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とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

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さぁ、新必殺シリーズを考えて寝よう!(SSストーリー)


 美紀にご飯を作って貰った。

 それを美味しく食べた蓮見はベッドでゴロゴロとしている。

 あの後、すぐに歯を磨いてお風呂に入りと夜の身支度を全部終わらせた。

 今は一回自分の部屋《家》に帰った美紀がお風呂を済ませ寝る準備をしてくるのをなんだかんだで待っている。間違ってもここで窓の鍵も一緒に閉めれば次の日の朝リアルファイトに突入するのでそんなことはできない。なので念入りに虫が入ってこないように窓は閉めたが鍵は閉めていない事を三回ほど確認した蓮見に抜け目はない。


「そう言えば明日美紀にどうやって勝てばいいんだ‥‥‥‥?」


 ルフラン戦で今回のとっておきを使ってしまった。そのため今の蓮見には隠し切り札がない。なので、早急に模索し開発する必要があるのだ。なぜなら必殺技なしに勝てるほど明日の相手は甘くないからだ。


「相手は美紀だけじゃないしな‥‥‥‥」


 悩みの種が増えることがあっても減ることは中々ない。

 これは蓮見に限らず人間誰しもそうなのかもしれない。

 一つの悩みが解決してもまた別の悩みが生まれて悩む。人生とはそんなものではないだろうか。


 故に結論はこうだ。

 ゲームを続ける限り神災に終わりは‥‥‥ない、と言えるのではないだろうか。


「やっぱり広範囲攻撃じゃないと、そもそも当たらない気しかしないしな~」


 ぼんやりと天井を見つめて。


「ん~、誰かと共闘ってのもいいけど皆一番弱い俺とは手を組んでくれないだろうし‥‥‥‥」


 なんとか打開策を考案したい蓮見は。


「そう言えば明日って誰が敵なんだ? 雰囲気的に美紀は確定として残りのメンバーって誰‥‥‥‥?」


 重要なことに今になって気づいた蓮見。

 情報収集をするチャンスは山ほどあったはずなのにそれすらしなかった蓮見はある意味自業自得なのかもしれない。

 だけど、まだ救いはある。


「まぁ、忘れなかったら美紀に後で聞けばいいか」


 と、頼りになる幼馴染を頼ることにした。


「でも結局相手が誰でも俺以外皆強敵な以上美紀に通用するレベル‥‥‥‥つまりは全力シリーズを超えた超全力シリーズが必要になるわけで‥‥‥‥」


 ぶつぶつと呟きながら次はどんな超全力シリーズで戦いに挑もうかと考える。

 だけど、これ! と言った妙案はすぐに出てこない。

 かといって全然出てこないわけではない。

 蓮見の脳内ではやりたいことややってみたいことがまだまだ沢山あるのだ。


 仮称だが。

 超全力シリーズ候補の一部として、


 例えばそれは『ポイズンデストロイ』

 例えばそれは『天地壊滅爆炎世界』

 例えばそれは『プレイヤーイーター』

 例えばそれは『超新星誘発ワールド』


 こんな感じで候補がありすぎて今回はこれだ! と中々決めれない。通用しなければただ空振りに終わり女の子たちからモテモテ計画(ハーレム計画)がいつまで経っても成功しないのだ。だからこそ、中々結論が出ないでいた。

 

「なんなら通用するまで片っ端から全部発動していくのもありちゃありかもな」


 他の誰かが聞いていたらと思うと恐ろしいことを言い始めた蓮見。

 その場のノリと勢いでそんなことをすればどれだけのプレイヤーが被害を受けることになるだろうか。

 それはプレイヤーだけに限らずゲームを運営しているメンバーや経営者、さらには今回のバトル・ロワイアルでこそっと賭けをしている者たちにとんでもない被害を与えることになるだろう。




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