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魂の伴侶、それは魂の片割れツインレイ25

【アルマンドの防護壁】


〈その頃アルマンドは、北からも西からも攻められていた〉


「来るぞ!岩を落とせ!」


「矢を射よ!」


〈黒い雲の間から稲光り!落雷!〉


「また雷だ!」


「避雷針が有るので、大丈夫です」


「本当に、あんな物が信用出来るのか?」


【南の海上】


「北と西の連隊がアルマンドに到達しました!」


「良し!我々はロンドを占領する!」


【ロンドの港】


「何だ?あれは…海を見ろ」


「敵の船が来るぞー!」


「凄い数だ、逃げろ!」


〈漁師達が町の方へ逃げて行く。連合軍の船が入港する。船から兵士達が続々と降りて来る〉


「逆らう者は殺して構わんぞ」


「ロンドの町を占領したのち、我々の隊はアルマンドに向かう」


【港町ロンド】


「敵兵が来たぞ!」


「逃げろ!」


「何だって?」


「アルマンドに逃げるか?」


「アルマンドはダメだ!敵兵に包囲されている!」


〈港からの道を、連合軍が行進して来る〉


「もうダメだ、殺される」


【修道院の礼拝堂】


彼女のエネルギーを強く感じる。


すぐそばに居るのか?


「たかが騎士1人に、何を手こずっている!」


「まとめて面倒みてやる、来い!」


「かかれ!」


「やー」


「わー」


「でぇやー!」


ローズマリー、そこに居るのか?


【奥の部屋】


「俺は、そっちの女にする」


「来ないで!」


〈逃げ惑うフェンネル〉


「この女、ディル様に差し出す前に、どうしても俺が味見してえ」


「触らないで。嫌、離して」


「その汚い手で、彼女に触れるな!!」


「アッサム」


「くそう、邪魔が入りやがった」


「フハハ、知り合いか?」


「こいつを始末したら、ゆっくり可愛がってやるからな」


「お前達は、そこで見てな」


「2人まとめてかかって来い!」



「生意気な!」


「やー!」


「えーい!」


「はー!」


「ほう、中々やるな。今迄の相手とは比べ者にならん」


「当たり前だ。俺は今度の戦争で手柄を立てて、ディル様の側近にしてもらうのさ」


「俺達は、他の傭兵とはわけが違う。いずれサラバンドの、いやクーラントの将軍になるんだ」


「ならば、こちらも本気で戦わねばな」


「何だと?」


「今迄本気じゃなかった、って言うのか?!」


「気にくわねえ野郎だな」


「二度と生意気な口叩けねえようにしてやる!」


「やっちまえ!」


「やー!」


「たー!」


「どうした?未来の将軍の腕とは、その程度か」


「若造が!えーい!」


「やー!」


「でぇーい!」


「このガキ!」


「このランスで、串刺しが良いか?うん?」


「アルマンドを征服する!」


「クーラント統一だ!」


「来い!」


「やー!」


「たー!」


「でぇやー!!」


ランスで突進!


2人を串刺しにした。


「うっぷ」


「くわぁ…」


口程にもない。


「アッサム」


「ローズマリー、大丈夫か?」


「アッサム!」


彼女は、私の腕の中に飛び込んで来た。


「怖かった…」


「すまない。もう少し早く来たかったのだが、敵兵の掃除に手間取ってな」


「いつも私が危ない時は、貴方が助けに来てくれるの」


「以前は確か、天使に助けられていると言っていたが、余計な事をしたかな?」


「もう、意地悪ね」



〈アッサムの腕の中にローズマリー、2人は動く事が出来ない〉


(貴方の優しい手が、そっと包むように私を抱いている。2つの魂が溶け合って1つになってゆく)


もう、離したくない。


愛していると、言わせてほしい。


神が許し賜うなら、君を愛していると…


その時、敵の気配がした。


「まだ居たか」


「女も殺せ、殺してからやるなら、ディル様も文句は言えねえだろう」


〈片手でローズマリーを抱くように、守りながら戦うアッサム〉


「野郎!」


「やー!」


〈カン、カン、カン。アッサムはランスで敵の剣を受ける。ローズマリーが手から離れた〉


「殺す。殺せば俺の物だ」


〈1人の兵士がローズマリーに切りかかる!〉


「させるか!」


〈アッサムが割って入り、ローズマリーを腕に抱くと、剣が振り下ろされ肩を切られる〉


「アッサム」


「私は、大丈夫だ!」


〈言いながら、ランスで突いた〉


「うわー」


〈男は、倒れた。その時背中からもう1人が剣でアッサムを刺す〉


「くっ」


〈アッサムは、ランスを逆手に持って、後ろの兵士を突いた〉


「ぐわ」


〈男は、倒れた〉


「大丈夫…か?」


「ええ、私は大丈夫」


「そう…か」


「アッサム?」


「君が…無事で…良か…っ…た」


〈崩れ落ちるように倒れるアッサムの背中、心臓の裏側に剣が刺さっている〉


「アッサム、アッサム、しっかりして」


〈赤い煙のようなエネルギー体が、アッサムから離れてローズマリーにまとわりつく〉


「はっ!統合!?」


〈エネルギー体は、ローズマリーの中に入って行く〉


「嫌よ、アッサム。嫌!!」


(ツインレイは、どちらかが死ぬと統合するの。死なないで、お願い)


「アッサム!」


「何をそんなに泣いているのだ」


「あっ!」


(さっきの指揮官?!)



「おお、白馬の騎士め、地獄に落ちたか。何だ?その顔は?この男と愛し合っていたか?」


「来ないで」


「あんまり遅いので迎えに来たのだよ」


「嫌、近寄らないで」


〈後ずさりするローズマリー〉


「私の妻にしてやろうと言っているのだ、光栄に思うのだな」


「嫌です、誰が貴方のような人と」


「私は、将軍の地位だぞ。大人しく私の物になった方が幸せと言うもの」


「私は神に仕える身、誰の物にもなりません」


「もうこの国に神などおらんわ」


〈ディルは、壁際までローズマリーを追い詰める〉


「嫌、触らないで!」


「ならば私も、僧侶にでもなるか、フハハハハ」


〈ローズマリーの上に覆い被さるディル〉


「やめ…て、嫌!」


(男の人はみんなあの人のように優しいものだと思っていたの)


〈ディルがローズマリーを腕に抱く〉


「嫌!!」


(あの人の腕は、もっと優しいわ。あの人の胸は温かいの)


すまない。


もう、君を守ってやれぬ。


「え?」


(私の中から、あの人の声が聞こえた気がした)


「この男の前で、お前を我が物とする」


「嫌、助けて、アッサム!」


〈ローズマリーは、アッサムの方へ手を伸ばす。キスをしようとするディルを避けながらアッサムを見るローズマリー〉


(あれは…風の剣…もう少しよ…もう少しで届くわ)


〈ディルは、ローズマリーの修道服を破る。ローズマリーの指先が風の剣に触れる〉


「淫らに足を開け」


〈ディルは両手でローズマリーの足を開こうとする〉


「嫌ああ!!」


〈ローズマリーは、アッサムの風の剣を手にした〉



(身も心も清らかなまま、貴方の所へゆきます)


〈ローズマリーは、風の剣で自ら喉元を切り自害した〉


「何をした?!」


「う…」


(アッサム、待っていてね。すぐに私も行くから)


「バカな…バカな女だ」


【アルマンドの防護壁】


「南からも来たぞ!」


「岩を落とせ!」


「矢を射よ!」


【北門】


〈連合軍が破城槌で門を突く。ドスーン!ドスーン!〉


「もう少しだ!休むな!」


〈破城槌で門を突く。ドスーン!ドスーン!門が破られ、連合軍がなだれ込む〉


「わー!!」


「逆らう者は、女子供も殺せ!」


「城を包囲せよ!」


【アルマンド城】


「北の防護壁が破られたぞ!」


「敵が来ます!」


「国王陛下をお護りするのだ!」


「西からも、南からも来ます!」


「もうダメだ」


「何を言っている!国王陛下をお護りしろ!」


〈そして、30日程の籠城の末、アルマンド国は降伏した。クーラント地方統一。アルマンド国王は処刑され、政治は、サラバンドの貴族達が行っている〉


【ギルド・レ・シルフィード】


「やっと、外に出られるわ」


「大勢殺されましたね」


「市民達まで殺すんだからな」


「町の中は、サラバンドの、いえクーラントの兵士達が、我が物顔で歩いてますね」


「逆らえば、皆んな殺されるよ」


「窓の外を見て!」


〈汚れた白い馬がギルドの窓を覗いている〉


「ミューズだわ!帰って来たのね!」


【ギルドの前】


「ミューズ…1人か?」


「アッサムは?アッサムはどこ?」


「コリアンダー嬢…ギルドの皆さん」


「ルバーブさん」


「アッサムは…彼は…戦死した」


「嘘よ!嘘でじょ?!アッサムが死ぬはずないじゃない!アッサムが」


〈バジルは、泣きじゃくるコリアンダーを抱き寄せる。コリアンダーは、バジルの胸で泣く〉


「俺だって、亡骸を見るまで信じられねえが」


「だから、あの鎧は嫌って言ったのよ!オレガノがあんな鎧作るから」


「オレガノに当たっても、しょうがねえだろ」


「すまん、俺がもっと丈夫な鎧を作っていたら…」


「アッサムとローズマリーは、やっと一緒に居られるのだ」


【丘の上】


「ここに2人一緒に眠っている」


〈2人の墓に花を供えるコリアンダー達。アッサムとローズマリーの魂は、完全に統合して天に昇ったのであった〉


ーLa Finー



最後までお読み頂きありがとうございました。


本当に、感謝の気持ちで一杯です。


僕は、本当はハッピーエンドが好きです。


でも『アルマンドの騎士』は、悲恋になってしまいました。


これは、僕の本当の過去世を元に書いたフィクションだからです。


過去世の僕は、ランス使いの騎士でした。


僕のツインレイは、シスターです。


シスターは、恋愛も結婚もしないで一生修道院で暮らします。


そんな2人に生まれたツインレイは、どうやって愛し合ったのでしょうか?


巡り会ってしまえば、本人の気持ちがついて行けないほど急激に惹かれ合う魂です。


騎士だった僕は、彼女に「愛している」の一言が言えませんでした。


神に仕える身のシスターと神に忠誠を誓った騎士だからです。


最後は本当に、彼女の目の前で心臓の裏から刺されて死にました。


そして、男が彼女に乱暴しようとして、彼女は自害したのです。


魂の学びは「次ぎに巡り会えたら、愛の言葉を言う」という課題を残して人生の幕を閉じました(たぶんですけど(^◇^;))


課題をクリアしなければ、同じ学びを繰り返すそうです。


さて次の作品は『ペガサスが舞い降りる日』人生を変えた恋人


こちらは、家族経営で経営難に陥っている競走馬の牧場。


そこは昔、白毛馬を生産していた。


そこで生まれた一頭の芦毛の牝馬。


彼女は、どんな競走馬に成長するのか?


そして、どんな子供を産んでくれるのか?


主人公は、牧場の姉妹に淡い恋心?


こちらは、ハッピーエンドにしたいですね。


『ペガサスが舞い降りる日』もお読み頂ければ嬉しいです。



2015.10.3. 感謝を込めて 大輝


(この作品は、他のサイトで発表した物です)


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