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とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

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エリカの訪問と美紀の予定変更


 二人が家の前に来たので別れようとしたとき、玄関の前に青い髪が特徴的で顔立ちが整い綺麗なお姉さんが白い買い物袋を持って待っていた。

 蓮見はチラッと美紀を見るが、「知らない」と言われたので美紀が呼んだわけではなさそうだった。なら蓮見が呼んだのかとなるが呼んだ記憶も今日会うと言った約束もしてない。

 蓮見は事情を確認するために、近づいて行くと、向こうも蓮見達の存在に気付いたのか笑顔で手を振ってくれた。

 そのまま美紀も気になるのか自分の家の玄関を素通りして隣の家に住む蓮見家の玄関に来る。


「お帰り、蓮見君。今日夜ご飯まだでしょ。作ってあげるわ」


「おぉ! マジか! やったーーー! 今日はちゃんとしたご飯が食える!」


 蓮見がガッツポーズをして喜ぶ。

 やはりもう食べ飽きていたカップラーメンを今日は食べなくて済むと思うと嬉しくてしょうがなかった。


「あらあらそんなに喜んでくれるなんてなんかとても嬉しいわ」


 エリカは上品に口元を手で隠して笑っている。


「でもどうして?」


「だって昨日言ってたじゃない。最近親御さんが忙しくて毎日カップラーメン食べてるって言ってたから心配になったのよ。蓮見君の場合栄養バランスとかそこら辺何も考えていなさそうだし」


「ありがとうございます。ならお言葉に甘えてお願いします!」


「は~い。お姉さんに任せて頂戴」


 蓮見がお礼を言って玄関を開ける。

 そのまま蓮見の健康を心配して駆けつけてくれたエリカを家の中に案内しようとすると、何故か美紀も隣にいて帰ろうとしなかった。


 ――エリカと二人きりはマズい。


 家でやりたい事はあるけど、そんな事はもうどうでもいい。

 じゃないと本当に私一生後悔する事になるかもしれない。

 美紀の頭の中で思考回路が切り替わる。

 幼馴染だからと言う特権が今までは合った。だけど祝賀会の日以降現実世界においてもエリカが積極的になったのだ。

 同じ女として、ここで退くわけにはいかないのだ。


「あら? 帰る家間違っているわよ美紀」


「そっちこそなんでいるのよ。蓮見のご飯ぐらい私が作るから食材置いて大人しく帰りなさい?」


「一緒に登下校とか羨ましい事したんだから今日ぐらい私に譲りなさいよ」


「いやよ。エリカ自分が綺麗だって事わかってるの? そんな人に手料理だされたら蓮見がまた心揺らぐでしょうが。それに昨日私の目を盗んで、二人でレベルアップを理由にデートしてたでしょ? 私知ってるんだからね」


「それを言うなら自分が可愛いって美紀わかってるの? もしこのまま美紀がずっと一緒にいて当たり前の存在に蓮見君がなったらどうするのよ」


「そうならないと私としてはとても困るのよ」


「そうなると私の人生が困るの! だから諦めて」


「いやよ。そっちこそ諦めなさいよ」


 ――バチバチ


 疑問に思い後ろを確認すると美紀とエリカがなにやら言い合いをしている。


 一見何とも仲が良いのか悪いのかよくわからない二人を見て蓮見はどうしたのものかと考える。正直なんて言ってたかは聞いていなかったが何かを言い争っているようだ。


「エリカさんとりあえず中に入ってください。玄関閉めたいので」


「わかったわ」


 蓮見の言葉にエリカが美紀を無視して歩き始める。


「ちょっと待ちなさい、私も入るわよ!」


 エリカの後を追うようにして美紀も続いた。



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