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とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

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俺様の相棒もご到着!


「へへっ! 皆さん俺様を忘れて貰ったら困りますよ!」


 元気の良い言葉にクスッと笑う者たちがいた。

 忘れてはいけない。

 その者たちは全員が上位神殺しの礼装シリーズを装備していることを。

 繰り返すが神殺しの礼装シリーズとは――対蓮見特化装備とも裏では呼ばれる程に大半がラスボス(対プレイヤー用)使用とも呼ばれている。

 そんな物で身を固めたトッププレイヤーが今回は四人も目の前にいることを。

 そのうちの一人が声をかけてきた。


「今回は随分と威勢がいいみたいだがなにか策でもあるのか?」


「常に全力! それが俺の作戦です! おらぁああああ覚悟!」


 真っすぐな言葉と一緒に自分の位置から一番近くにいたという理由だけでリュークに殴りかかる蓮見とルフランと会話をしていると思っていただけに少し油断し反応が遅れたリューク。


 そのため蓮見の拳がリュークの顔面にクリーンヒット。


 そのまま力いっぱいに拳を振り抜いて殴り飛ばす蓮見は「ふっ。これでさっき負けた分の半分は返せたな」と心の声を口にする。


「グッ……。まさか不意打ちとはやってくれる……」


「なにを言ってるんですか。油断した相手が近くにいたら攻撃、それが戦いです!」


 初めて聞く蓮見の普通の言葉に「うん?」と綾香が疑問の声をあげた。

 どうやら蓮見からまともな反応が得られることが珍しいらしい。

 それは綾香に限らずソフィとルフランも似たような反応を見せていることから同じと思われる。


「なるほど。だったら俺から狙われても文句はないな? 【神炎の神災者】」


 ニヤッと笑うリュークが蓮見に敵意を向ける。


 肌を通してピリピリとした何かが伝わってくる感覚に蓮見もニヤッと不敵に微笑む。

 此処に来た本当の目的。

 蓮見の狙いは最初からリューク。

 一度負けた。

 その事実から最も今戦い勝ちたい相手。

 それが三強ギルドの一つ【灰燼の焔】ギルドを率いるリュークだった。

 ここで勝っておかなければ胸の奥に芽生えた悔しいこの気持ちの処理に後で困ってしまうから。

 なにより――ここで相手にされないことが今の蓮見にとっては一番マズイ状況にもなってしまう。

 だから狙われて好都合な蓮見は笑った。


「えぇ、こっちとしてもそのつもりです」


「面白い。ここにいる奴らと同じく全員まとめて灰にしてくれるわ! スキル『燃焼準備モード』!」


「あれは確か……えっと……ぅぅ~と……あれだ……あれ……」


 記憶力が悪い蓮見が脳内にある情報を頑張って引き出そうと頑張っていると、


「HPゲージが三割を下回ると『燃焼モード』に自動で切り替わって攻撃力が大幅に上昇するのよ。それとリュークの燃焼準備モードはMPゲージの回復量が増加するおまけ付き」


 後のことを頼りになるメンバー四人に任せた美紀が蓮見の頭上に着地しながら解説をしてくれた。


「えっと……里美?」


「なに? 後のことは本気の朱音さんを筆頭に皆がなんとかしてくれるはずよ」


「そうじゃなくて。どこに当たり前のように着地してるんだ?」


「何処って紅の頭の上よ?」


「……おい! 俺の頭は地面じゃないぞ!」


「あはは~♪ ごめんごめん。すぐ降りるから怒んないでよ~」


 笑いながらヒョイと降りた美紀はブースターを使い空中浮遊する。

 地面にも負けないぐらい固い頭の持ち主は少し不機嫌になるも柔らかい頭の持ち主は上機嫌になった。


「まぁわざと隙を見せても攻撃してこない時点でやっぱり警戒はされてるのね」


 チラッと視線を蓮見から飛ばした美紀が口にする。


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