opening
主人公はいますが、視点がよく他のキャラに移ります。
なるべく解りやすく表現出来るようにしますが、何か気付いた点があれば感想よりお願いします。
――世の中には知り得ぬことが沢山ある
知らぬ方が良いこともまた然り
「いたぞ!こっちだ!」
「誰か銃持ってる奴いねぇのか!」
「馬鹿、こんな街中でぶっ放す気か!」
それは些細なことかも知れないし、重大なことかも知れない
「やべえ、結構な数追ってきてるわ」
「だからちゃんと足止めすれば良かったのに!」
「時間が無かったんだ、仕方ないだろ!」
「‥一旦二手に別れよ。適当に巻いたら落ち合おう」
大抵はそれを知らぬことでその人間の日常や、もっと云うと世界が成り立っていたりする
例えるならそれは天秤に似ているかも知れない
「お前は女を追え!」
「おうっ」
「ああもう、しつこいなっ」
絶妙なバランスで水平を保つ、天秤
しかし、もしも
「は〜ああ、今日もバイト疲れ―――?!」
「わあっ?!」
ドンッ
「〜〜ッ‥」
「いだだだ‥。すみません、大丈夫です‥か‥‥舟越さん?!//」
「ッ!境?!」
「女ぁあああ!!ぶち殺してやんぞ!!」
何かの拍子に天秤が均衡を崩してしまったら?
突如、自分の日常に何か異質なものが紛れ込んだら?
「やば」
「ななななな‥一体これはどうゆう‥‥」
「いいから走って、早く!」
それをどう取るかは貴方次第。
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