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さっさとクリアして、ドワーフ国を救おうぜ。

62,63,64,65階層の話。

短め。


62階層には、赤い鍵が3匹浮いていた。俺達が階段から出てきた瞬間に一斉に飛び立ってしまった。


「探すのめんどくさいなぁ。」


迷路状になっている62階層をグルグル回る。


61階層で見かけた火の鍵よりも移動スピードが早いようで、【空間把握】では捉えきれない。精度は落ちるが、【周辺把握】に切り替える。


魔獣の反応とともに、スーっと移動している物体を検知する。すでに3体は別れており、しかも2体分しかわからなかった。


「こっちから行こうか。先が行き止まりだ。」


俺の【地形把握】によると、一体が行き止まりへと向かっているのがわかる。俺たちは逃げられまいと、小走りで迷路をひた走る。


だがもちろん魔獣が出てくる。


中心に魔法結晶を持つドーナツ型の魔獣だ。ドーナツが回転して、球体のように見えるようになり、心臓部である魔法結晶を守っている。


そして魔獣は遠距離攻撃として、熱線を放ってくる。まさにビーム。


俺たちは61階層と同じように、ユキに【氷魔法】の付与された【土の一振り】で切り飛ばす。


そうやって行き止まりとなって、引き返してきた鍵を剣で取り込む。


「「「あはははww」」」


また笑われた。ちょっとフォーク型を改良した剣だが、なぜか皆のツボにはまったようだ。


笑われてもそれしか方法がないので、とりあえず63階層への階段へと向かった。


63階層への階段前には、鍵穴が3コ。


やはりひとつでは無理だった。


とりあえず俺は捉えた1つの鍵を、鍵穴へと剣ごと押しこむ。すると、鍵穴が一つ消え去る。


残り2個。俺たちは鍵を探すためにダンジョンを探しまわる。結局3時間かかった。行き止まりで引き返す奴が、もう一匹居たのが幸いだった。そんな幸運に恵まれて、普通の階層と同じくらいで攻略出来た。


だが63階層は、一気に難易度が上がった。赤い鍵が3本、青い鍵が3本。移動スピードも更に早くなっている。しかも魔獣がわんさか出てくる。


さらに面倒なことに、青い鍵は赤い鍵の後でしか使え無かった。最初、青い鍵を確保出来たので、急いで64階層への階段前に移動したが、炎の壁が2重で設置されていたのだ。


まず赤い炎の壁。そして青い炎の壁だ。


「とりあえず、地面に串刺しだな。」


ということで、俺はフォーク状にした剣で、確保した青い鍵を地面へと縫い付ける。


と、特に面倒なことしかなく、別段危険なこともなかった。とにかく時間がかかるだけのダンジョンだった。


64,65階層も鍵の数が増えたり、魔獣も青色が出てきただけだ。だが各階層にまるまる1日かかってしまった。


「なんていうか、ダンジョンの時間稼ぎみたいな気がするな。」


俺の言葉に皆も同意する。難易度も高すぎず、急造のような仕掛け。俺達に来られるのを拒んでいるかのようだ。


「つまりもうすぐゴールってことなんじゃね?」


まぁ必然的にそうなるよな。俺たちはそろそろボスだと気を引き締めて、66階層へと登っていく。


案の定というか、早すぎる気もするが、66階層をのぼったその先には巨大な扉が鎮座していた。


扉には揺れる炎の様な花弁が掘られており、赤と青の炎が揺らめいている。


「ちょっと早いけどボスみたいだな。さっさとクリアして、ドワーフ国を救おうぜ。」


俺たちは魔法結晶等の装備を確認して、勢い良く扉を開け放つ。


もうこのダンジョンを終わらせることしか考えられない。

だって仕掛けが思いつかないんだもん!ということで、無理やり終わらせます。

つまらないか回になってごめんなさい。ボスは少しは頑張ります。

テルくんも、ドワーフ国を救うという使命を覚えていたようです。いま国が結界内で外に出れないので、ピンチだった気がする。

次回はボスの話の予定。

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