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とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

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夜のゲーム大会開催決定


 蓮見の起こした神災がようやく静まったころ、蓮見の部屋には五人の少年少女がテーブルを囲むようにして集まった。


 そして始まるゲーム大会。

 夜の宴として蓮見の家に集まる前にそれぞれが気を利かせて持ってきた、ポテトチップス、せんべい、ポッキー、ポップコーン、コーラ、ファンタ、などを用意し終わった五人はストレッチを始める。


 それから蓮見は大きく深呼吸をする。

 そう、このゲーム大会。

 蓮見にとってはある意味ピンチなのだ。

 なにせ前回のゲーム大会ではボロ負け。

 蓮見の嫌な記憶が正しければ四回中四回連続負けと言うある意味偉業を成し遂げた程の実力者なのだ。決していい意味ではないが。とにかくそれだけ蓮見は現実世界のゲーム特に運が絡むゲームだと弱いのだ。記憶が曖昧な人は過去(180話前後)を振り返って頂ければと思う。


「一応確認ですけど、敗者は罰ゲームとかないですよね?」


 恐る恐る視線を飛ばす蓮見。


「蓮見君?」


「なんでしょう、エリカさん?」


 ニコッ


 と、微笑むエリカ。

 それに続くようにして、


「夜に女の子に囲まれて時点でもっとテンションあげなよ、蓮見♪」


 さらに、


「そうですよ。キリン倒した時みたいに盛り上がっていきましょうよ♪」


 と二つの笑みと共に悪寒しかしない声が聞こえてきた。

 蓮見が声のする方向に振り向くと、七瀬と瑠香がいた。

 どうやら二人共さっきの事を根に持っているらしい。

 これはやらかしたと思っても、時すでに遅し。

 さりげなく美紀を見れば、もう言いたいことは言ったと感じで特に何も言って来ない。

 よく見れば、さっきから黙っている。

 どうしたんだ? と疑問に思い少し考えてみる。

 するとすぐに答えが頭の中で出てきた。

 つまり美紀は美紀で蓮見と同じくこの状況に危機感を感じているのだ。

 さっきまで元気だった顔も一見するとわからない程度だが、頬が僅かに引きずっている。考えるに美紀も蓮見と同じく罰ゲームに怯えているのだ。前回の美紀の成績は蓮見に続くワースト二位なので、気持ちは分からなくもない。


「なら多数決で決めましょう」


 その言葉に蓮見と美紀がお互いの顔を見て意思疎通をする。

 二人が選ぶは当然罰ゲームなしだ!


「なら罰ゲームありがいいと思う人は手をあげて、なしでいい人はそのまま」


 エリカの言葉に勢いよく上がる手。


「いち、にぃー、さん! って事で、蓮見君と美紀以外は有が良いみたいなので罰ゲームは有に決定しました~!」


 エリカの嬉しそうな声が部屋に響きわたると同時に七瀬と瑠香が「いぇ~い!」と手をパチーンと鳴らして喜び合う。


「なら罰ゲームは一位の人が最下位の人に命令するが私いいです」


「それだと二位から四位はなしってこと?」


「はい。まだまだ夜は始まったばかりですし、最初はこんな感じでいいと思うんですよ。それで慣れて来たら罰ゲームの対象者を増やしていく。とかいいと思うんですけどエリカさんどうでしょう?」


「なるほどね。まずは準備運動的な感じで腕試しからってことね」


「はい」


「七瀬もそれでいい?」


「私はそれで構いませんよ」


 罰ゲーム有りでゲームをしたい三人の意思がこれで決定した。

 それを聞いて蓮見は美紀と顔を見合わせる。


「なぁ、美紀?」


「なに?」


「覚悟決めるか?」


「…………うん」


 二人は覚悟を決める。

 最初は罰ゲーム対象者が最下位だけなら、蓮見は美紀、美紀は蓮見に勝ちさえすれば罰ゲームを逃れる事が出来る。蓮見と美紀はエリカ達に無理して勝つ必要はなく、勝てる相手や勝てそうな相手にさえ勝てればそれでいい。


「美紀?」


「なに?」


「悪いが今日は本気で行くぜ?」


「奇遇ね、私も今日は本気で行くよ?」


「「ふふっ、あははっ」」


 二人の不気味な笑い声が静かに部屋の中へと響きわたる。

 エリカ、七瀬、瑠香の三人はこれは負けてられないなと、それぞれ気合いを入れる。


「それでは第二回人生ゲーム大会を始めます! 各自自分の持ち駒をスタートマスにセット! それでは、レッツ、パーティータイムー!」


「「「「レッツ・パーティータイム!!!」」」」


 こうしてそれぞれが自分の持ち駒を盤上にセットしゲームが始まった。



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