表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

530/685

第五回イベント当日


 ついにこの日がやってきた。

 第四層が追加されて最初のイベントとだけあって、注目度はかなり高い。

 このイベントには第四層に来ていないと参加そもそもできない。

 そんなわけで、第四層にはまだ実力者しか来ておらず参加するメンバーは良くも悪くも限られていた。


「ふぁ~。眠い……」


 大きな欠伸をして、首をぽきぽきと鳴らす蓮見に周囲の視線が集まる。


「余裕そうだな」


「だな。それより緊張感ないな」


 この日はイベント当日というわけで多くの参加者が朝から気合いが入っていた。

 なのに今の蓮見はどうだろうか。

 大きな欠伸をしたかと思いきや、もう一度大きな欠伸をしてストレッチをしてと一人異色の存在感を放っていた。

 とは言っても、朝が眠い蓮見にとってはこれでも頑張った方なのだ。

 三日間の夏休み宿題強化期間を乗り越えなんとかイベントまでに夏休み宿題を全部終わらせたのだ。本当なら今日ぐらい昼間(十五時ぐらい)までゆっくりと寝たかった。でもイベントが開催されるということで蓮見は身体に鞭を打ってここにやってきたのだ。イベントが始まればなんともないのだが、始まるまではどうしても色々と憂鬱になるのが朝と言うものだ。


 一応確認しておくと今は世間一般的には午後十二時五十五分でお昼過ぎなのだが、昨日最後の追い込みで深夜過ぎまで勉強を頑張った者の中ではまだ朝十二時五十五分と感覚が少しずれていた。

 だが、昨日最後まで蓮見の勉強に付き合った美紀はもう元気も元気、絶好調で今は蓮見のすぐ近くで七瀬、瑠香、朱音、エリカの五人で談笑を楽しんでいる。これがイベントに対する熱量の差なのだろう。蓮見はあくまで暴れればイベントだろうがそうじゃなかろうが欲を発散させることができるので別にクエストでも構わないのだが、そんなことを言えば美紀が涙目になりそうなので口にはしない。


 蓮見はなんとなく上空に映し出された第五回イベント内容へと目を向けて再度ルールを確認しておく。大まかな流れは第三回イベントと似ている。



 1. イベントは専用ステージで開催


 2. イベント中の復活は二回まで(ただし一回負けるごとにステータス10%減)


 3. 三回目は復活ではなく強制リタイヤになること(※ギルドリーダーと副ギルドリーダーの両方が退場した時点でギルドメンバー全員その場で強制リタイア)


 4. 開催時間は四時間(十三時~十七時)


 5. 参加資格は四層到達プレイヤーかつ上位ギルド認定書を持つプレイヤーのみ


 6. アイテムの持ち込みは制限有で後日詳細発表


 7. 順位は各プレイヤーを倒すごとに加算(ギルド長三ポイント、副ギルド長二ポイント、ギルドメンバー各一ポイント。ギルド壊滅成功時はメンバー全員分のポイントを一括GET)


 8. アイテムの持ち込みは先日参加者に送った案内に記載した内容に限定


 であること。

 ギルド長や副ギルド長は他の一般プレイヤーより多く狙われやすくなり、最大参加ギルド数は無制限であることから、プレイヤーが多くなればなるほど攻撃の手は増え、護りは堅くなる。逆に人数が少なければ攻撃の手が減り、護りが厳しくなる可能性が高い。そして蓮見は二つのことを思う。一つは俺アイテムの案内来てないと。安心して欲しい。デバイスに案内は来ているが情報収集を一切しないため、未読で今も案内は来ている。ただ確認していないだけで、ちゃんと二回も運営からメッセージが送られている。そしてもう一つは。


「要は全員ぶっ飛せば問題ないってことか。なんたって今回は鬼神の朱音さん、完全無欠の里美、最強姉妹のミズナさんとルナ、そして天才発明家のエリカさんがいるんだ。万に一つも遅れを取るようなことはないだろう」


 腕を組んで首を上下に振って謎の自信を持つ蓮見。

 いつもは敵だが、こうして味方になればこれほど心強い者はいない。

 そんなこんなでギルド長でありながら、早速他力本願を考え始める蓮見にタイミングよくアナウンスが聞こえてくる。


「お待たせしました。現時刻を持ち参加者全員の集合が確認できましたので、今からイベントについて簡単に説明していきますよ~! 内容は先日皆様にお伝えした通り。イベント期間は十三時~十七時の四時間限定! さらに今回は全四十二ギルド中、上位入賞の五ギルドに限定アイテム――鬼神ギルド像(全ステータス一パーセントUP)と三姉妹巫女の挑戦状をギルドメンバー全員に配布致しますので皆さん是非とも頑張って手に入れてください! これはお盆に行われる特殊限定イベントの参加権となります。なら向こうで慣れる時間も必要でしょうし皆様いってらっしゃいー! あっ、忘れてた! 開催時間になるまでは攻撃は一切できませんからね~!」


 直後――愉快な声を聞いた全員の身体が眩しい光へと包まれた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

後書き


八月も今と同じ更新頻度(水土日)でいかさせて頂きます。

お盆はもしかしたら追加でいけるかもです。

公募作品は現状5割程度まで進んでおり、八月末には初稿が完成する見込みです。

後はボチボチ推敲して公募頑張ります!

初稿は誤字脱字チェックが終わり次第新規投稿する予定ですので、もしよければ応援よろしくお願いします!


そんなわけで九月からは週四(火木土日)更新に戻せると思います。


※この後書きは八月末に消す予定です(忘れてなければ)


【おまけ】

 ついに始まった第五回イベント。

 なんと今回参加の小規模ギルドは【深紅の美】ギルドのみ。

 偵察は美紀、拠点防衛は蓮見!?

 この作戦の意図とは一体……?

 そしてそれが神災の始まりに繋がってしまう……とはこの時誰もが思わなかった。

 つまりは不可抗力から始まる神災による悲劇。

 続きは次話以降でご確認ください。

いつも読んでいただきありがとうございます。

【報告】更新を週三回に変更します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ