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とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

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新たな旅路始動


 あれから一週間が経った頃。


『各ギルド長、副ギルド長へ送る』


 件名はそれだけだった。

 これは上位ギルド認定書【一】を手に入れたギルドに向けられた運営からの挑戦状。


『現時刻を持ち、汝らの願いを聞き入れる。


 ギルドクエスト受付にて難易度Aランク・Sランクを追加した。


 参加人数は最低三人、最多百名の物と多数用意した。


 力を欲する物よこのクエストをクリアしてみろ。 運営より』


 と言う中身のメッセージが一斉に送信された。



 その頃【深紅の美】ギルドでは話し合いが行われていた。


「里美どうするのー?」


「どうするって全部したいけど……」


「いや、それは無理だから! 五十個以上あるのよ!? せめて優先順位決めて!」


 全部したいと言う美紀。

 それは無理だと肉体的疲労を考えて止める七瀬。

 てか物理的に無理なのだ。時間的にも。


 それを遠目で見守るのはエリカ。

 蓮見と瑠香はこの後少し遅れて合流する予定となっている。


「わかってるって。てか巨大な龍とか実装早すぎない?」


「確かにね。でもまぁ神災様が神災をバカみたいに起こしてくれるから実装早めたんじゃない?」


「そう言われると納得」


「それはともかく。二人が来る前にどれか一つに決めな。正直私はまず手合わせってことでなんでもいいよ。これからどんなアイテム、どんなスキルがあるかわからない以上とにかく皆で出来ればそれでいいし」


「なら目星としてはこれかな」


 そう言ってメッセージに張り付けられた追加クエスト一覧の一部を拡大して七瀬に見せる。

 すると、今まで興味なさげだったエリカが目の色を変えて二人の間に割って入ってくる。


「なにこれ!? 超レア度の高いアイテムあるじゃん! 悪魔龍の宝玉って最高レア度アイテムじゃない! 私これ超欲しい!!!」


「エリカさん!?」


「ミズナなんでもいいならこれでもいいわよね?」


 目をキラキラさせて同意を求めてくるエリカ。


「え、えぇ。私は構いませんけど……これSランクですよ? 最低人数五人なんでエリカさんも当然戦線に出る事になりますけど大丈夫ですか?」


「当然行くわよ! とりあえず紅君がいれば大抵は何とかなるからね!」


「「確かに……」」


 エリカの言葉につい納得してしまう二人。

 だけど二人には少し気掛かりな事があるのだ。

 それは蓮見の実力が通用するかと言うことだ。

 あくまで蓮見の力は自身の力が通用する相手に効果的であって、圧倒的な実力差の前では後手後手に回る事が過去が物語っている。

 とは言っても期待していないわけではない。

 七瀬は美紀経由で知っているのだが、先日蓮見は雷について口にしていた。

 つまりまだ実力は未知。

 だけど最近その伸びしろももうそろそろ限界が見えて来たかなとも思っている。

 二人の知っている中で伸びしろが無限にある者などいないからだ。


「でもこれ五人で行けるかな?」


「そうねー。提示板今見たけどまだ攻略情報ないわね」


「行ける! 里美が十人分、ミズナが八人分、ルナが五人分、紅君が七十人分頑張れば余裕よ!」


「アンタも働け! 誰が他力本願かつ神災だよりでアイテムゲットしようとしてるのよ!」


「冗談よ……紅君以外は……」


「うん?」


「あはは~、怒らないでよ里美ー」


 ガチャ


 三人が話していると、蓮見と瑠香がギルドにやって来た。


「あっ、紅君! ナイスタイミング! 里美がフグになったから対応お願い」


「……はぁ」


 エリカは困り顔の蓮見の後ろに逃げて舌を出す。

 美紀はため息をついてから蓮見にギルド全員でクエストをしたい事を説明する。一連のやり取り込みで美紀が説明すると、蓮見が答える。


「いいと思う。俺もようやく新しいスキル物にできたから試して見たかったし」


 ――な・ん・だ・と!?


 三人の心がシンクロした。

 直後、美紀、七瀬・瑠香が心の中で祈る。

 巻き込まれませんように、と。

 エリカは一人ニヤリと微笑んだ。


 そして五人のクエスト挑戦が始まった。

 同時刻、【ラグナロク】、【雷撃の閃光】、【灰燼の焔】ギルドもそれぞれ動き始めていた。


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