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とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

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このマスが意味する事とは


「うふふっ……あはは~」


 蓮見の笑い声に四人の女子がゾッとし、背中に冷や汗を流す。


 この状況で、蓮見が笑う時点で何もないわけがない。


 そう思い、蓮見の駒が止まったマスを見る四人。


「下剋上マス……らしいわね」


 エリカが呟く。


「みたいですね。ところでお姉ちゃんこの枠他と色が違うね」


「これは職業によって効果が変わるマスよ。今まで何箇所か合ったけど結局誰も止まらなかったからここまでスルーされてたみたいね。それで効果はなに?」


 七瀬は蓮見の駒を持ち上げて、効果を確認中の美紀に視線を送る。


「えっと……ここに止まった者は全員と勝負する事が出来る。勝負する場合、止まったプレイヤーから勝負を挑まれた者はルーレットを三回回しその出た数の合計で勝負する。その後数が一番大きかった者に全員自分が出した出目の数×五百万払う」


 美紀の言葉に三人の笑みが消える。


「俺が選ぶは全員だ! これで俺が勝てば一億だって夢じゃない!」


 正にギャンブラーの所業とも呼べる一夜(一ターン)にして大金が動く世界へと足を踏み入れた蓮見の目はエリカ以上にキラキラしていた。

 失敗すれば最大三十六×五百万で二千万弱の支払いを要求される。

 ただしここで自分が借金を背負っても、周りも出目によっては蓮見以上の借金を負う事になる可能性だってある。つまり言うならば、今までの全員の努力を無にしてしまう可能性を秘めた悪夢のマスと言うわけだ。


 ただし――蓮見は例外的にこのマスが天国マスと思っている。

 その理由は、


「へへーん、エリカさんに絞り取られて既に三百万の借金をしている俺に失う物(金)はない! って事で全員最後の運比べと行こうぜ!」


 つまり、そうゆうことである。

 ゲームの中でも現実世界でも最後の最後で何かとんでもない事をしてくれるのが蓮見なのだ。

 そう思い、本当は受けたくない勝負を受けるしかない四人。


 そして、話し合いの結果。


 順位順と言う事でエリカ、瑠香、七瀬、美紀、蓮見の順番でルーレットを一回ずつ回してそれを三周することとなった。


 念の為、確認しておくならば、


 現在の順位は、


  一位 エリカ 恋人なし 資産 三千七百四十万


  二位 瑠香  恋人あり 資産 三千五百万


  三位 七瀬  恋人あり 資産 三千二百万


  四位 美紀  恋人なし 資産 二千九百万


  五位 蓮見  恋人なし 資産 ▼二百八十万


 と、なっている。


 さて気になる結果だが、


 エリカ、四。

 瑠香、五。

 七瀬、二。

 美紀、六。

 蓮見、四。


 となった。

 手に汗握る、一夜(一ターン)はまだ終わらない。

 続く二巡目の結果は、


 エリカ、五。

 瑠香、六。

 七瀬、六。

 美紀、三。

 蓮見、六。


 と、六を出した者が三人も出る結果となってしまった。この時点で五人の合計値は



 エリカ、九。

 瑠香、十一。

 七瀬、八。

 美紀、九。

 蓮見、十。


 と中々の接戦状態となっている。

 故に、五人の手は汗で濡れている。


「やるわね……」


「あら? 今回は調子悪そうね、エリカ?」


「……そ、そんなことないわよ……」


 エリカを射程圏内に捉えた美紀の挑発にエリカの手が僅かに震える。

 失う事に極端に恐れるエリカだからこその重圧を美紀は見抜いていた。

 そして再び動き始めたルーレット。

 これでもう殆どが決まる。

 今回のゲームの順位が。

 これが終われば後は十マスもしないうちに全員がゴールできるし、そこまでに大きな影響を与えるマスはない。

 よってここで勝った者がゲームの勝者で負けた者が敗者(罰ゲーム候補者)となる。


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