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とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

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衝撃の真実


 タクシーの中で景色を眺めているとすぐに朱音の別荘に到着した六人。


「で、でかい」


「大きいわね」


「懐かしいなー」


「相変わらず別荘というよりかは家だね」


 そんな感想が蓮見と朱音の耳へと聞こえてくる。

 蓮見は別荘だしてっきり少し小さい家みたいなのかなと思っていただけに声がでない。

 なぜなら目の前に砂浜と海があり、そこに直通で繋がる道路一本。

 その先にある建物は簡単に言えば二階建てでそこそこに大きい。

 少なくとも住宅街にある一件や程度の広さ程度なのだが、なぜだろうこの人めっちゃお金持ってるよな? と言いたくなるぐらいに規格外。

 だって朱音の家も蓮見の家よりはお高いだろうし、目の前にある別荘だって内装次第で蓮見の家より高そう。ゲームを極限まで極めればそうなれるのだろう。つまり美紀達にはその可能性があっても凡人で平凡でゲームの腕も自称平凡な男には生涯縁がない未来なのだろう。


「す、すげぇ……これがプロゲーマーの財力なのか……」


 ようやく出てきた言葉に朱音がニコッと笑い。


「ふふっ、宝くじで一等狙うなら私を落とした方がその倍はすぐ手に入るぐらいにはあるわね」


「…………へっ?」


「んふふ~」


「ま、マジ?」


「えぇ。それもキャッシュでね♪」


「…………」


「もし娘と結婚したらその一部がダーリンに行くかもしれないわね、うふふっ」


「…………」


 驚きすぎて言葉を失った蓮見を手で押し倒して、


「「はっ??? お母さんそんなにお金持ってたの!?」」


 七瀬と瑠香が朱音に問い詰める。


「え? そうだけど? 急にどうしたの?」


「「ならたまには家に買ってきてお母さんらしいことをしてよ!!!」」


「あー、ごめん、ごめん」

(今でこそ余裕があるけどその前は……本当にその余裕すらなかったのよ)


「なんで蓮見には会いに来て私と瑠香は後回しなのよ!」


「そうだよ! 私だってたまにはお母さんにも甘えたいのに!」


「いつもお金ないから仕事頑張って私達の学費稼いでるって言ってたのあれ嘘だったの?」


 ――。


 ――少しの静寂をもって。


「そうよ? ゲームで私をワクワクさせてくれる人探してたってのもあるけど将来を考えたらいきなり一人暮らしは不安だから二人暮らしをさせていたってのもあるわよ?」

(真実全部言う必要はないわね、ここに来るまで何度挫折したことやら……だからかなあの子に興味を持ったのは)


「「ばかぁ!!」」


 どうやら蓮見を突き飛ばした姉妹は母親が真面目に仕事をしていたと今まで思っていただけに少しいや結構ショックな様子。


「まぁまぁ、詳しい話しは後でするから皆で中に入りましょう。ちなみに美紀ちゃんとエリカちゃんは初めてだろうけどゆっくりしていいからね。中にある物も多少なら壊しても許してあげるから~」


 そんな冗談を言いながら中へと入っていく五人の女の子達を見て蓮見は慌てて後ろを追いかけた。



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