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第四章 パーティー結成

 「ここが私が泊まってる部屋だから、そこら辺のベットに座ってくれるかな?」

さすがに女性が寝ていた所には座れないので、窓際にあった椅子に腰をおろす。

スノーは、気にせず2つあるベットの窓側の方に座っている。

 「早く自己紹介してくれない?」

スノーはなんで、そんなにトゲがある口調で喋るの?

気まずくなるからやめてよ!

とは言えないので黙っておこう。

 「じゃあ自己紹介するね。私の名前はソフィーナ・スピア、職業ジョブは『精霊女王』、多分ユニーク職業ジョブだと思うわ。できることはスキルを使って魔法を連続で放てることかな」

なんか凄い自己紹介を聞いた気がする。

一気に3つぐらいの疑問が浮かび上がる。

 「え?下の名前があるってことは、貴族?」

するとスノーからの質問で一つ疑問が消える。

 「うん。でも、家からは職業ジョブ決めの儀式を理由に家を出て冒険者として生きることにしたの。私は二女だったから、お父様もあまり気に止めてなかったわ。でも、お父様は冒険者が嫌いだったから、もう家に帰ることはできないの」

 「ソフィーナは苦労人だったのね」

だんだんと、スノーの口調からトゲが抜けていく。

 「そこまで辛くはなかったけど、楽しくはなかったかな。でも、家を出る時にお母様からは金貨3枚貰ったから、この宿に泊めさせてもらってるの」

 「ちょっと待て、この部屋一泊の料金は?」

 「え?一泊金貨三枚で明日で宿をでるけど?」

あ、ヤバイ。

このお嬢様ちょっとバカだわ。

いや普通のバカだわ。

 「言いたいことはわかるわ。この宿に泊まったことに、今更だけど後悔してるの」

わかってたんだ。

 「じゃあ、明日からどうするんだ?」

 「明日からは、冒険者としてダンジョンに潜って稼いだお金で宿を取ろうかなと。でも、私は後衛職だから前衛と組もうと思ったんだけど周りの同世代の男性は女性のことを下心をもって見ていたから拒否してたの」

 「でも、アーデスのことをにらんでたわよね?」

 「それは。アーデスに女性達への下心がなかったから絶対にこの人とパーティーを組もうと思って目に力が入っちゃって」

 「そうだったの」

誉められてるのに男として下心がないのはいいのだろうか?

 「じゃあ、あなたのパーティーへの加入を許可するわ。あとは、アーデスが許可してくれればパーティーに歓迎するわ」

「アーデス、許可……してくれる?」

許可していいのだろうか……。

悪い奴ではないだろうけど。

 「人数が足りないのは本当だからなぁ……。スノーがいいなら俺はいいよ」

 「よかったわね、これからパーティーメンバーとして、よろしくね。あと、リーダーはアーデスになってるけどいい?」

 「全然大丈夫!これからよろしくね!あと、これから気軽にソフィって呼んでね」

 「よろしくね、ソフィ。じゃあ、明日から本格的に冒険を始めましょうか。今日のところは私とアーデスが宿を取っていないから帰るわね。」

 「ちょっと待って。ここで泊まっていかない?もちろんアーデスと一緒に」

こっちこそちょっと待てもらいたい。

母さん以外と同じ部屋に寝るなんて芸当、緊張しすぎてできないわ!

 「私はいいわよ?アーデスもいいと思うから女将さんにベットを1つ持ってきてもらいしょうか」

スノーさん、マジで?俺がいつ許可だしたんですか?

女性と同じ部屋で寝ることは許可できない!

 「無理です!やめてください!襲っちゃうかもしれないから、他の宿を取らせて!」

 「あなたが襲うことはないんじゃない?」

 「私もそう思う」

 「なぜ?」

確証がないのに自信満々の理由を聞きたい。

 「「度胸が無さそう」」

心に刺さる言葉ありがとう!

最もな理由ですな!

そうとも、俺には君たちを襲う度胸なんてないですよ!




 「じゃあ、おやすみなさい」

スノーが、灯りを消し部屋が真っ暗になる。

明日から冒険者として、活動することと、母さん以外の女性が部屋にいることで緊張して眠れない。

 「皆明日からよろしくね!私がんばるから!おやすみ!」

直後、ソフィからの寝息が聞こえ、スノーからの寝息も聞こえる。

君たち緊張感無さすぎじゃない?それと、なんで俺ベット3つある内の真ん中なの?

あぁ、寝れる気がしない


次回からは、バトルシーンを書いていきます。

今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m

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