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とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

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神災第二ラウンド強制(本編)始動


 蓮見たちが動き出して五分もしないうちに多くの者が反応する出来事が起こる。


「天~高~く~登~場~。誰もが憧れる~俺様がここに爆誕~♪」


 イベント特別ステージに突如として広大な範囲を対象として大きな声が聞こえることとなった。

 幾つかの空飛ぶスピーカーを通して元気良く楽しそうな歌声。

 本来なら多くのギルドがまだある程度の緊張感を持って警戒している頃。

 それを嘲笑うかのように、優雅に歌う男の声が響き始めた。

 なにより歌詞が歌詞だけに「はっ!?」と反応してしまう。

 身体に電流が走った。

 それを聞いた者たち全員の身体に。

 同時に緊張感も走った。

 一部の者たちの肌には既に鳥肌。


「この声間違い! 【神炎の神災者】だ!!!」


「全員休憩は終わりだーーー!!! アイツが来たぞ!!!」


「一体どこからっ、、、くる? 全方向から聞こえてくる声はかく乱が目的……なのか」


「立ち直るのがやけに早かったな……」


 声を大にして警戒する声が上空を飛行する一同の所まで聞こえてくる。

 地上で急いで武器を構え警戒態勢へと入っていくプレイヤー集団とそれに気付くことはなくマイクを片手に熱唱を続ける男が一人。


「悔しい気持ちが沸き上がったよ~だから、俺は、全力で、人間を捨てるよ~♪」


 ラグナロクギルド本部に到達した蓮見たち一同。七瀬のスキル『爆焔:chaos fire rain』は既に発動しており蓮見の上空で待機している。さらに蓮見の後方には猛毒の捌きによって毒矢が後方待機状態と準備は万全。今イベントから登場の里美ちゃん戦隊は拠点の防衛のためおいてきたのだが、本体を含めた深紅の美ギルドメンバー全員は蓮見の護衛をしており、前回より攻撃力が向上している。


「解き放て、俺の湧き上がる熱い気持ち~を~、俺様超全力シリーズ悪夢の黒ひげ危機~一髪♪」


 蓮見の言葉を合図に三銃本の毒矢が魔法陣に吸収された。

 数秒後。


「お姉ちゃん?」


「なによ?」


「これでお姉ちゃんも犯罪者だね♪」


「犯罪者というよりかはアンタたち母娘で共犯者でしょ。結界と言った防御が防御として機能しない男に力を貸してるんだから」


「それは里美さんもですよね♪」


 瑠香がニコッと微笑むと『爆焔:chaos fire rain』の効果を受けた毒矢が三百の矢の雨となってラグナロクギルド本部メンバーと拠点に降り注ぐ。一斉射撃が【雷撃の閃光】ギルドと戦い消耗し休息していた者たちへと容赦なく降り注ぐ。かつて誰もが恐れたトラウマが脳裏に蘇るよりも早く毒矢がプレイヤーに突き刺さっていく。


 ――グハッ!?


 痛みを感じた時にはもう遅く、元気な歌声が誰かの悲鳴をかき消し大量殺戮が始まった。


「貴方を探して~今と過去を彷徨って~俺は進化するよ~」


 持っていたマイクを天高く放り投げて最後の神災竜にして最も危険な神災竜がラグナロクギルド本部上空で姿を見せる。


「こうなった以上~っもう俺様は誰にも止められないよ~♪」


 そのまま毒矢と一緒に拠点に向かって羽を折りたたみ急加速による体当たりを試みる蓮見。


「ちょ!? アンタソレは無謀よ!?」


 美紀が止めようとしたときにはもう遅かった。


「ダーリン!?」


 これには朱音も予想外だったため、フォローが間に合わない。


「「「あっ……」」」


 手を伸ばし離れていく蓮見を見てつい声を漏らすエリカ、七瀬、瑠香。


「ふざけっ――ハッ」


 いち早く蓮見の行動に気付くも一瞬でも毒矢が注意を逸らせば死角から襲い掛かる別の毒矢に頭部を貫かれる。


「「「スキル『竜巻』!」」」


 攻撃の隙を見極め毒矢を纏めて吹き飛ばそうと考える者たちの一歩上を行くお調子者――蓮見。


「甘いぜ!」


 毒矢の制御が蓮見にある以上簡単には終わらない。

 風で巻き上げられ明後日の方向に飛んでいった毒矢がすぐ軌道修正をして竜巻の影響を回避しながら猛スピードで命を刈り取るため自由自在に飛んでいく。

 脳内でアドレナリンが分泌し頭が活性化した蓮見は実に厄介だった。

 いつもならできないことを当たり前のようにしてくるからだ。

 そして異変に気付き拠点の中から姿を見せた幹部とギルド長に盛大な体当たりと言う名の全身砲弾をぶつけた蓮見。

 勢い余って拠点を破壊し地面をゴロゴロとその巨大で転がるも、すぐに立ち上がった蓮見は翼を大きく広げ、口から巨大な炎の塊を放ち追撃する。





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