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ウラガが先に休んでくれ。

31階の話。

超短いです。

102


やってきました31階。新しい嗜好を凝らした仕掛けが始まります!


俺達は意気揚々と31階へとやってきたが、そこにあるのは壁だった。いや、正確に言うと壁しかない。階段から出て見渡す景色は、5m四方しかない何もない空間だった。


「道を間違えたか?」


ウラガがそんな事を呟いた。俺達の頭の中には、?マークが浮かんでいる。


俺はとりあえず、剣を地面に刺して【地形把握】を使って確認する事にした。すると、今回は意外と近場、3km先に階段があるのを発見する。


「いや。確かにここの階段しかないし、3km先には階段がある。でも、道がない。」

「道がない?つまり、掘れって事か?」

「えぇ!!今さら、穴掘りですか!?」


これまでのダンジョンのシステムに比べると、最も地味だ。地味過ぎて、他に何かあるのでは?と勘繰かんぐってしまうが、今のところ分からない。


「うーーん。スコップも無いし、どうしよう?」

「やっぱり土魔法じゃね?それとも、剣で切って掘るか?」

「やっぱり魔法の方が楽そうだよなぁ。」

「うっ。私は出番が無さそうです。」

「じゃあ、グラスは修行タイムって事で。あと警戒係だな。」

「よっしゃ!とっとと始めるか!」


と言う事で、俺達は階段のある方向。東北方向へと掘り進めて行く事にした。


ところで、土を掘った事のある人が、どれだけいるだろうか?初心者がやれば10分もかからずに、腕や背中、足腰全体が悲鳴を上げるのだ。しかも、掘って掘って掘り続ける。終わりが見えない単調な動作。肉体的疲労だけでなく、精神的な疲労も凄まじい。それを3kmも続けるなんて、普通じゃない。


だがここは、異世界。剣と魔法とレベルのある世界。俺達のレベルは、常人以上だし便利な【土魔法】を有している。しかも、土砂を入れるための“魔法の袋”まで持っているのだ。


ちなみに、魔法の袋は、袋の中が広大な空間になっているのだが、仕切りの様なものが自動でできている。つまり、土砂を入れたからと言って、食材や家財用品と混ざる事は無いのだ。しかも、出したいときには思い浮かべれば、手が届くという親切設計だ。超便利である。


俺達は【土魔法】で土を移動させて、“魔法の袋”へと流し込んでいく。ウラガは、壁に手をついた状態で【土魔法】を行使して、まるでホースから水が出るような勢いで、壁を掘って行く。


一方の俺はと言うと、いちいち剣の形へと姿を形成しなければならない。なので、出来るだけ大きな剣を作る様に心掛けているが、さすがに5m以上の剣ともなると後で取り出す時に面倒なので、せいぜい3m程で次の剣を創造していく。


「ぐっ。これは凄く魔力を食うな。」


まだ始まって5分も経っていないのだが、ウラガが早々に魔力の急激な消費を実感していた。この世界の魔法では、操作する重量に依存して、魔力が消費される。例えば、1kgの土を操作するのに、魔力が0.1いるのなら、土が5kgになれば、魔力が0.5必要なのだ。


その他にも、魔力を込めて圧縮したり、硬質化、属性付与、といった様々な事で魔力が消費される。だから、一流の魔法使いとは、いかに魔力の消費量を減らして、威力を持たせるかが、一つの命題になっているのだ。


「無理するな。そうだ!交代制で行こう。それなら、魔獣に襲われても、どちらかが魔法を使える。ウラガが先に休んでくれ。」


ということで、俺達は交代制をとりいれて、魔力回復に専念する時間を設けた。魔力は使用しながらでも、休んでいても、回復する量に変わりは無いのだが、精神面ではかなり違うはずだ。


俺達は、人一人がギリギリ剣を振れる程度の狭い道を作って行く。


超短いですね。

どうしても著者として、時間と気力と体力がなく、こんな事に・・・

ごめんなさい。

次話は頑張ろうと思ってます。

テル君は、穴掘りした事あるのでしょうか?本当にしんどいのです。

次回は31階以降の話の予定。

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