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とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

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第四回イベント開始


 蓮見が目を開けると、大きな広場だった。

 周りを見渡せば先程まで近くにいたプレイヤー達がいる。

 運が良い事に美紀達も。

 一人どうしようかな?と悩む蓮見を置いて美紀達は各々イベント専用MAPを見るなどして情報の確認をしている。

 蓮見は自分で出すのも面倒以前に出し方すらいまいちわからないので美紀の隣に行き覗き込むようにして一緒に見て、美紀と七瀬の会話を聞くことにする。


「とりあえずポイントが高いボスはそれぞれ北、南、西、東の最奥にいるけど、時間で倒されても復活する事から一ヶ所を数回狙うが一番効率が良さそうね」


「確かに。それで里美の狙いは?」


「ここからだと一番近い東がいいと思う。結局の所与えたダメージ量と討伐ボーナス、ラストアタックボーナスとかそこら辺が絡んでくる。だけど最後は与えたダメージ量とどれだけ強い相手と闘ったか、そこら辺が最重要視されていると思うから」


「そうね。それに私が二人のサポートをすればエリカさんは後ろにいるだけでいいし」


「うん。なによりさっきチラッと見えたけど各有力ギルドはあちらこちらに散らばっているみたいだし午前はとにかく様子見程度で何処に行っても変わらないと思うの。問題はプレイヤーKillによるポイント略奪が始まる午後。私はそこに焦点を合わせているわ」


「なるほどね。なら私達は東に行くのね?」


「うん。ルナとエリカもそれでいい?」


 瑠香とエリカがコクりと頷く。

 そこまで聞いた蓮見はある事を思いつく。

 そしてさっそく一人神災チームの代表として行動する事にした。


 鼻歌を歌い戦場へと向かう蓮見。


「へへっ~、さてと俺も女の子チームに負けないようにたまには男らしく頑張るかな♪」


 それこそ美紀達の今回の狙い。

 バカなのか、アホなのか、天然なのか、は置いておき自分の対策板に書き込みをした蓮見を警戒する者達は蓮見対策を今まで以上に始めた。

 それを見た美紀はこのままでは負けるかもしれないと考えた。

 ならばと思い、内心気が進まないながらもある事を決意する。


 神災を制御するのではなく、ここで野放しに実践経験を強引に積ませ成長させることにしたのだ。

 本当は無茶をさせたくはないが、これも今後の為と思い決断した。

 何も知らない蓮見を調子に乗せて頷かせるために建前上あの手この手を使った美紀。本音は……。

 後はギルドメンバーを説得させて、見守るだけ。

 一応理由はこう告げた。

 今後を考えて××××――。


 それから蓮見には――。

 たまには女の子だけでイベントを遊んでみたい、と女四人口裏を合わせた。

 それが吉と出るか凶とでるかは誰にもわからない。

 だけど美紀は心の中で願っている。

 きっと……。

 ――そうなるだろうと。


 それからさり気なく離れた蓮見の背中を四人で見送ってから、美紀達もすぐに動く事となった。




 一人になった蓮見はまず北へと向かう事にした。

 理由は特になく、ただ何となく北でいいかな? ぐらいの感覚だ。

 鼻歌を歌い歩く蓮見を走り追い抜いていくプレイヤー達。


「最初からあんなに走って皆元気がいいな。俺も何とかして付いていきたいけど……」


 キョロキョロと周囲を見渡すが特に何もない。

 あるのは茶色い岩石でできた大地に突起した岩石の数々。

 前方遠くの方には大きめの火山があり、そこが今回北の最奥として存在する『演舞の煙山』と言う火属性モンスターが沢山でるフィールドである。当然【神眼の神災】対策をしてきたプレイヤー達はどうせ火の耐性があるならとそちらへと向かって行く。


「……にしてもこっちは人気なのか。となると俺も急いだ方がいいのか?」


 首を動かして、急ぐプレイヤー達を見て一人考える蓮見。

 いつもイベントの最初はマイペースに行く蓮見からしたら少し違和感を覚えてしまう。

 午後の為に美紀達からは予め午前はスキルを極力温存するようにと言われている。

 その為最初から全力全開と言うわけにはいかない。

 元々その予定はないが、やっぱり怒ったら美紀が一番怖いので反論以前に従う一択しかない蓮見はほどほどに頑張る予定でいる。


 だけど――。


「こう見ていると身体がうずうずしてくるな……」


 と。心と身体が別々の刺激を受けてしまう事になる。


 そして……。


 数秒で……。


妙案が……。


 閃いた蓮見。

 それからすぐに不敵に微笑んだ。


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