮見はメールの意見を聞き、すぐに尻尾を巧みに使い攻撃しながらアイテムを取り出して使った。
亡命の悪あがき。
その効果によって蓮見はHPゲージを一残してなんとか耐えることができた。
それによってスキルの恩恵を最大まで受けた神災狐へと変貌する。
「ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ、……ッ、、、」
黒煙の中キラリと光る瞳。
限界まで追い込まれた。
……はずなのに、周りを畏怖させる。
ソフィが使った雷撃侵食壁こそ破れなかった。
ダメージも殆ど与えられなかった。
だけど朱雀を倒すことに成功した事実が周りに精神的な不安を与えたのだ。
「まさか……朱雀を倒す程の余波だったとは……驚いた」
「くっ、、、7割持っていかれたか」
さっきの攻防でルフランとリュークの二人はMPを全て使い、ソフィは7割使った。三人の次の一手は殆ど限られている。
そう思った蓮見が今のうちに攻撃を仕掛けようと考えるが動きがピタッと止まる。
回復アイテムを使い既にHPではなくMPを優先して回復している三人の姿が見えたからだ。
「そう簡単にはいかないか」
仕方なく攻撃を一旦諦め蓮見もアイテムを使いMPを回復しスキル有の攻防戦に備える。




