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問題は順番だけだな。

42階層の話。


結局、41階層をクリアするのに、2倍も時間がかかった。同じ道を行っては帰りを繰り返して、精神的にもヘトヘトだ。


ちょっと休憩した後、42階層へと赴いた。


今度も同じように、階段の前には、数字の1が炎で形作られていた。


「消していけばいいんだよな。」


俺は特に気にすることもなく、炎の1を消す。


案の定、地面から炎が吹き出す。その炎は人型へと変形して、ファイアーマンへと姿を変え。襲い掛かってくる。


「って、なんか数が多くね?」


ウラガが【大盾】を発動して、敵を牽制しながら愚痴をこぼす。


ウラガが言うように、41階層でミスをした時以上の数が多い。


「あー。間違いー?」

「だろうね。」


クルスが今回の行動が失敗だったと指摘する。その言葉にアンが同意している。俺は彼女らの方へと振り向いて、抗議の言葉をかけようとするが、アンが指を指しているのに気づいた。


その指の先には数字の1が復活していた。明らかに間違いだったようだ。


「どうしろっていうんだよ?」


俺は敵を退治しなから文句をいう。なんかイライラする。精神的に疲れているのだろう。謎解き系は、解き方がわかるまで攻略の仕方が確立しないので、非常に面倒なのだ。


とりあえず、敵を倒した俺達はゴールを目指した。特に魔獣は出てこないのが救いだ。


43階層へと続く階段の前、火の壁でバリアされているところに、前回同様、火で数字が書かれていた。


「20から1か。」


一番左から、数字が20、19,18・・・2,1と並んでいた。


「はぁ。たぶん大きい方から消すんだろうなぁ。」

「そうみたいですね。」

「面倒なこと、この上ねぇな。」


前回は1から20へと数字が増えるように消していったが、今回は逆。どうやら攻略方法が階層によって違うようだ。


攻略方法がわかったので、俺達は20から順番に消していく。


「ん。せーかーい。」


どうやら正解だったようで、魔獣の数が普通だった。普通と言っても10匹は出てくるし、【大盾】の内側へも入ってくるから気が引けない。


クルスも数字が完全に消えていることで、正解だと確信したようだ。


結局また2倍の時間をかけて、攻略することになった。時間的には、とっくに昼をすぎている。


「飯にして、今日は終わりにしようか。」

「そうね。ちょっと疲れたわね。」


アンも同意してくれる。どうやら皆も精神的に参っていたようだ。


俺たちは昼食をとった後、思い思い過ごすことにする。俺は特にすることが無いので、一緒にすることがないウラガと共に、43階層へと偵察に行くことにする。


「お、今度は火の数字が出てねぇな。」


ウラガが指摘するように、今までとは違うようだ。代わりに、台座が置かれており、律儀に水が浮かべられ、1の数字を象っている。


「今度は【火魔法】で凍らせればいいんだろうなぁ。問題は順番だけだな。」


これまでのパターンから、どう考えてもそれしかない。【火魔法】の発熱と吸熱がテーマなだけある。というか、今回は水を使っている時点で、テーマとしていいのだろうか?いや、溶岩も土を使っているのだから、平気か?


変な気遣いかも知れないが、ちょっと気になってしまっただけだ。きっと疲れているから変なことまで考えるんだ。


俺たちは一旦情報だけを持ち帰ることにした。勝手に凍らせて、それが失敗した時、万が一が起こるかもしれない。


話し合った結果、とりあえずゴールしてからという話になった。ミスは少ないほうが良い。


俺たち以外の三人と共に、スキルを磨くべく修行して時間を潰し、休養する事となった。



結局、面白い展開にできない。これはもっと序盤に出てきていい罠だったと、深く反省。

テルくんは、そろそろ精神的疲労がピークっぽいですね。休憩を取ろうとするのは、無意識的な自己防衛だとかなんとか。

次回は、スピードアップして、42階層以降の話の予定。

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