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第五章 冒険者ギルド

アーデス、黒髪の主人公。職業『英雄の卵』

スノー(スノーヴィー)、白髪の第一ヒロイン。職業『魔法剣士』

ソフィ(ソフィーナ)、赤髪の第二ヒロイン。職業『精霊女王』

ラァーピス、冒険者ギルドの受付女性。

 部屋を出るためのチェックアウトをし、宿を出る。

 「ではー、冒険者ギルドにレッツゴー」

ソフィは拳を上げる。

 「その前に宿を取りに行くわよ」

すぐにスノーからの突っ込みが入り、宿を探し歩く。

「お手軽宿」という、夫婦で経営している宿を見つけ、10泊分の部屋を2つとり、冒険者ギルドに向かう。




何故こうなった。

今、目の先には倒れた男がいる。


さかのぼること数分前…………


 「あそこの建物が冒険者ギルドかしら?」

50メートル位先に盾と剣と杖が重なっている看板が目にはいる。

 「そうじゃないか?」

 「私もそう思うよー」

少し歩き冒険者ギルドらしき建物の前にたつ。

 「じゃあ、アーデスが一番先に入ってくれる?」

 「わかった」

流石に、か弱い女の子を先頭に見ず知らずの建物に入るわけにはいかない。

よし!行くぞ

 「失礼!」

扉を開ける。

建物の中に入ると、一瞬だけ注目を集めるがすぐに無くなる。

 「ここが冒険者ギルドであってるようね」

 「早く登録しに行こ」

そしてソフィが走り出す前に声がかけられる。

 「そこの小僧。なんで、べっぴんさんを二人も連れてるんだ?いいご身分だねぇー?悪いことは言わねぇよ、一日だけどちらかの女の子を貸してくれよ」

おいスノーもソフィも俺の後ろにいかないでくれ。

 「アーデスがんばって」

え?俺に頼るの?

俺が度胸ないの知ってんだろ?

助けてくれよ!

てか周りの人もなんで助けてくれないの?

可哀想な猫を見るような目で見ないで!

 「どっちを貸してくれるんだ?えぇ?」

え、どうしよう。

 「早く決断してくれよ。おせぇからこっちの白髪ちゃんにするぜ」

うろたえていると、男はスノーに手を伸ばす。

心の中で何かが熱くなる。

直後、スノーを守るため男の腕を弾く。

 

 『バキィ』


すると、男の腕が変な方向に曲がり腕から悲鳴があがった。

男が激怒する。

 「テメェ何をした!」

え?何をした?

 「あなたの腕を弾いただけですが?」

 「それだけでこんな力出るわけねぇだろーが!」

男は顔を赤くして折れていない左手で力任せなストレートを繰り出す。

なぜだろうか?物凄く遅く感じる。

体が勝手に動き相手の顔に思いっきり拳を入れる。

男は飛び5メートル先の壁に頭をぶつけ、口から泡を出す。

そこで、頭の中で(チリィン)という音がなる。

なんの音かわからないが、その前にこのあとの行動を考えなければ。

いつしか周りの話し声も無くなっていた。

 「す、すげぇ」

誰かが呟いた所で、スノーとソフィから声がかけられる。

 「やり過ぎよ」

 「アーデス、そんなに強かったの?」

今のは、俺がやったのだろうか?

 「マジかよ、あいつ何ランクだ?」

 「知らねーよ。でも、今倒れてる奴はCランクだったははずたぞ」

 「見慣れねー顔だから新顔か?」

 「ってことは、職業ジョブ決めの儀式が終わったばっかりのひよっこか?」

 「なわけねーだろ」

あちこちからのどよめきが止まらない。

周りからの声が見慣れたような口調だから日常茶飯事にちじょうさはんじなのだろう。

 「おいギルサ、大丈夫か!?」

 「息はしている。けど、右腕の骨が折れてやがる」

男(ギルサと言うらしい)の仲間らしき者たちが駆け寄り安否を確認する。

そして、生きていることを確認すると、両脇を二人で支え外を出る。

その途中

 「覚えてろよ」

とゆう、悪役らしい言葉を吐いてきた。

 「一難去ったわね。じゃあ、とっとと冒険者登録しましょー」

ソフィは周りが見えていないのかな?

強烈な殺気があって、足が動かないんだけど……。

 「アーデス大丈夫?」

 「あぁ、大丈夫。じゃあ行こうか」

足を無理矢理動かし、受付へ向かう。

 「すみません、ここで冒険者登録はできますか?」

受付の女性になるべく、優しく話しかける

 「………………」

反応がない。

 「あのーすみません」

 「はっ!す、すみません!できますよ!ここで、冒険者登録できますよ!」

 「3人おねがいします。パーティー登録もできますか?」

 「できますよ!」

 「そちらもお願いいたします」

 「では、こちらへ」

受付の女性のかた(後から知ったがラァーピスさんらしい)は、奥の部屋に促される。

奥の部屋には、職業ジョブ決めの儀式に使ったような水晶がある。

 「これはステータスの名前、状態、レベル部分、ランクだけが写し出され、カードが発行されます」

 「ランクとは?」

 「冒険者登録をすると、SSSランクからGランクの中の一番下、Gランクから始まります。依頼やダンジョンの討伐数などで、ランクが上がります」

 「ありがとうございます」

 「では、水晶の上に手をかざし「ステータス」と言えば完了です」

 「先にアーデスがやれば?」

スノーに言われ水晶に手をかざす。

 「ステータス」

すると、カードが手に握られていた。

お、できた。

 「あ、レベル2になってる」

 「それは、先程、男の人を殴り飛ばしたからでは?」

あぁ、その時になんか音がしてたなー、あれがレベルアップ音か。

 「じゃあ、私達も済ましちゃいましょうか」

そしてスノーとソフィも終わらせ、パーティーの話になる。

 「では次はパーティー作成ですね。名前は何にしますか?」

 「名前決めてない」


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