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とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

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運営の罠



 ――沢山のモニターが設置された運営室。


「なんで【神眼の神災】はヒントなしでこのクエスト見つけれたんだ!?」


 一人の男が言った。

 それはもう信じられない物を見せられたように驚きに満ちた表情で。


「ほら見なさい。だから時間稼ぎは無意味って言ったのよ」


「お前もうフラグ作るな……」


「でも強い敵(NPC)と一緒にそれ対策として新しいスキル導入は正解だったと思うぞ」


「なんでそう言いきれる?」


「まぁこれを見てみろよ」


 そう言ってある男が全員にあるデータを見せる。

 それはあるギルドの一部の風景。


「なるほど」


「これは面白い事になりそうだな」


「そうね。【神眼の神災】がこの後どうするか楽しみね。とりあえずこの行方を見守ってから私達は動くとしましょう」


 女の言葉に一同が頷く。

 第三層は奥が深く、蓮見が多少のイレギュラーを起こしても運営はそこまで慌てる必要がない理由がちゃんとあった。なのに内心全員が少し慌てているのはある男が普通のプレイヤーとは何かが違うからである。それはゲームで言うバグみたいなもの。だけど運営は運営で蓮見の手綱は握ろうと頑張っているのである。その罠と呼べる物にようやくある男――バグ――【神眼の神災】が標的として引っ掛かったのだ。


 それは――。

 スキル習得の一つに第三回イベント上位入賞のギルド長もしくは副ギルド長を☆名倒すという内容だ。


 そして最強の力を持ってして最恐を倒そうと考えたのだ。

 ゲーム内暫定ではあるが、各プレイヤーそして運営ですら認めている最強プレイヤールフランがギルド内にある運営ボードにある人物の名前を最警戒リストに入れたのだ。


 そこには里美、綾香、ソフィ、ミズナ、……とルフランが特に警戒する順番に名前が入っているのだが、そのリストの五番目に【神眼の神災】と書いたのだ。もはや噂の影響か一人名前ではなく呼び名ではあったが、特に違和感はなかった。


 そして――それが意味する理由はただ一つ。


「そろそろ里美かミズナを叩いておくか。いや余興として【神眼の神災】を叩いておくのもありかもしれん。アイツは俺が認める実力にようやく辿り着いたのだから。だけどそれならもう少し寝かせておくか。今はまだ完璧に熟していない。食べごろまで待った方が美味しいさ(倒した時の高揚感)が高まるのならば尚さらだ。あー本当に楽しみだよ、戦いの日がな。それに【神眼の神災】ならばリュークの代わりにもなるからな」



 ついに、いつ起きても可笑しくない話しとなってしまった



 ――最恐【神眼の神災】VS最強【ルフラン】



 の戦いに運営は興味しかなかった。



 ようやく止まるのかそれともその障害ですら乗り越えるのか。


 こうなったルフランはもう止まらない。

 ルフランもまた美紀や瑠香と同じく強者相手だと闘争心が昂る人間なのだ。

 そして二人の衝突は過去最高に盛り上がるのではないかと運営は期待する。

 そうと決まれば収益アップの為にもハイライトは作るしかないのが運営の役目となる事もこの日確定した。そして裏で二人がぶつかるように手配も同時に始めた。

 何より全プレイヤーがこの戦いを望んでいる、そんな気までしていた。



 もう一度言っておくが。


 第三層での悪夢の始まりの方が先であると忘れないで欲しい。

【神眼の神災】は人の都合を考えて動いてくれる程、お人好しではないのだから。

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