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とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

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売られた喧嘩



「よくやってくれましたね」


「……ん?」


「ドンパチと何やら騒がしいと思い来てみればまさかこんなことになっているとは……」


 周囲を見渡す綾香。


 息を飲み込む蓮見と護るようにして前方に立ちふさがる美紀と瑠香。


「やれやれ。本当は尊敬していたからこそ戦いたくはなかったのですがこうなっては仕方ありませんね。やはり私の判断は正しかったようです」


「……待ってください! それは違います!」


「何がですが?」


「俺は尊敬されるようなことは……してません! ただ……全力でこの状況を楽しんだだけです!」


 決め顔で言い返す蓮見。

 そう蓮見は嘘は付いていない。

 ただ本人的にはその時その時の状況を全力で楽しんでいただけ……。

 故に悪気があったかと言われればないし、故意的かと言われれば違う。

 だからと言って周りが蓮見と同じ感覚になるかと言われれば難しい話しなだけ。


「なに、その妙な間は?」


「いや……内心建前上は否定するけど、葉子さんみたいに綺麗な人には尊敬はされたいなと思って」


「へぇ~」


「ふぅーん」


「え? 里美? ルナ? なんで?」


「べつに~」


「なんでもないですよ~」


「え~……なんで俺が悪いみたいに……」


 ゴホン!


 咳払いをする葉子。


「紅さん一ついいですか?」


「はい」


「私達三人を甘く見ない方がいいですよ。私の後ろにいる彼らはサブギルド長補佐言わば【ラグナロク】のギルド幹部の二人です。実力だけで言えば私にも劣らない実力者です」


「なるほど……なんかカッコイイですね」


 ギルド最強と呼ばれ今ではギルド定員上限の三百人を導く幹部メンバーの二人を目の前にして蓮見は緊張でなく感心してしまった。

 自分とか四人ですら束ねるどころか誰一人頭が上がらないのにと蓮見自身と比べると天と地ほどのリーダーシップ力である。


「さて私達三人を相手にしながらこの人数相手に勝てますか、くれ……《《最恐》》プレイヤーの【神眼の神災】さん」


 ニヤリと不敵に微笑む葉子。

 そして右腕を静かにあげると灰となった森の茂みから目視百人以上のプレイヤーが蓮見達を囲むようにして出てくる。


「うそっ……!?」


 警戒はしていたがそれでも気付くのが遅れた美紀。


「いつのまに……」


 綾香に気を取られこちらも気付くのが遅れた七瀬。


 二人共何があっても蓮見を護る準備はしていた。

 それでも予想外の状況に驚きを隠せなかった。

 今回ばかりは今までと規模が違い過ぎる。

 黒星がまだ一つもない【神眼の神災】を確実に倒す為の強者だけを揃えた完璧な包囲網をひかれた。

 これでは蓮見だけでなく全員走って逃げることはほぼ不可能と言える。


「なによ……これ……一人の権限でどれだけの人数を……」


「何を言っているのですか、里美さん。私はこれでも【ラグナロク】のNo.2ですよ。その気になればルフラン様に変わり全員を動かす事だってできます」


「葉子さんって見た目に反して好戦的なんですね。今まではそうでもなかったから正直警戒すらしてなかったんだけど」


「えぇ。私普段は大人しい女の子ですよ。ただし今日程本気をぶつけたくなった相手は初めてですがね」


「だそうよ、紅。どうする?」


 美紀と葉子の視線が蓮見に向けられる。

 その時だった。

 蓮見の表情から微笑みが零れる。


「なぁ、里美一つ我儘言っていい?」


「うん」


「向こうもその気みたいだし今から葉子さんと本気で戦っていい?」


 その言葉に美紀が周囲に視線を飛ばし、エリカ、七瀬、瑠香とアイコンタクトで意思疎通をする。

 美紀と視線が合うと、全員がクスッと笑いすぐに頷いた。

 どうやら気持ちは一つらしい。


「紅が真面目にやる気出すって珍しいけど、この状況勝てるの?」


 美紀が最後の確認をする。


「喧嘩売られて逃げるのはなんとなく嫌だからな。なにより」


「ん?」


「里美達に修行してもらった成果発表会にはもってこいの敵だろ?」


「わかった。なら私達四人でそこにいる百人と護衛二人を片付ける。それでいいかしら、ギルド長?」


「おう! 四人共お願いします!」


「「「「うん」」」」


 その返事を聞き、一安心の蓮見。

 そのまま視線をチラッと四人に飛ばすと内心「あっ……」と思ってしまった。

 よく見ないと気づかないほどの変化だが全員が全員強い相手だと言う事で美紀と瑠香の目がとても好戦的な目になっていたのだ。まるで獲物を見つけた肉食動物のような目。逆にエリカと七瀬はいつも通り落ち着いていた。


 次の瞬間、蓮見が弓を構え放つ。

 それを合図に一斉に全員が動き始め、戦闘開始となった。


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