表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とりあえずカッコいいのとモテそうなので弓使いでスタートしたいと思います  作者: 光影
一章 神災者爆誕と俺様全力シリーズ伝説

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

156/685

時短と自爆と災難


 しばらくすると綾香がニコニコしながら二人の前に来る。


「あら、意外に早かったわね」


「それはどうも。それで私に何の用?」


「私達の拠点の場所もう把握しているんでしょ?」


 七瀬の唐突な質問に綾香の表情から笑みが消える。


「ん?」


「なら単刀直入に言うわ。次は貴女達の首を取るわ。【灰燼の焔】のギルド長であるリュークとその側近の一人スイレンを紅は倒した。っても正しくは撃退だけどね。でも目先の脅威はしっかりと取り除いた。だから次は――」


 七瀬の言葉を先読みしたかのように。


「私達って事?」


「そう。わざわざ宣戦布告だなんて私達優しいでしょ?」


「……………………」


 その言葉に綾香が沈黙をする。


 これは戦い。


 普通に考えて可笑しい。


 宣戦布告なら戦力的にもエリカを送り込めばいい。


 どうしてこの二人がわざわざ支部拠点を制圧してまでここに来たのかそれが気になる。


 綾香の勘が警報を鳴らす。


「七瀬そろそろ時間よ?」


 美紀の言葉に七瀬が頷く。


「そうね。十分か。まぁ我ながら天才ね。違うか……天災か」


 そのまま美紀の近くに行く七瀬。


 綾香が武器を構え、急に話しに割って入って来た美紀とさっきからよくわからない事を言いだした七瀬に鋭い視線を送る。


「なら私達は帰るから」


 そう言って危険と書かれた手榴弾をポロポロとアイテムツリーから取り出しては地面に落としていく七瀬。


「私が何もせずに逃がすと思う?」


「えぇ。悪いけど私は精鋭の偵察隊を送り込まれた事忘れてないし、根に持っているから」


 七瀬は真剣な表情とトーンで言い返す。


「これは戦い。別にズルいとは思ってないわよ?」


「そうね。だからやり返しに来たのよ。それとこれは私からの忠告。紅は今もあり得ない速度で進化している。私や里美やルナの背中を追い抜こうとするようにして」


「うん?」


「戦いたいなら私達の拠点に来なさい。そこで相手をしてあげるわ。まぁそんな余裕があればだけどね」


 七瀬が強気で言う。

 これは誰がどう見ても小規模ギルドからの大規模ギルドへの宣戦布告だ。


 本来であれば自殺行為。

 だけど七瀬の言葉からはそんな素振りは一切見えない。


 むしろ逆。


 誰が来ても負けない。

 そう宣言しているようにも見える。


 そして近くにいた美紀の手を掴むと七瀬が右手に美紀の手、左手に手榴弾。

 そのまま口を使いピンを抜く。


「全員伏せて!!!!!」


 綾香の叫び声と同時に七瀬の持っていた手榴弾が爆発、更には地面に転がった手榴弾に誘爆、拠点は大ダメージを受け、綾香はその危機察知の能力の高さから死を逃れたが近くにいた多くのプレイヤーが死に負傷者も多数でた。


 続くようにして森からはエリカの発明品である自動音響装置のタイマーがゼロ秒になり六か所で同時に作動した。


 蓮見なら何をしても可笑しくない。

 その認識が綾香の警戒心を一瞬で最大レベルまで持っていく。

 今拠点を攻撃されたらマズイ。

 予期せぬ事態に冷静さを失った綾香。

 そこに慌てて拠点の中で待機していたソフィも合流する。



 そんな中美紀と七瀬は少し荒療治なやり方ではあるが自爆と言う方法で時短をして自分達の拠点へと戻った。


 そして【雷撃の閃光】ギルド本拠点は大きな被害だけでなく蓮見の声――存在に軽いパニック状態。


 更には蓮見の雄たけびと爆発音がそこら中に響き渡り、たまたま周囲を捜索していた多くのプレイヤー達に【雷撃の閃光】ギルドの本拠点の位置が同時にバレて支部拠点を含めた防衛戦が一気に増える事となった。


 その為、態勢を立て直す時間が必要になり、すぐには色々と動けなくなってしまった。


 それにしても【雷撃の閃光】ギルドからしたら本当にいい迷惑ですよね。。。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ