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ライジングクライシス

はじめましてマサキ=レイです


某決闘作品とか某先導者作品とか某ゲートオープン作品とか見てたら書きたくなったので書いてみました


話としてはカードゲーム作品の第一話のテンプレみたいな話です


他の投稿者さんと違いつまらないと思いますがよろしくお願いいたします


しかし…ここの投稿システム…難しいですね


それにしても一話に何年使ってるんだか…

プロローグ



「礼矢!!お誕生日おめでとう!!」


(懐かしい声が…する)


「と言う訳で誕生日プレゼントだ」


「これ…スマホじゃん」


「お前も…もう中学生だからな…おかしくないだろう」


(いや…今考えてもおかしいって…)


「それでだな…このアプリやらないか?」


(本当に子供みたいな人だった)


「えっと…ライジング…クライシス?」


そこで彼は目を覚ました


(一年前死んだ親父の夢…なんでこんな夢みたんだか…)


手のひらを額にあて



「絶対に対戦相手ほしかったんだろうな…あの親父は…」


第一話


彼は機嫌が悪かった


朝、あまり見たくない夢を見たからだ


(たく…なんであんな夢をみたんだか…)


テーブルにあった食パンを二枚取り冷蔵庫にあったサラダとバターをはさみ即席のサンドイッチを口にほうばり考えた


「もうこんな時間か…高校行かないと…」


テレビに映った時計を見ながら彼は鞄とスマホを手にとった


「スキャナーつけっぱなしだった…」


(久しぶりにこいつをプレイしたからかも…な)


スキャナーを取り外しスマホを鞄にしまう


鏡を見て


「我ながら無愛想な顔だなぁ」


呟きながら髪を手ぐしでとかすが


「寝グセが直らない…はぁ」


溜め息を一つつき高校へと登校するのだった


公立エニバン学園…厚生労働省と文部省が国内のゲーム開発産業の発展をより良くするためデザイナー等の養成を目的とした学園である



「おはようさん」


礼矢は鞄を机に置き椅子に座ると寝るようにふせた


「どうだ!!」


「おお!!レアカードじゃん!!」


クラスメートが他のクラスメートに自慢気に見せていた


(レアカードねぇ…)


礼矢はスマホを取り出しライジングクライシスのアプリを起動させる


(有っても無くっても関係ないと思うけどな)


ゲームをクエストモードにし淡々とタッチをする


(こいつが弱ければ意味がないしな)


ふと、癖のようにプレイしてるのに気付き舌打ちをしてアプリを終了させた


(もう…やらないはず…だったのにな)


再びスマホを鞄にしまうとタイミング良く始業のチャイムが鳴った


(親父…)



プログラミングの授業が終わると礼矢は売店へと向かって行った


(まさか…弁当わすれるとは…パンとなんか飲み物ぐらい買える…よな)


財布の中身を確認しながら歩く速度を変えていくと…


(ん?小等部の子達?)


高等部の売店に小等部の生徒が何かを買っていた


「よかった…パック買えた」


「だろう…こっちの方に来て正解だったな」


(なるほどな)


礼矢は小等部の生徒達に話しかけた


「おい、パックを買うのはいいけど早く戻らないと授業に遅れるよ」


小等部の生徒達は彼の顔を見ると


「はい!どうもすみませんでした」




怖い人を見たようなリアクションで小等部の校舎へ走っていく


その状況を見て礼矢少し傷つき軽く顔を二回叩いた


(俺ってそんなに怖い顔してるのかな?)


そう呟いて売店に入っていった



「こんにちは…パンと何か飲み物ほしいんですけど…」


礼矢が入ると20代くらいの髪の長い女性が出てきた


「いらっしゃい…えっと…パンは焼きそばパンが一つと牛乳でいいかな?」


とガラスの棚から焼きそばパンを出した


「それでいいッスよ。おばさん」


その言葉を聞いたと同時に


「あ…焼きそばパン…売り切れてた…飲み物は青汁でいいわね」


と商品である焼きそばパンを握りつぶしていた


「すみません、間違えました、焼きそばパンと牛乳を売ってください。美しいお姉様」


得体のしれない恐怖に礼矢は早口でしゃべった


その言葉を聞いて女性はニコリと正に極上の笑みで…


「はい、今度言ったら………よ」


(なんか……すごい言葉が聞こえた……ような聞こえなかったような……)


礼矢はその言葉の恐怖のあまりか聴覚が拒否したように聞こえなかった……いや、聞こえた事実をかき消した


「中学生や小学生くらいにおばさんと言われるのは別にいいんだけど…さすがに高校生に言われるとね」


「本当にすみませんて……」


女性は握りつぶした焼きそばパンと牛乳を礼矢に渡すと…


「あ…新しいパックが入ったけど…買う?」




「いえ…今日はギリギリなんで…」


と苦笑いしながら焼きそばパンと牛乳を受け取った


「そう…中等部の時は毎日のように買ってたから…」


女性は少しさみしげな表情をしながら


「おば…お姉さ」


「売り上げが下がっちゃって…」


「そこですか…」


(一瞬心が揺らいだ俺がバカだった)


と溜め息をつきながら売店を出て行く


彼女はその背中を悲しげに見つめ


「まだ…立ち直ってない…か」


とつぶやいた


礼矢は中庭に移動し備え付けのベンチに座って潰れた焼きそばパンの袋を開けた


「本当につぶれたパンよこしやがった…あのおばさん…」


礼矢はふと売店での会話を思い出していた


『あ…新しいパックが入ったけど…買う?』


『そう…中等部の時は毎日のように買ってたから…』


「ライジングクライシス…か」


彼はスマホからmicroMDを抜き取る


そのMDにはライジングクライシスのタイトルシールが貼り付いていた


「こいつが…悪い訳じゃないんだけど…な」


それを見ながら彼は父の死んだ日の事を思い出していた


話は彼が高等部に進学する前に遡る


礼矢と父親は河辺でライジングクライシスの対戦をしていた


二人の対戦は白熱し周りにギャラリーが出来ていた


(当時は学校とかにホログラムシステムがなかったから結構見にくそうに見てたっけ)


その時に事故が起こった


小学生くらいの少年が対戦を見ようと近くの石を積み上げ足場にして見ていた


その少年に別の少年がよろけてぶつかり川に落ちてしまった


(親父が気づいて助けに行って……く…)


少年は助かったが彼の父親は川の流れに足をとらえられ……


(その子のせいじゃない……こいつのせいでもない……単に親父の運が悪かっただけの……それはわかってるんだ……だけど)


なぜか礼矢はライジングクライシスをしなくなってしまったふと、校庭のほうを見て


「返して!!返してよ!!」


先ほど会った小等部の子たちが高等部の男に叫んでいた


「勝負の結果さ。まぁ、その勝負にのった君も悪いのさ」


と手のカードをひらひらさせて笑顔で話している


(なるほど…な。)


「くだらねえ」


礼矢は彼らの方へ歩いていった「おい!!」


彼が声をかけると三人はこちらをむいた


「ガキ相手に賭ゲームしてんじゃねぇ…その手のもの返してやれ」


「なんだね…君は!!部外者が口を」


眼鏡をかけた男が話してる最中、礼矢は拳を握っていたのを確認すると


「暴力はやめろよ!!ゲームで勝ったら返すから!!」


と手を頭にのせてふせながら言った


「ふん…しょうがないな」


(なんでもゲームですましやがって)と思いながらつぶやいた


そして礼矢はスキャナーとカードをもってきてないのを思い出し小等部の子らに振り返り


「あ~、悪いけどスキャナーとカード貸してくれないかな…カードは余ってるのでいいから…」



「準備と覚悟はいいか…」


礼矢は相手に言うと


「それはこっちの台詞だ!!さんざん待たせやがって!!」


とツッコミ返してきた


「いや…悪い悪い~さて、始めるか」


礼矢はライジングクライシスが入ってるmicroMDをスマホに入れてスキャナーをつけそれを腕に巻く


スマホでライジングクライシスを起動させ対戦モードを選択した


それに反応してか校庭に四つの柱がせり出しその柱から光が走り光の箱を形成する


「来いよ、フリージング・ドラゴン」


相手の後ろに氷を纏ったドラゴンが形成される


(フリージング…たしか氷系の成長レベル2か…)


モンスターは4属性とレベル0からレベル3まで存在する


例えば氷系ならベビーアイス、アイス、フリージング、ブリザードというように名前がわかるならだいたいのレベルが想像できる



(まぁ、俺のモンスターは1体だけなんだから対処もくそもないけどな)


「さて、行こうか」


と礼矢はスマホを操作すると同時に


「顕現せよ!!ブレイジングフェニックス!!」


その声と同時に礼矢の後ろで炎が上がり全身赤黒い炎を纏った鳥が舞い降りたが…


「…すごい演出…だな」


とうの本人は少しビビっていた


「なに、ビビってんだよ!!まぁ、いいか…俺は冬見涼だ!!」


涼は右親指で自分を指し名乗りをあげてその指を巨竜に向ける


「そして、こいつが俺のフリージングドラゴンだ」


巨竜を紹介しつつまるで牙を剥くような獰猛な笑顔になる


「ご丁寧にどうも…俺は鳥飼礼矢だ」


礼矢もぶっきらぼうに親指を鳳凰に向け


「こいつはブレイジング…まぁ、フェニックスタイプだ」


と言った




(さて…手札はこの十枚のみ…レベル差はこっちが勝ってる…が)


自分の手札と相手の手札を見て…


(カードのレア度はあっちが勝ってる…)


「始めようか…イニチアブルバトルだ」


涼が言うとスマホの画面と空中にサイコロが出現した


二人は同時にスマホをタッチすると…ブレイジングフェニックスとフリージングドラゴンがサイコロを飲み込みバトルを仕掛ける


二、三回激突するとフリージングドラゴンが後退した


「まずは俺からだな」


礼矢が一枚のカードをスマホにスキャンし…カードをホルダーに収入した


「まずは…近距離武器『小太刀』を装備」


フェニックスの前に小さな日本刀が現れその柄をくちばしにくわえた


「これにより近距離属性を付与…少しだが攻撃力があがる」


(なるほど…『小太刀』は攻撃力が上昇が少ない分重量が低いから速度が下降しないってところか)


そう考えながら涼は礼矢を睨みつける


「このままアタックだ!!」


フェニックスは小太刀をくわえながら左右に身体を揺らしフリージングドラゴンへ向かっていく


(ここだ)


礼矢はスマホに出ている攻撃メーターにタッチをしたが…


(中くらいか…あまり良くないか)


「技カード『硬化』を発動!!こいつでフリージングドラゴンの防御を上げる」


涼がカードをスキャンするとフリージングドラゴンの前に魔法陣が現れフリージングドラゴンを通りぬけフリージングドラゴンの色に黒みがかる


(初っぱなから技カードを使うのかよ…)


フェニックスの小太刀は激しい金属音をならせフリージングドラゴンに傷を負わせる


(ダメージは…あったみたいだな…あのダメージだと…パッシブスキルは竜鱗…防御型か)


パッシブスキル…種族を選んだとき特有のスキルは三つの中から一つがつく…ドラゴンの場合は防御を上げる「竜鱗」攻撃力を上げる「竜爪」ライフが三分の一になると総合力を上げる「逆鱗」彼はその中から「竜鱗」を選んだようだ


「俺のターンだ」


涼は手札のカードを一枚取りスキャンする


「中距離型武器『アイス・ヒット・ガトリング』を装備だ」


(アイス・ヒット・ガトリング…たしか…氷属性が装備すると命中率が上がるはず…)


「アタック」


アタック宣言と同時に涼はスマホをタッチ…するとサイコロがフリージングドラゴンの前に現れた


「何!?」


「驚いたみたいだな、この武器は攻撃力を下げるかわりにダイスの目だけ攻撃する事ができるんだよ」


(…そんな効果…知らない…あのカードアップグレードしやがったのかよ)


礼矢がアイス・ヒット・ガトリングのカードを見たのは中学時代である…一年でカード自体は変わらないがアプリの中のカードデータは日々アップグレードされている


「ダイスロールだ」


フリージングドラゴンがサイコロに向かいガトリングをはなちサイコロは回転する


涼がスマホをタッチするとサイコロは地に落ちた


「4か…まずまずだな」


(4回攻撃か)


礼矢のスマホに「防御」と「回避」が表示され手札の技カードを見る


(ここは…通常回避で様子を…でも4回か…)


「おいおい、はやくしろよ」


「うるせー!!今やるよ」


と言うと回避を連打する


(あ…やばい)


フリージングドラゴンはガトリングをかまえるとフェニックスにむけて四回に分けて発砲をする


「一回目」


回避ゲージが表示されタッチする


「二回目、三回目」


三回までゲージを最大でタッチできたが…


「四回目…あ…」


ゲージが五分の一のところでタッチしてしまった


フェニックスは三回よけられたが四回目で当たってしまった


「ダメージは軽微か」


(なんとか三回よけられたか…命中率を上げた攻撃でよけられたって事は…)


礼矢は涼をみて


(防御に全振りって事だな)


と睨みつけた


モンスターが成長をする時ある程度の選べるステータスポイントが入る。どうやら、涼のフリージングドラゴンはポイント全てを防御にまわしている…らしい


「さて…俺のターンだな」


礼矢はカードに手をかけ…たがカードを放した


「このまま攻撃する」


フェニックスは礼矢の指示通り攻撃を仕掛けるが…


「技カード『硬化』!!さらに中距離属性が近距離属性に攻撃されるとき防御が上がる」


再び魔法陣がドラゴンを通った後ガトリングを乱射し弾幕を作る


フェニックスは弾幕を攻撃を命中させたが小さな傷一つであった


「よし!!」


小さな傷とは言えダメージを当てた事に拳を握った


「おいおい、こんな小さなダメージでなにを喜んでんだよ」


涼はメガネを直しながらカードをつかむ


「こっちのターンだ」


カードをスキャンするとガトリングの砲塔が二つになった


「アイス・ヒット・ツインガトリング…これで命中率だけでなく攻撃力も上昇する」


二つのダイスが現れフリージング・ドラゴンがガトリングで撃つ


再びダイスは空中を舞い地面に落ちた


出目は九


「九か…出目が悪いな」


涼が礼矢を見ると同時に…


「アタック」


宣言と同時に二門のガトリングが回りだした


礼矢はカードを一枚スキャンし


「技カード『回避マニューバー』発動!!回避力を少し上昇させる」


フェニックスの前に魔法陣が現れくぐり抜けると…その背中にバーニアブースターが背負わされた


「へ~、こうなるのか…では」


再びスマホに回避ゲージが表示され上下しだす


そのスピードは先ほどと違いゆっくりになっている


(けど…九回か…面倒だな)


ゲージを最大値で慎重に押していく…涼が何か言ってるが礼矢には聞こえなかった


「ちっ、回避しきりやがった」


(まぁいいか…あと少しで…)


涼はニヤリと笑い


(俺の勝ちだ)


礼矢はカードを見て


「こっちのターンだな」


(相手の残りカードは6枚…そしてこちらのカードは8枚か…よし)


「俺は…技カード『スパイラルアタック』を使用する」


フェニックスは空高く飛び回転しながら小太刀を突き出す


「このカードはフェニックス専用カード…フェニックスが近接武器を装備してる時のみ使用できる」


礼矢が説明文を音読する


「えっと…相手防御力を半減させる…」


言い終わると少し肩の力を抜く


「あ~疲れた」


「くっ、技カード『完全防御』」


涼がスキャンすると魔法陣が幾重にも現れフェニックスの攻撃を完全に防ぎ、そのまま吹き飛ばした


「ブレイジング!!」


礼矢は吹き飛ばされたのを見るとライフは削られてなかった


「そんな演出か…」


と呟き軽く息を吐いて


「ターン終了…どうぞ」


と手をはらった


「じゃあ、俺のターンだな」



涼はニヤリと笑い


「俺は武器カード『アイススナイパー』を装備」


フリージングドラゴンのガトリングが消え変わりにスナイパーライフルが現れ握った


「続いて技カード『アイスブリット』で攻撃を強化」


と連続スキャンさせていく


「く…ヤバい…な」


涼は片手を天にあげ


「これで俺のカードは三枚以下だ」



そして礼矢を指差し


「よってクライマックススキルの使用条件が整った」


クライマックススキル…自分の手札が三枚以下かモンスターのライフが五分の一になったと同時に使用できる。


種族特有のスキルでその威力は絶大で一対戦中一回しか使用できない


(ドラゴン系か…)


ドラゴンのクライマックススキルは3つ


攻撃力と命中力が絶大なブレス


ライフを半分以上回復する超回復


総合力を大幅に上げる神龍化


(ライフはあまり減ってないから超回復はないな…神龍化は逆鱗と併用する人が多いいから多分ないな)


礼矢はドラゴンを睨みつけると予測は確信へと変わった


(やはりブレスか)


ドラゴンは空中の水分を吸収するように息をしていた…そして


「いくぜ…クライマックススキル『ブレス』発動!!」


涼の言葉と共に貯めていた水分を吐き出し氷のブレスを吐き出した


(これは…避けられないか…)


礼矢はカードをスキャンし


「技カード『エレメンタルチェンジ』!!ブレスの属性を『炎』へと変更する」


と宣言した


涼は氷のブレスが炎のブレスを見ながら


「属性変化で自属性にしてダメージ半減をねらったみたいだがな」


そして笑いながら


「『ブレス』は攻撃ダメージを五倍にするんだよ…よってお前の負けは確定…」


「そんな事は知ってるよ」


礼矢は言葉を遮り睨みつけ…笑った


「ブレイジングに『ブレス』は命中…」


ブレイジング・フェニックスは炎のブレスを受け完全に燃え出した


「ライフは0…」


フェニックスに地に落ちさらに炎は燃え続ける


「なんだ…この演出は…まさか」


「ライフ0…よってライフが五分の一になったことによりクライマックススキルの使用条件は揃った」


スマホにクライマックススキルを使用可能と表示され礼矢はアイコンをタッチする


「くっ、『転生』か…」


「さぁて、どうかな?」


フェニックスのクライマックススキルの一つ『転生』ライフが0以下になった時発動できる


そのライフは五分の一まで回復させるスキルであるが…


(手札にあるのは汎用型の『装甲』が二枚弱い効果だが防げれば勝てるな)


涼のフリージングドラゴンのライフはほとんど減っていない


それに対してブレイジング・フェニックスは五分の一…


(成長が二段目のフリージングドラゴン自体のライフは低いが…大丈夫だな)


「さて…こっちのターンでいいんだな」


礼矢はしびれをきらして言った


炎は形を変え再びフェニックスの姿になっていく


「再び技カード『スパイラルアタック』を使用…そして…攻撃だ」


「技カード『装甲』を二枚同時使用…」


天高く上昇したフェニックスが回転しながら降下してくるがフリージングドラゴンに二枚の盾が現れる


「お前の攻撃力ならこいつで充分だよ!!」


叫びながら涼は勝ちを確信していた


「クライマックススキル『炎凰転生』のもう一つの効果」


と礼矢は効果を説明する


「炎属性の攻撃を受けた場合その総合力は四倍へと跳ね上がる」


「なん…だと!」


礼矢は片手を前に出し


「よく言うだろう?不死鳥は炎の中から蘇るってな」


その言葉と同時にきりもみ状態のフェニックスから激しい炎が出て盾ごとフリージングドラゴンを貫いた


それを見ながら


「まさか…ユニークスキル…」


とつぶやいた


ユニークスキル…普通のクライマックススキルではなく運営への提案や全国大会の優勝で貰えるスキルである


大会の優勝はともかく運営に提案しただけなら普通は審査が厳しく貰えないが審査が通り贈呈される事もある


「まぁ、運営さんへ提案した時は総合力十倍になるはずだったんだげどな」


礼矢は『転生』の強化版を提案した


効果後総合力を十倍にする事を…が運営は効果がでかすぎると考え、炎属性にやられると言う条件と総合力を四倍くらいまでにして礼矢にブレイジングフェニックスのデータを渡したのである


「さて、あの子達のカードを返してもらおうか」


礼矢は小学生を指差しながら言った


「チッ、わかったよ」


涼からカードを受け取り小学生にそれを見せ聞いた


「これで間違いないか?」


「え…と違います」


それを聞いた礼矢は涼を睨みながら指を鳴らして近づいていく


「さて…リアルファイトといきますか」


涼は慌てて手札を礼矢に投げ逃げ去っていった


地面に落ちたカードを拾いスキャナーからスマホを外しながら


「逃げやがったか…スキャナーありがとな…カードは全部もらっちまいな」


と小学生に渡す


「ありがとうございます…すごいいいのかな?」


「いいんじゃないか、じゃ、俺はこれで」


と言いながら礼矢は家への帰路に走っていった


礼矢は家に帰ると鞄をベットに投げて机に置いてあるカードファイルを広げていく


「こいつならもっと楽に勝ったかな…いやこっちの方が…」


カードを見ながら校庭でのファイトを思い出していく


(ホログラムすごかったな…相手も強かった…)


そして礼矢は緊張と疲れから少しの眠りについた


(またやってもいいかな)

さて、お読み下さりありがとうございました


「結構年数かかったわね」


いや、本当に…て購買のおば…


「ギン!!(作者に殺気を込め睨みつける)」


お…お嬢様


「あら…ありがとう」


怖…にしてもかかりすぎてしまいました


「1ページなのにこんなに書いてるし…」


ガラケーの時は気が付かなかったんだよ


ガラケーからタブレットに移ったときの文字の量…恐ろしかった


「ココのサイトで章を小出しにしてた理由もわかったし続編か…」


書きませんよ…カードの設定考えるの大変でしたから…


「私の活躍は?」


ないですよではこの辺で本当にくだらない後書きまで読んでくださってありがとうございました…読み選にもどりま…


ドゴ!!


「さぁ、キリキリ続きを書いてもらいましょうか(手に血塗られた何かが…)」


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― 新着の感想 ―
[良い点] カードという設定から話がよく広がっていて読んでいて自分もやっているかのようでした。 [気になる点] 特になし [一言] これからも頑張ってください!
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