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9:自給自足

「ゴブリンも気持ち手際が良くなってきたな。慣れてきたんかな?」


「単調な作業ならば、知能の低いゴブリンといえど経験を積めば作業の効率化は見込めます」


「肉はこれでいいとして、家畜の餌も自給したいな。折角の肉骨粉も使いたいし、フロアを分けたい」


「では階層を増やしましょう」


「軽いな! そんなポイントかからなかったっけ?」


「階層増加は1000Pですが、酪農産業で既に100Pを獲得しています。このペースですと更に増加していきますので余裕かと」


「よっしゃ、もう一つ作ろうか。ってかここの場所って世界のどの当りなの?」


「まだ、外を見られていないマスターには実感が湧かないと思われますが、世界地図で見るとこの辺りです」


 マリはモニターに映された世界地図を指差し場所を示す。小高い丘の中腹を指した周辺には、大きな城壁で囲まれた都市や、砦が見受けられる。整備された道を辿ってみてみると大小の村々が存在し、少し離れたところには転々と都市が見受けられる。


「結構人口の多い立地だね……大型商店を開くのにはいいかも」


「はい、外と繋げば多くの人間がこのダンジョンへ入ってくるでしょう」


「それって大丈夫なの?」


「人間が入ってくる事自体良い事です。なので準備のし甲斐がありますね。人気のない所では、野生の魔物を引き入れるようにダンジョンを制作します。この立地ですと人間はもちろんの事、丘の隣が森が生い茂っています。野生の魔物も生息していると推測できます」


「ということは人間と魔物両方相手にしないとってこと?」


「その辺りは管理の仕方でしょうか。ダンジョンから魔物を出さないようにすれば、人間が勝手に入室管理を行うでしょうし、魔物を呼びたければダンジョン内から、魔物を誘き寄せる香りやフェロモンなどを出す事も可能です」


「成る程ね。取り敢えず当面はダンジョンで自給自足できるようにして、ダンジョンを強化して、外から招き入れるということで」


「はい、正しい選択です。マスター」


「所で、ダンジョン内の地質ってどうなの? それによって出来る作物とか変わってくるでしょ?」


「はい、このダンジョン内ではアルカリ性、酸性の土両方選択出来、且つ結界装置を使い土が混ざらないようにします。同じ要領で気温、湿度を設定して管理します。土の栄養はマナで補えますので、結果全ての作物が同じ空間にフルシーズン制作可能です」


「何その農業天国……」

農業は商品単価が低いので、人件費や肥料などの経費に苦労しますね。それが無ければ丸儲! 素晴らしい。

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