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とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

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美紀、七瀬、瑠香 三人タッグ


 蓮見が順調に先へと進む中、美紀達は東の最奥にある『オッドアイズ・竜神の都』へと向かって走っていた。


「ちょっと待って、皆!」


 美紀の言葉に四人が足を止めて前方に見える赤いドラゴンに目を向ける。

 どうやらここが第一の関門と言った所らしい。

 他にもこの先へと続く道は沢山あるが、どの道続く先は『オッドアイズ・竜神の都』の中心地で間違いないはず。

 そう思えばわざわざ他の道を探す必要もないので。


「ミズナ、ルナ。行ける?」


「もちろん!」


「はい!」


 すぐに美紀と瑠香が武器を構え前衛に立ち、七瀬が二人から少し離れた後方へと立つ。そんな三人の邪魔にならないようにと偶然にも近くにあった大きな岩陰に身を隠すエリカ。今回エリカの出番はレイドボスまでなく、ここで無理をする必要もないことから仲間を信じて今は体力温存に努める事にする。


「私はここにいるからお願いね」


「任せなさい! エリカはアイツが倒れたらすぐに私達に合流! ここは通過点。無駄な時間をかける気はないから!」


「わかった! ミズナとルナも悪いけどここはお願いね!」


「「はい!!!」」


 気合い十分の七瀬と瑠香。

 道中モンスターはいたが、三人の足止めはおろかウォーミングアップにもならない敵ばかりだった。

 その為、三人はようやく骨がある相手と出会えたと内心大喜びだった。


 その証拠に首をぽきぽきと鳴らしたり、軽くジャンプをしたり、といつでもいける状態になっていた。


「ルナ私に合わせて、両サイドからまずは攻める。後は臨機応変に行こうと思うけど行ける?」


「当然です」


 美紀と瑠香が頷き合い、最後の確認をする。

 赤いドラゴンはプレイヤーが一定範囲内まで近づかない限り動かない。

 それを察知した美紀と瑠香はギリギリまで歩いて近づき、赤いドラゴンが動くと同時に全力で駆けて近づいて行く。


「スキル『パワーアタック』『アクセル』!」


「スキル『加速』!」


 美紀と瑠香の移動速度が上昇と同時に二人の視線が鋭いものへと変わる。

 赤いドラゴンは大きな二枚の羽を使い空へと舞い上がる。

 そのまま態勢を維持し大きく息を吸い込むと赤い魔法陣が出現。

 吐き出された鼻息が赤い魔法陣を通過すると同時に赤々と燃える炎となり美紀達に襲い掛かってくる。


「二人共そのまま行って! スキル『導きの盾』!」


 薄い緑色の盾が出現し二人を炎から護る。


「サンキュー、ミズナ! スキル『破滅のボルグ』!」


「ありがとう、お姉ちゃん! スキル『水龍』!」


「オッケー。って二人共飛ばすわね。なら私も! スキル『水手裏剣』『ダブルサンダーブレイク』!」


 MPゲージ五割消費して、狙った相手を貫く。命中率100%回避不可能の槍が宙を舞い空中にいる赤いドラゴンの右翼を貫く。

 バランスを崩した赤いドラゴンはそのまま地面に向かって落ちて行くもそこに水色の魔法陣から出現した水の龍と水手裏剣が襲いダメージを与えていく。更には全身水浸しになった所に二本の雷撃がバチバチと音を鳴らし直撃と同時に異常ステータス感電を付与していく。

 なすすべなくして地面へと落下した赤いドラゴンの元に美紀が白雪の小刀を腰から抜き襲い掛かる。


「悪いけど、私達にとってここは通過点なのよ! 消えなさい雑魚ドラゴン。スキル『連撃の舞』!」


 いつも使っている槍ではなく、白雪の小刀で赤いドラゴンを切り刻んでいく美紀。

 美紀の攻撃が終わるタイミングに合わせて今度は瑠香と七瀬が決めにかかる。


「お姉ちゃん! スキル『乱れ突き』!」


「任せて! スキル『焔:炎帝の怒り』!」


 続くレイピアによる十連撃。

 運よくここで感電の効果が切れ動けるようになった赤いドラゴン。

 だが、美紀達の攻撃によって既に瀕死寸前。

 だけどようやく来た反撃のチャンス。

 赤いドラゴンがそう思った時には正面から飛んでくる空気と炎を圧縮し放たれた燃え盛る炎を受けて天命が底を付き、光の粒子となってしまった。


「よし! 序盤にしてはまずまずね!」


「やったーー!」


「二人共お疲れ様ー!」


 美紀、瑠香、七瀬の三人は手を取り合って喜び合う。

 それを見たエリカは急いで三人の元へと向かう。


「……圧倒的過ぎでしょ。やっぱりこの三人普段は紅君の影に隠れているだけで強いわね」


 小言を一人ブツブツと呟きながら合流したエリカ。

 それから四人は『オッドアイズ・竜神の都』の中心地に向かって足を進めていく。




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