表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

299/685

【深紅の美】VS【ラグナロク】 4



「里美ー!!!」


「どうしたの!?」


「マズイ! 数で押されてるの! 援護してー!」


「…………」


 どうやら後衛部隊の攻撃が加わった事で美紀と瑠香だけでなく七瀬達の方も苦戦しているらしい。

 流石は【ラグナロク】そう思わずにはいられない。


「無理! こっちも攻撃の雨常に躱してるだけで余力が……」


「……なら《《アレ》》使っていい?」


 アレ?

 と頭の中が???で一杯になる美紀。

 だがこうして悩んでいる間も攻撃があちこちから飛んできていてゆっくりと考える時間はない。

 大声での会話の為、敵が聞いていることから七瀬が具体的な事を言えないのはわかる。だけどアレ?とは……そんな疑問が脳内を駆け巡る。


「……わかった! とにかくこの状況がなんとかなるならお願い!」


「わかったわ! ならルナ聞こえるーー?」


「……なにー?」


「里美と一緒に生き残ることだけに集中!」


「うん? お姉ちゃんそれはどう言う意味――まさか!?」


 ここで何かに慌てたように瑠香が全力で美紀の近くまで来る。


「スキル『加速』!」


 それから瑠香は何も言わず美紀の腕を掴んで、敵に背を向け逃亡を開始する。


「ちょ、ルナ!?」


「アレ……つまりお姉ちゃんが私達にも警告するって事は間違いなく紅さんが動く気しかしません。それもお姉ちゃんの全力フォローありきで……」


「ルナ?」


「はい」


「全力で安全圏まで逃げるわよ!」


「はい!」


 こうして二人のトッププレイヤーが戦線逃亡を始めた頃、ラグナロクメンバーの前衛第三部隊と後衛部隊の一部が包囲していた方向から断末魔が聞こえ始めることとなった。



 美紀の許可を確認した蓮見が合図を送る。


「ミズナさん! まずは《《準備運動》》から行きます!」


「任せなさい! スキル『烈風』!」


 七瀬が自身を中心とした竜巻を作ったのを確認してから蓮見がそこへ向かって全力で走り突撃してくる。


「ありがとうございます! 今こそ目覚めろ。最恐にして最強の力。法陣は更なる進化の過程に過ぎず。矢を正義とするならば、悪を貫く理由となるだろう。目覚めろ『猛毒の捌き』!!!」


 詠唱により強化された三十本の毒の矢が蓮見の後方に出現した紫色の魔法陣から勢いよく放たれ、自ら竜巻に巻き上げられ上空へと飛んでいく蓮見と一緒に雨雲の中へと消えていく。


「落ち着け! これは午前の部と同じパターンだ! 冷静に対処すれば何も怖くはない。【神眼の神災】のペースに絶対に持ち込まれるな!」


 大柄な男が大声で叫び、動揺するラグナロクメンバーを支える。

 だけど――。

 今回はそれだけじゃ終わらない。

 だって、今の蓮見は……。


「へぇ~、まだわからないの? 里美とルナが逃げたり・ゆ・う。って事でスキル『焔:炎帝の怒り』!」



 七瀬が悪魔の囁きをした直後。

 赤い魔法陣が赤く光始めると、一直線に目標目掛けて待機中の空気を圧縮し放たれたかのように勢いよく燃え盛る炎が空に向かって飛んでいく。


 上空から落雷を発生させていた雨雲のさらに上から雄たけびが聞こえる。

 全員の視線を釘付けにし、雨雲の隙間から姿を見せるは蓮見。

 猛毒の捌きを使い、矢を操り空中浮遊していた。

 右足と左足でそれぞれ二本ずつ使い、足場を安定させるまでに上達した蓮見はニヤリと微笑んでいる。

 だけどその手にはなぜか蓮見曰く聖水と呼ばれる液体の入った瓶がある。


 まず聖水が入った瓶の蓋を開けて液体を飛んでくる燃え盛る炎が触れるようにして上空にばら撒く。


「スキル『導きの盾』!」


「MPは回復してあげるから急いで」


「ありがとうございます」


 そう言って蓮見の行動を目で確認しながら協力していく七瀬とエリカ。


 炎が聖水に触れると炎の線が上空に出現しては眩しい光を放ち始める。

 目が眩しい、そう思い手で目を護ると炎の中から何かが地面に向かって落ち始めた。


 多くの者が目でそれを自然と追う。


「……危険?」


 目が良い者達が呟き始める。


「今の俺は何処にも逃げる必要はない! つまりこうゆう事だ!」


 そう言って聖水が入った瓶と表面に危険と書かれた手榴弾をアイテムツリーから次から次へと取り出し空中を自由自在に動き周りながら投げ捨てていく蓮見。これだけ無作為に放たれるアイテムの数々にようやくその意図を察した者達の顔が青ざめていく。


「マズイ! 全員障壁を展開! 前衛部隊は後退して後衛部隊に合流!」


 慌てて動き始めるラグナロクメンバー。

 だけどその時にはもう七瀬とエリカに合流した美紀と瑠香がHPポーションを飲んでおり【深紅の美】ギルドの準備は既に整っていた。

 それと一緒に七瀬たちの方には手榴弾と聖水の瓶が行かないようにと蓮見は蓮見なりに慎重に行動をしており、多くの手榴弾は大柄な男を中心にばら撒かれている。


「全員周囲にも展開!」


 一瞬にして五重、六重、……と数を増やしていく沢山の障壁。


「いざ尋常に勝負!」


 蓮見が手榴弾のピンを一つ抜き、地上へと落とす。

 それから数秒後空中で爆発した手榴弾。その衝撃によって瓶が割れ周囲に飛び散った聖水へと引火し空中落下している手榴弾と地上に落ちた手榴弾に次々と引火し爆発を大きくしていく。

 その速度は速く、聖水――着火剤の力を得たこともあり、瞬間的に周囲の木々を燃やし灰にし燃やし尽くす破壊力を秘めていた。

 そこに追い討ちのようにやってくるは、上空からのKillヒットの連発。

 ラグナロクメンバー達が協力して作った障壁の一点集中突破で強引に十三重の障壁を難なく破壊した蓮見。

 そこに空気が流れるようにして入ってくるは、過去最強クラスのパワーを持つ、一撃(神災爆発)。


 火薬類はそれ自体に酸化剤を含んでいるため,燃焼に際し外部からの酸素の供給を必要とせず,燃焼速度も大きい。特に一定の空間内で燃焼する際には薬面に沿っての炎の急速な伝搬によって点火が伝えられ,さらに燃焼速度が大きくなる。このような燃焼反応を《《爆燃》》という。


 ドガ―――――ン!!!!!!!


 前回はその破壊力故に制御すら出来なかったが今回は偶然自分達を三百六十度護り密閉空間にしたラグナロクの方に奇跡的に力の制御をすることができたので手名付け成功となった。

 故に――。


「ぎgじゃいおgはあああああ!!!」


「あちぉあっておいtじゃpgj!!!」


「”#T%#T"$"T%Y&$&'$'$%$%#"$!#$'I&')I(」


「jらおいgはごいrはいふぁおfk!!!」


 と言葉にならない叫び声が自分達を護る為に作ったはずの障壁が棺桶となり、その中から断末魔が聞こえてくる結果となった。炎は勢いよく流れこみ、五十人近いプレイヤーを同時に襲う。火属性ダメージ軽減をしていても喰らうダメージ。それとは別に火と爆発系属性ダメージ無効化しているプレイヤーには障壁が破れた隙間から炎の中に隠れて一緒に入ってくる猛毒の矢がKillヒットしてと容赦なく全員血祭りになっていく。炎による眩しい光が多くの者の目を潰すが蓮見には姿がハッキリと見えなくても赤と黄色の点さえ見えれば関係ないのであまり意味はなく狙いはほぼ必中。動かない敵……いや密集し固まって視界不良の為に動けない敵を倒すなど今の蓮見には朝飯前なのだ。そこにおまけでさらに通常の手榴弾をポイポイと投げ込む蓮見の表情はとても楽しそうだった。それを遠目に見た仲間はこれでもまだ神災の予兆だと思わずにはいられなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ