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この子は、神様関連なんだろうなぁ。

ぜんぜん筆が進まない。

こんなに書きたい事が書けないなんて、悔しい回です。

それでも、読んでいただければ、幸いです。

 果実の街オーブストを出てからは、のんきな旅だった。途中に立ち寄った街には、徐々にだが、獣人の姿も増えてきた。犬っぽい男。トカゲの肌の女。昆虫のような触覚のある老婆。翼のある子供。他のweb小説でも見かけないような、昆虫系まで見れたのだ。かなり、獣人の国への興味が湧いてくる。


 王都を出て、30日程で“境界の森”が見えてきた。人族の国と獣人の国を隔てる森なのだ。観光地として有名だが、大洪水のせいで、人族の客足は減っているようで、人族は少ない。かわりに、獣人族は大勢いた。


 “境界の森”は四つの森に分かれている。その森は、各々の季節がはっきり分かれていた。人族の上方から時計方向に、冬、春、夏、秋である。そして中央には、中立の街“ヴァルト”が存在する。


 冬の森には雪が降り、春の森には桜や梅の様な花が咲いている。夏の森には熱帯雨林の様に緑をたたえて、秋の森にはキノコや山菜、紅葉が見られた。そして、夜になると、森全体が淡く青色に光るのだ。とても幻想的だ。


 俺達は、中立の街“ヴァルト”へと馬車を走らせた。途中の森では、雪遊びする者や、花見をする者など、思い思いに観光していた。ユキも冬の森を横切った時には、嬉しそうに飛び回っていた。かわいい奴め。


 “境界の”と呼ばれる場所には、大抵通り道がある。それを通ると、森を突っ切る事なく馬車でも国境を越えられるのだ。


「面白いとこだよな。こんなに季節がはっきり分かれてるなんて。しかも、夜になると光るんだぜ!?不思議だなぁ。」


 そしてようやく街が見えてきた。意外とこの森は広かったので、時間がかかった。周りには魔獣も存在しないし、中立を宣言しているので、街には身長程の柵しかかけられていなかった。


「ようこそ。境界の森のヴァルトへ。この街は中立なので、何かあっても自己責任でお願いしますね。」

「うわー。立派なフラグが立った。」

「??よくわかりませんが、獣人の方とも仲良くして下さい。」


 街の中にある宿へと俺達は、馬車を走らせる。街は、ログハウスの様な建物や、レンガ作りの家等、多種多様で、統一感は無いが、不思議と調和が保たれている気がする。獣人族製の日用品や、森でとってきた様々な季節の恵みが売られていた。俺達は、馬車に乗りながら、街の観察を行っていた。


「ところで、“ふらぐ”ってなんだ?」

「え。うーーん。例えば、『俺、この戦いが終わったら、あいつと結婚するんだ。』って言った奴は、必ず死ぬみたいな。あるだろ?」

「そうか?兄の友達は、普通に帰ってきて結婚してたぞ??」

「うーー。まぁ、そういった、何かが起こる前兆の言葉、みたいなもんだよ。」

「そんなもんか。じゃあさっきの言葉で、何かが起こる事が、ほぼ確定したって事か。」


 やだなぁ。楽しい事だといいなぁ。


「っと、宿に着いたみたいだな。受付に行ってくるから、待っててくれ。」

「はいよー。」


 街で、中くらいの宿にやってきた。ボロい宿だと盗難が心配だし、高級店だとお金がいくらあってもね足りないからね。


「すみませんが、泊まれる部屋はありますか?」

「うへ!?はい、あ、何名様ですか?」

「男二人です。一部屋で、ベット二つでお願いします。あと馬車を1台お願いします。」

「はい。では二階の奥にどうぞ。」

「ところで、そこで倒れてる女の子は、大丈夫ですか?」

「急に苦しみ出したんです。」


 女の子が椅子から転げ落ちるように、床に倒れていた。机の上には、大量の皿が乗せられていた。よく聞く空腹で倒れているのではなく、食い過ぎで倒れるなんて。そして女の子は、フードを目深にかぶって、全体のシルエットから、女の子としか分からない。


「うぅ。お腹が。」

「君、大丈夫かい?」

「・・・テル・キサラギ?」

「あーー。フラグが完全に成立した。」


 宿屋さんに少女を任せて、一端ウラガに声をかけに行った。馬車を宿の裏手に泊めに行ってもらった。そして、ウラガと共に女の子に会いに行ったが、まだ床でうめいている。


「おい姉ちゃん。大丈夫か?」

「うー。もうちょっとお肉が食べたい。」

「まだ食うのかよ!?」

「・・・ウラガーノ・インヴェルノ?」

「おぉ!何で知ってるんだ?これがフラグかぁ。確かに何か起こったなw」


 ウラガもフラグの意味がわかったようだ。そしてなぜか楽しそうだ。


「ところで、お客さん。この子の食事代、払ってもらえる?」

「え!?普通、先払いだろ?」

「彼女が、後で男性が払いに来るって言ってたので。」

「はぁ。分かりました。払います。」


「テル。この子どうするんだ?」

「俺達の事を知ってるというのは、何かあるんだろうな。」

「でももうすぐ、日が暮れるぞ?」

「しょうがないか。宿屋さん。一人追加で他の客と相部屋でも良いから、泊めてやってくれ。金は俺達が出す。」

「わかりました。部屋には、私が連れていきます。」


「この子は、神様関連なんだろうなぁ。」


 ほとんど答えが出ているが、彼女から話を聞かなきゃ始まらないなぁ。ウラガには俺の事話してあるから、同席してもらおうかなぁ。楽しい話だといいんだがね。


■ステータス

テル・キサラギ 人族 男 18歳 レベル32→33

体力:431→451 魔力:375→400 筋力:309→329

速度:209→218 耐性:102→105 魔耐:99→102

召喚獣:氷の精霊【ユキ】:【水神の加護】

神の秘宝:水の一振り

スキル:【オール・フォー・ソード】【採取2】【伐採1】【鑑定2】【スラッシュ2】【二段突き2】【地形把握2】【周辺把握2】【ステップ3】【遠見2】【夜目2】【交渉2】【鷹の目2】【甲羅割り1】【兜割り1】【魔力回復1】【魔力上昇1】【投擲2】【剣戟2】【水魔法1】【受け流し1】【カウンター1】【構造把握1】【はやぶさ切り1】【回転切り1】【生活魔法1】


■ステータス

ウラガーノ・インヴェルノ 男 人族 19歳 レベル32→33

体力:577→592 魔力:315→329 筋力:369→388

速度:123→127 耐性:172→178 魔耐175→181

召喚獣:水の聖獣【シズク】:【水神の加護】

スキル:【ハイシールド】【交渉1】【鑑定2】【構造把握2】【解析1】【ステップ1】【水魔法1】【大盾2】【バッシュ2】【受け流し1】【カウンター1】【周辺把握1】【生活魔法1】【魔力回復1】【魔力上昇1】


どうでしたか?境界の森をもっと幻想的に、情景描写を豊かに書きたかったのに。

なぜこうなった。無念です。今後、改善するかもしれません。

テル君達、ごめんね。

(´;ω;`)

次回は、女の子の話の予定。

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