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魂の伴侶、それは魂の片割れツインレイ

『ツインソウル』シリーズお読みくださって有難うございます。

ツインソウルは1人に12人居るけれど、ツインレイは、1人に1人しか居ません。

ある意味本当の運命の相手だと言えます。

ツインレイは、1つの魂が2つに分かれたもの。

自分の半分です。

物語は、中世ヨーロッパ。

これは本当の僕の過去世ジャックとマリアの話しにモンスターを登場させたものです。

では、お読みください。

〈昔ここクーラントは、元々一つの国であった。


南にはアルマンド城が有り、政治の中心はアルマンドだった。


そして北は、サラバンドの領主が治めていた。


300年程前にサラバンドが独立戦争を起こし、現在は、南のアルマンドと北のサラバンドは、独立した2つの国となっており、今でも睨み合いが続いている〉


【ギルド・レ・シルフィード】


このギルドは、アルマンドの城下町に有り、身元さえはっきりしていれば、身分に関わりなく誰でもメンバーになれる。


私は、国の仕事で出かけない限り、なるべくこのギルドに居て、市民からの依頼を受けるようにしている。


ここには、色々な職業の人が居て楽しい。


「やあ、ミント。今日は、どんな依頼が有る?」


「腕に覚えの有る人達は、今皆んな出払ってて、アッサムさんしか出来ない依頼が1つ有るんですけど」


「ハーイ、アッサム。私と一緒に山に入るのよ」


コリアンダーだ。


彼女は、道具屋の娘で、ヒーラーだ。


彼女が薬草などから作った薬が、道具屋で売られていて、奥のサロンでは、ヒーリングもしてくれるので、ギルドのメンバーも、いつもお世話になっている。


「薬草取りだな」


「そうよ、行きましょう」


外に出ると、ギルドのメンバーが、コリアンダーの乗る栗毛馬を用意してくれた。


私は、芦毛の愛馬ミューズに跨がった。


【城下町北門】


この街は、城壁で囲まれていて、街の外は、魔獣や物の怪が出るので、市民が外に出る時は、私のギルドに護衛の依頼が有る。


「通してくれ」


「ナイト・アッサム。どうぞお通り下さい」


「開門!」



【アルマンド北門前】


「草原に入れば魔物が出るぞ、離れるなよ」


「了解。しっかり守ってね」


「ああ、ちゃんとエスコートするから、安心しろ」


草原の先の川を越えれば、山はすぐそこだ。


私は、戦場では、重装備のランス使いだが、こういう依頼の時は、軽装備で腰に剣を帯びて出かける時も有る。


草原の魔物ぐらい、剣で充分だ。


川が見えてきた。


ここを渡れば山に入れる。


【北の山】


「最近、この山の奥に、人に似た鳥獣が出るらしいわね」


「ああ、ハーピーじゃないか?ギルドの戦士が見たと言っていた」


「旅人が襲われたと、新聞に出てたわ」


だが薬草は、奥まで行かなければ手に入らない。


だから護衛が必要なのだ。


私達は、魔物と戦いながら、山の奥へと入って行った。


【山の奥】


泉のほとりに、薬草がはえている。


魔物さえ居なければ、気持ちの良い場所だ。


2人は、馬を下りて薬草を採取した。


「もう、このぐらいで良いわ」


採取が終わり、泉の水を飲んでいる時、木漏れ日が遮られ辺りが暗くなった。


「奴だ。下がっていろ」


やはり、ハーピーだ。


私は、剣を抜いて構えた。



〈上空から襲いかかるハーピーと戦うアッサム〉


「でーい!」


「アッサム!」


私は、ハーピーに足で掴まれ、空へと舞い上がった。


上空で何度も剣で斬りつけると、気がついた時には地面に叩きつけられていた。


そして、暫く意識を失っていたようだ。


「アッサム、しっかりして」


「君は誰?僕の魂の半分?」


「また、あの夢を見ているのね」


「コリアンダー…」


「貴方、また、いつもの夢を見ていたわよ」


私は、コリアンダーの膝で目を覚ました。


ハーピーは?


「ハーピーはどうした!お前ケガは無いのか?!」


「ハーピーは、そこよ。私は無傷」


見ると、ハーピーが横たわっていた。


「軽くヒーリングしといたけど、街に帰ったら私のサロンに来て。ちゃんと治療するから」


私達は、ハーピーから、使えそうな素材を剥ぎ取って街に戻った。


【コリアンダーのサロン】


「治療するから、鎧を脱いで」


装備をはずすと、治療が始まった。


「それにしても、良くあれで無事だったわね。ハーピーと一緒に空から落ちて来たのよ」


はっきりとは覚えていないが、かなりの高さから落下したようだ。


どれぐらい意識を無くしていたのだろう?


「また中間世の夢を見てたわよ」


「中間世なんて、本当に有るのか?」


「前世と今生の間に、中間世が有るのよ」


「あれは本当に、お前の言う魂の伴侶なのか?」



いつもの夢…それは…


私は、肉体を持たずフワフワと浮いた感じで…


【雲の上】


「やっと会えたね」


「もう離れて居るのは嫌」


〈フワフワと浮いて雲の上を飛ぶ彼女を追いかける〉


「捕まえた。もう放さないよ」


〈そして、手を繋いで2人で虹を渡る〉


「今度は、一緒に転生するの。必ず私を探してね」


「きっと見つけてみせるよ」


【コリアンダーのサロン】


「終わったわよ。こっちへ来て。カードを引いてみましょう」


〈テーブルの上で神託のカードを切るコリアンダー〉


「その魂と、一緒に転生しているとしたら、時期が来れば必ず巡り会うはずよ」


魂の伴侶…それは…


ツインレイと言う1つの魂が2つに割れた、宇宙にたった1人の相手だそうだ。


そんな物が、本当に存在するのだろうか…?


「はい、何も考えないで、直感で1枚引いてね」


私は、コリアンダーの言う通り、1枚のカードを引いた。


彼女は、私の引いたカードの表を向けた。


「真実の愛のカードが出てるけど」


ほら、見てごらんなさい、と言うようにカードを見せて、そう言った。


「………」


「まあ、会えば必ずわかるわよ」


3000年ぶりの再会だと、夢の中の相手は言っていたが…


「滅多に巡り会えない魂なのよ。お互いの魂が成長していなければ…学びが進んでいなければ、近くに居ても気づく事もないの」


同じ時期同じ場所に滞在していたり、わずかな時間ですれ違っていたりするそうだ。


「明日は、騎士団に顔を出さねばならない」


「いつもの事だけど本当嫌そうね、騎士団に行くの」



【騎士団】


私が騎士団に行くと、新聞記者のチコリが待っていた。


私は取材嫌いで通っているのだが…


「そろそろお願いしますよ。去年の星のカーニバルの日から、あの騎士は誰だ?って問い合わせが来てるんです」


新聞には、騎士達を紹介するページが有り、肖像画が載せられ、騎士の日常などを掲載している。


だが…


「貴族階級の騎士だけなのが気に入らん」


「騎士と言っても、その4分の3は、貴族の身分を持たない者です。全ての騎士を載せていたら、他の記事を書けませんよ」


殆どの騎士が、貴族に仕え貴族だけに尽くしている。


だが、本当に困っているのは市民達なのだ。


だから私は、ギルドを立ち上げた。


「正騎士になられて2年目ですよ。お願いしますよ。7月7日星のカーニバルの日に載せたいんです」


「…」


「お願いです。他の騎士の方々は、正騎士1年目から掲載させて頂いてるんですよ。困ったな…このまま社に戻ったら、私は首ですよ」


「わかったよ。取材を受けよう」


「本当ですか?」


「私のせいで首になってはかなわんからな」


「では、まず。去年と同じように、今年の星のカーニバルでもパレードの先導をするんですか?」


「する」


他の騎士達は、カーニバルの警備だ。


カーニバルの話しの後は、騎士団の北の国境遠征の話しをした。


「日常の生活を教えて下さい」


「国の仕事が無い時は、町のギルドで市民の依頼に応えている」


「では、今度は、ギルドの方に取材に伺っても宜しいですか?」


「ああ、良いとも。ギルドには、私よりも面白いメンバーが揃っている。そっちの取材の方が良いのではないか?」


「それは楽しみですね。今度、是非是非」


「今日は、このぐらいで良いか、そろそろギルドに戻らねば」


「ありがとうございました。この記事は、7月7日星のカーニバルの日に載せますので。あー間に合って良かったー」



最後までお読み頂きありがとうございました。


本当に、感謝の気持ちで一杯です。


僕は、本当はハッピーエンドが好きです。


でも『アルマンドの騎士』は、悲恋になってしまいました。


これは、僕の本当の過去世を元に書いたフィクションだからです。


過去世の僕は、ランス使いの騎士でした。


僕のツインレイは、シスターです。


シスターは、恋愛も結婚もしないで一生修道院で暮らします。


そんな2人に生まれたツインレイは、どうやって愛し合ったのでしょうか?


巡り会ってしまえば、本人の気持ちがついて行けないほど急激に惹かれ合う魂です。


騎士だった僕は、彼女に「愛している」の一言が言えませんでした。


神に仕える身のシスターと神に忠誠を誓った騎士だからです。


最後は本当に、彼女の目の前で心臓の裏から刺されて死にました。


そして、男が彼女に乱暴しようとして、彼女は自害したのです。


魂の学びは「次に巡り会えたら、愛の言葉を言う」という課題を残して人生の幕を閉じました(たぶんですけど(^◇^;))


課題をクリアしなければ、同じ学びを繰り返すそうです。


さて次の作品は『ペガサスが舞い降りる日』人生を変えた恋人


こちらは、家族経営で経営難に陥っている競走馬の牧場。


そこは昔、白毛馬を生産していた。


そこで生まれた一頭の芦毛の牝馬。


彼女は、どんな競走馬に成長するのか?


そして、どんな子供を産んでくれるのか?


主人公は、牧場の姉妹に淡い恋心?


こちらは、ハッピーエンドにしたいですね。


『ペガサスが舞い降りる日』もお読み頂ければ嬉しいです。



2015.10.3. 感謝を込めて 大輝


(この作品は、他のサイトで発表した物です)


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