恋愛ばっか書いてる人、何故かスライムについて語る。
勢いで書きました。
スライム、いますよね?
ええ、皆さんが恐らく知っているあの最弱クラスの魔物です。
あ、でもなろう発超人気作品みたいなスライムは想像しないでください。あくまでも、よわーいスライムです。
なんか相手のスキルを吸収したりしません。
自分は、ファンタジー物を読むにあたって、何度か疑問に思ったんです。
「なんでスライム生きてんだろ」
いや、ここだけ聞くと悪口です。
かなり酷いこと言ってますね。スライムから文句を言われるでしょう。
でも、自分はそう思ったんです。
だって、不思議だと思いませんか?
レベル一でも倒せるくらい弱くて、圧倒的弱者なのに自然淘汰されていないという事実が。
自分は不思議です。だってそうでしょう?
そんな弱いモンスター、他のやつに狩られて終わりじゃないですか!
即死にますよ?
だって、あんなゼリー状で光沢がありそうなもの目立つじゃないですか!
あんなに獲物にしやすいやつはいないですよね。
だけど、事実としてあいつは生きてます。
イメージこそ作者によって違うものの、たいていのファンタジー物で登場します。
まぁ、王道中の王道の魔物ですからね。
そこで、自分は逆に考えました。
「きっと、スライムには生存できる理由があるんだ」と。
まぁ、当たり前の話ですね。生きてるんですから。
そんなわけで理由を考えると、自分のそんなにいいとは言えない頭でもいくつか理由が出てきました。
たぶん、頭のいい方はもっとたくさん理由を思いつくのでしょうが、自分が思いついた理由はこれくらいです。
1.スライムは自然発生する生き物であり、生殖活動を必要としない
ファンタジーでよく聞きませんか?
「魔素溜まり」とかそういう系統の不思議な何かから魔物は生まれるって話。
それが、この説です。
この説の場合、スライム自身の生殖能力に関わらず、スライムは魔力や魔素と呼ばれるものがある限り、絶滅しないということになります。
だって、個体が生き残っていなくても新たな個体が生まれるのですから。
しかし、この説には問題があると思います。
まぁ、いくつかあるとは思いますが、大きなところだとスライムは何故生きようとするのかです。
これに関しては様々な意見があると思いますが、そもそも『生物』とは生き残り子孫を残すためにあの手この手で進化を遂げています。
なのに、このタイプで発生する魔物は子孫を残す必要性がないのです。
では、なぜスライムは生きるために行動するのでしょう。
これに関してもいくつか考えられます。
Ⅰ そもそもスライムに自我はなく、ただあらかじめ作られたパターンによって行動している。
何が言いたいかと言うと、そもそもスライムは子孫を残すために行動するのではなく、あらかじめ何かによって決められた行動によって動いている。ということです。
それならば、スライムがのろのろ動いて捕食される側なのも頷けます。だって、そう決められているのですから。
ただ、スライムの行動を決めた『何か』とはなんぞやという疑問が湧きますが、それはもう少し読んでください。
Ⅱ うっかり生まれてしまったから
いや、雑ですね。
これは、生まれたという結果ありきの説です。
『たまたま自然発生的に生まれてしまったが、生まれた以上は死にたくないという生物の本能が芽生える』ということですね。
ただ、この説だとそもそも生物の本能が芽生える意味が説明されません。
自然発生的に生まれたなにかを生物を位置付けていいのかも疑問ですしね。
ただ、死にたくないという本能が芽生える理由を説明する方法もあります。
それは、『何か』が死にたくないと思うようにスライムを創った、という説です。
はいまた出ました『何か』!
というか、勘のいい皆さんはもうお気づきでしょう。
「『何か』のせいにすれば、たいていなんでもOKじゃんか!」と。
いや、その通りです。まったくもってその通り。
で、もうお気付きの方もいるのではないでしょうか。
『何か』=よくファンタジーに出てくる『神』、だということに!
はい、そうです。
神という存在がいるから、この説は成立しえます。
いえ、それは言いすぎですね。
もしかしたら、自然発生するときにたまたま『生きたいという本能』をもったものが生まれるようになっているとも考えられますし。
でも、そのたまたまを考えるより、神という便利なものを出したほうがいいと思いませんか?
だって、神がいれば「神だし、それぐらいできるか」と読者を納得させられます。
どんな進化論もぶっちぎって設定を出せるんです!
すごいですね、神。
で、神から話を戻して、次の説に行きたいと思います。
この自然発生説に関する疑問はまだまだ残りますが、それに関してはいつか気が向いた時にでも書くかもしれませんし、書かないかもしれません。
2.スライムは狩られる速度と同じ速度で繁殖(分裂)する
まぁ、ここで繁殖とするか分裂とするかは、スライムが有性生殖をするかしないかとかいろいろな問題になりそうなので飛ばします。
この説に関しては非常にシンプルです。
食われても食われてもスライムは増え続けるから、結果的にスライムの数はほぼ増減しない。ということですね。
まぁ、スライムが自然発生しないのであれば、この説しかないのではないでしょうか。
この説の場合、スライムは様々な生物の餌となる……プランクトンみたいな感じになるんですかね。
プランクトンを食べて育った魚が更に大きな魚に食べられる――みたいな感じで、スライムを食べて育った魔物が、さらに大きな魔物に食べられる、的な感じです。
なんとなく、スライムってクラゲっぽいですよね。
ただ、この説だとある問題があったりします。
スライム結構大きいから、どうやって増殖のエネルギー出してるの?
ってことです。
いや、あいつら結構大きいと思いませんか?腕で抱えるくらいありますよ?
あんな大きさに成長・増殖するのであれば、結構なエネルギーが必要でしょう。
取り入れたものを100%吸収するとしても――それは現実世界の生物ではあり得ないと思いますが――あの大きさに成長するためには結構な量の食物が必要ですよね?
スライムの主食って何でしょうか。やっぱり、ありえそうなのは草ですよね。
でも、あのサイズのスライムがプランクトンの代わりになるくらいはいるわけです。
それに加え、プランクトンとは違いスライムを人間が狩ることも往々にしてありますから、実質魔物が増えるための数よりも多くなくてはいけません。
なんか、結構多そうですよね?
いくらスライム自身が大きいとはいえ、魔物にとってプランクトンの代わりになるくらいは必要なわけですから……
うっわぁ……
って感じしません?
なんかもういろいろ食い荒らしそうですよね?
プランクトンでさえ、赤潮とかって被害を出すわけですから、スライムだってそうなるでしょう。
すると……
うっわぁ……
ちょっと考えたくないですね。
スライム大発生!五番道路でスライムが大量発生中!
みたいな感じになるんでしょうか……
まぁでも、スライムが体内でなにかを消化するときの描写を見ていると、排泄物らしきものが残っている様子はありません。
つまり、スライムはほぼ100パーセントで消化している?
すると、排泄物という植物のエネルギーになるものが残らないわけですから、スライムが通った道は草一本残らない不毛の場所になってしまうんですかね?
だって、移動しながら食事ができるスライムなら、それが一番効率がいいですから。
……これは、食物だけからエネルギーを取っているわけではなさそうです。
だとすると、光合成とか?
いえでも、青いスライムだと光合成できなそうですよね?
そこで出てくるのが、異世界お約束の未知の力、『魔力』です。
ここでは、『魔力』=万能のエネルギー、と仮定します。
ただ、自分はあんまりエネルギーとかそういうのに詳しくないので、変なところにはある程度目をつぶってください。
まず、魔力とは力と言いましたから、ここでは『魔力』というものを『質量を持たない』と仮定します。
スライムの体を構成するのに必要な物質は直接吸収して、その消化に必要なエネルギーや代謝に必要なエネルギーの殆ど(食物などからの吸収では不足した分)、体内であのドロッとした成分を合成するエネルギー、などのエネルギーを『魔力』というエネルギーから取り入れるとします。
この魔力に関して、どこから吸収するのかと思うかもしれませんが、とりあえず空気中からとしてきましょう。
すると、スライムの体は水でできてる分が多そうですから、まぁ何とかなりそう?
まぁ、ツッコミどころは多々ありますが、まぁこの説は近いのではないかと思います。
でもこの説だと、魔力を吸収できるスライム=魔法を使ってくるという説が浮上してしまったりします。
すると、『最弱の魔物』というスライムのイメージが崩れる恐れがあります。
いえ、もしかしたらスライムというのは、魔力を吸収できる量=必要最低限の量、なので魔法に回す分の魔力は吸収できないのかもしれません。
……これ以上は、スライムのことからどんどん脱線していくので、またの機会に。
というわけで、スライムについていくつか思いついたものを説明しました。
色々クレームが付きそうな内容ではありますが、ほぼ思い付きで書いているようなものなのでご了承ください……
なにかあれば、感想欄にでもどうぞ~
誤字、脱字の常習犯なので、なにかあったら教えてください。